しかし、先週のミサイル騒動からそろそろ1週間たつのだが、大手マスコミやテレビなどいろいろこの件で書きなぐっているようだが、危ない北!とか、北朝鮮は話の通じる相手ではない!などと殆どアジ同然のトンデモ報道が跋扈して今回の件について冷静でまともな評価とか論評を示すメディアが殆どないのは、困ったものである。この件に関しては米国のほうが冷静で落ち着いた報道がなされているのと比べると日本の大手マスコミの質というものがよく分かる。そんな中、
<「敵基地攻撃論」に野党から批判続出>(朝日新聞)
北朝鮮のミサイル発射を機に政府・自民党内で敵基地攻撃能力を検討するべきだという主張が出ていることについて、野党から批判が相次いでいる。民主党の小沢代表は11日の記者会見で「(相手が)攻撃していないのに(基地への攻撃は)できない」と指摘。共産、社民両党も北朝鮮によるミサイル発射で議論が加速していることに警戒感を強めている。
小沢氏は会見で「敵というのは、北朝鮮だけとは限らない。敵と決めたとたんに戦わないといけなくなる。大事な立場におられる方は、よくよく国民全体、国全体のことを考えて発言しないといけない」と述べ、敵国の存在を前提にした議論にくぎを刺した。
その上で、ミサイル基地を攻撃する能力を持つことについては「撃つ前にどこに向けたか分からない。日本に撃ったか、他に撃ったかは、どうやって判断するのか」として、現状では困難だという認識を示した。
ただ、ミサイル防衛(MD)システムの早期配備には積極的な意見が強い民主党内の中堅・若手には、基地攻撃を容認する考えもある。鳩山由紀夫幹事長も「向こうが意図を持って日本を狙っていることが自明な場合に、専守防衛の範囲の中で基地をターゲットにできると思う」と言及している。小沢氏の発言は、こうした党内の意見を牽制(けんせい)するねらいもある。
一方、社民党の福島党首は11日、国会内で記者団に「今の段階で敵基地攻撃論まで政府の中から出てくることに非常に危機感を感じる。北東アジアで緊張を高めることになる」と、議論が出ていること自体を批判した。
共産党の市田忠義書記局長は10日の記者会見で「向こうがやるなら、それ以上の軍事力を、と。そうすると、際限のない軍拡競争になる。しかも一種の先制攻撃論だ」と指摘。その上で、北朝鮮のミサイル発射問題には「外交的な努力によって解決すべきだ。これを奇貨として日本の軍事力を増強しようというのは正しくない」と語った。
→上記のように、ドサクサに紛れて普段ならとても言えないような事を言い出し始めるトンデモも現れはじめたようだ。まあ、評論家達が大声で叫んでいた、大金を払って来年日本も本格導入(貢ぐ)する米国後自慢のMDが失敗続きでまともにミサイルを打ち落とせるのか極めて怪しいので、やっぱり北のミサイル基地を先制攻撃できる兵器が最大の抑止である。と思ったのだろう。確かに、北にとってはこれが一番脅威であるという事は言えるとは思うが、これは日本の戦後の防衛政策を根本から変えるものであり、そう簡単にこういった事を外相や防衛庁長官が言って良い事ではないだろう。しかし、個人的に思うのだが、日米同盟というものを日本と米国は結んでおり、日本としては基地攻撃能力はないが、その分米国がそれを保有しているので、いざとなれば、当然米国の抑止力を期待できる。この為に日米同盟があるのであり、日本のポチたちもそれを公言してきたのではないか、それなのに日本独自で攻撃能力を持つという事は米国を信用できない、ないしは頼れないということなのだろうか。いよいよ日本も独立するぞ。という事なのだろうか。まあ、もちろん、そんな事はなく、あくまで米国様様の許容範囲内で日本が攻撃能力を持つという事なのだろうが、冷静さというものも少しは欲しい物である。

