ソフトバンクの予想外割を巡って、公取委が調査に入った。
予想外割は制約が多すぎて、一ユーザーの立場としては二の足を踏むところだが、ソフトバンクというブランドの認知度はこれでぐっと上がった。たぶん、これで公取委から警告を受けてCMなどを変えたとしても、孫社長にとっては「初期の目的は達成した」というところだろう。
取材者としては孫さんにやられたと言うところだ。かつて、取材で「携帯電話でもヤフーBBのような価格競争を起こすのか」と聞いたが、彼は何度も否定した。もちろん、孫社長が何もやらないわけはない。彼の言葉を鵜呑みにするわけにはいかないので、様々な情報筋から聞いたが、返ってくる答えは「今回はないでしょう」という反応だった。後から聞いても「本当に知らなかったんですよ」と彼ら自身が驚いていた。彼らが当時、au、ドコモ対抗に挙げた策は、至極真っ当なもので、これから実現されていくのであろう。ただ、FMC(フィックス・モバイル・コンバージェンス:携帯、インターネット、固定通信の融合)を見据えた本当のゴールはかなり遠い。
予想外割は簡単に言うと電話やメールの相手がソフトバンク端末であれば、非常に得な割引制度だ。ソフトバンクユーザーが得するか損するかは、ソフトバンクの今後の利用者増減動向にかかってくる。
かつて、ソフトバンクがボーダフォンを買収したときに、業界で言われていた冗談に、「新ブランドは『ボーダソン』か『ソンダフォン』だ」というものがあった。僕はあちこちらこちらから素材を集めてロゴを勝手に作って、仲間内に回した。
さて、これが「流石は孫だフォン」になるのか「やっぱりボーダ損」となるのか。取材者としてはやっかいではあるが、ユーザーから視点でいえば、「もっとかき回せ!」ってところでしょうか。
来年3月にはもう一人の役者・千本倖生氏率いるイーモバイルも携帯電話事業を開始する手はず。しばらくは目が離せない。
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