先週発生した、日本のタンカーと米原潜の衝突事故だが・・・
<日本タンカー衝突、米原潜が交信照会拒否>(日刊スポーツ)http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070110-140498.html
ペルシャ湾のホルムズ海峡付近で日本時間9日午前4時15分ごろ、米原子力潜水艦「ニューポート・ニューズ」(6300トン)と日本の大型タンカー「最上川」(約30万重量トン)が衝突した。双方の乗組員らにけがはなく、タンカーの原油流出や原潜の放射能漏れもなかった。最上川を所有する川崎汽船(本社・東京都港区)は、米原潜が潜水艦であることを名乗った以外、交信での照会を拒否したとし、「商船同士ではこういうことはあり得ない」と憤った。
最上川を所有する川崎汽船は9日午後、都内の本社で会見を開いた。吉田克衛専務は「普通、商船同士ではこういうことはあり得ない」と厳しい表情で話し、事故の直後、国籍や船籍を明らかにしなかった米原潜の対応を批判した。
サウジアラビアからシンガポールへ原油を運んでいた最上川と米原潜が、ホルムズ海峡付近で衝突したのは日本時間9日午前4時15分(現地時間8日午後10時45分)ごろ。最上川は船体が2度振動した直後に浸水した。事故の詳細がはっきりしない約35分後、短距離無線電話で「こちらはサブマリンだ。緊急のアシストが必要か」との連絡が入った。船員が「どこの国籍か? 所属は?」と問い掛けたが、回答がないまま交信は途絶えたという。
タンカーから交信できず、約20分後に原潜から2回目の無線が入った。最上川が「タンクに浸水がある」と伝えると、原潜は「緊急の救助が必要か」。最上川が「必要ない」と答えると交信は切れた。原潜との連絡はこの2回だけだった。
吉田専務は、01年2月にハワイ沖で発生した実習船えひめ丸と米原潜の衝突事故を念頭に「以前も事故がありましたからね」と話した。原潜が所属する米第5艦隊(司令部バーレーン)は、交信での照会に答えなかったことについて「調査中」としている。
原潜はテロリストなどの不審船を警戒しパトロール中だった。米第5艦隊のデニス・ガルシア大尉は9日、共同通信の電話取材に「潜水艦は事故当時、潜水していた。緊急浮上は行っていなかった」と述べ、原潜は事故当時、浮上して航行中だったとする日本の外務省と食い違った。川崎汽船は事故原因について「予断をはさむことはできない」とした。どの時点で衝突したかは、今後の責任問題をめぐる焦点となる。
最上川は損傷した船底の点検のため、アラブ首長国連邦東岸のハウルファッカン港沖合に移動、日本時間9日夜に到着した。
→この事件が発生した初日はいろいろと報じられていたが、その後、あまり追加情報が出てこない。まあ、この衝突事故を起こされたタンカーが日本に入港し、改めて本格的な修理を行う事で事故の解明がよる進むと思うので、真相追及はそれから。と言う事なのかもしれないが、今回は人の被害がなかったからえひめ丸の時のようにメディアが積極的にならないのかもしれないが、下手をすると大事故に繋がる可能性もあったのだし、事故後の米潜水艦の対応も問題が大有りである。しかも、その後も、米海軍側はテロ関係の船舶監視活動をしていた等という短い説明だけで終わり。この潜水艦はどのよう作戦に従事していて、なぜその海域にいたのかやなぜタンカーと接触する程接近したかについては、かなり説明不足であり、当方からすれば、本当に監視活動だけをおこなっていたのか?という疑問がある。ペルシャ湾は狭くてそのうえ潜水中の潜水艦は他の船の認識が遅れやすいという条件を加味してもである。例えば、巨大なタンカーの下に隠れたり、至近距離に近ずくことで自艦の隠匿を図るとかそういうような訓練めいた事を行っていたのではないだろうか。まあ、これはあくまで想像に過ぎないが、米海軍はある程度はきちっとした情報を出すべきである。そして、日本もこの件に関してはきっちりと追及するべきである。なにしろ自国の船舶に損害を与えられた上にその理由や説明すらしてもらえないというのでは、安倍チンも唱える対等の日米関係とは到底言えないからである。
という風に昨日は書いたのだが、よく考えると潜水艦は基本的に普通の船とは違って船体が水上走行にあまり向いておらず、海上に顔を出す際も潜望鏡を出す程度なんていう場合も多いらしいので基本的に水上にいるの船の認識が水上にいる普通の艦船のようにはいかず、衝突回避の面で遅れを取り易いというのも一理あるかもしれない。特にこの潜水艦は現在ソマリアで展開中の米空母とともに活動しており、その米空母はソマリア、アルカイダ系組織のソマリアでの掃討とアルカイダの海を利用しての逃亡(陸は近隣のケニアやエチオピアが押さえているので)を防止する為の作戦も含まれているから、この潜水艦はそれらアルカイダ系組織の逃亡を監視するためにソマリア方面に向っていたのかもしれない。そうなると一応話は繋がるので、やっぱり偶発的な話だったのかな。なとも思ったりもするのだが。この件ではこの事故現場であるホルムズ海峡の対岸に存在し、核問題などで敵対しているイランがいろいろと報道をしていたりもするので、ただでさえ微妙な海域での今回の事故の状況が詳しく判明するのは米海軍側にとって嫌なのかもしれない。とはいえ、へたをする大量の原油流出など大事故にも繋がりかねなかったのだから、米側のきちんとした説明は日本側の不信感を取り除くためにも必要である。
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