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2006年02月12日

ブッシュの2006年度一般教書演説(2)石油中毒からの脱出?

「合衆国大統領が何か発言する場合、それは本気です。世界からの信頼を勝ち取るには、我々の発言内容は本気でなければいけません。」---ジョージ・W・ブッシュ、2006年1月11日の演説における発言 75%...

2006年02月12日

主筆の咆哮

 部数世界一を自称する「読売新聞」を主筆として牛耳るナベツネこと渡邉恒雄氏がニューヨークタイムズのインタビューに応じ、吠えまくったようだ。ターゲットとなったのは我らがブッシュの忠犬・コイズミ。その舌鋒は苦笑するほど痛快だ。曰くー 「小泉は歴史や哲学を知らない。勉強しない。文化を持っていない。だから愚かなことを言う」 「『靖国参拝を批判するのは中韓だけだ』といった発言は無知から生じるんだ」  ナベツネは先に『朝日』の発行する売れない論壇誌『論座』で「宿敵・朝日」の論説主幹・若宮啓文と対談してコイズミの靖国参拝を批判、話題を集めてもいる。  意地悪く見れば、長らく中曽根とつるんで「政界フィクサー」として動き回ったナベツネの影響力がどうやらコイズミには通じない苛立ち・・・などと取れなくもないが(笑)、一連の発言はさすがのナベツネですら日本政界の軸のズレに不安を感じてきた、ヤバいと思い始めたーと受け止めるべきなのだろう。別にナベツネが左や真ん中にズレたわけでもなく、ナベツネですら不安を感じるほど急速度で政治が右にズレているのだ。

2006年02月10日

ベネズエラのボリバル主義運動

民主的に選任された大統領、ウゴ・チャベス・フリアスの下、現在のベネズエラはボリバル主義の精神と彼のボリバル革命に染まっている。それは、スペイン人を打ち破り、南米の半分を解放し、チャベス政権を特徴付ける再分配に関する政策と同様のものを信じた、カラカス生まれの17、18世紀の将軍、シモン・ボリバルの理想像を基にしている。それはさらに、ボリバルが「自由の名の下の苦難で中南米を苦しめる」帝国の呪い、と鋭くも描写したものを克服することをも望んでいる。

2006年02月09日

難民問題:繰り返される日本の難民排除政策

Rapid-deportation policy draws flak (2/2 IHT/Asahi) When two Kurdish teenagers in Saitama Prefecture were turned down for refugee status in late January, they hoped to take their cases to court--a right guaranteed by the Constitution. 1月下旬、埼玉に住む2人の十代のクルド人難民認定が却下された時、2人は難民認定を求める訴訟を起こすことを望んでいた。これは憲法で保障された権利のはずだった。 Instead, that same day,...

2006年02月08日

黒人差別訴訟:公正さを欠いた地裁判決

 ライブドア騒動や "4点セット" 関連のニュースが大々的に報じられるなか、ちょっと気になるニュースを目にした。 黒人差別訴訟:原告の損害賠償請求を棄却 大阪地裁(1/30 毎日新聞)  「黒人は嫌いだ」などと差別的発言で入店を拒否され、人格を傷つけられたとして、米国人デザイナーの男性(41)=京都府精華町=が大阪府内の眼鏡店の経営者を相手取り、150万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(佐賀義史裁判官)は30日、「黒人差別の発言の事実が認められない」と原告の請求を棄却した。 (中略) 訴訟で原告側は「経営者から『黒人は嫌いだ』などと言われて入店を拒否された」などと主張した。しかし、判決は「意思に反して店舗前から離れさせられたというべき。原告の日本語能力には相当な疑問があり、差別発言があったという証言は信用できない。経営者のドイツ時代の話から、原告らが黒人差別を推測したと認められる」と退けた。  判決後、会見したマクガワンさんは「人間以下の扱いを受けた気分。数世紀前の米国南部にいるようで悲しい」と涙をぬぐった。原告代理人の丹羽雅雄弁護士は「差別はなかったとしながら、被告がなぜ入店を拒否したかを明らかにしていない。著しく不当な判決だ」と批判した。  記事ではかなり省略されているが、訴訟を起こした原告男性、McGowan氏の主張は次のようなものである。  2004年9月4日、京都に住むアフリカ系アメリカ人のSteve McGowan氏は、南アフリカ人の友人と2人で大阪府大東市の眼鏡店に行った。ところがこの2人が店のショーウィンドウを見ていたその時、店主が外に出てきて「出て行け、ドアに触るな、ショーウィンドウに触るな」「黒人は嫌いだ」などと言い、2人を追い払った。店主の発言のなかに出てくる「黒人」という単語を知らなかったMcGowan氏は、後で日本人である妻からその意味を知ったという。この事実にショックを受けた彼女は店主に電話し、翌日、McGowan氏とともに店主に会い、抗議した。彼女は店主に対して、この店では外国人を差別することがあるのかという趣旨の質問とともに、謝罪を求めたという。ところが店主は謝罪を拒否したため、裁判に及んだという。  これに対して、裁判所は上記記事にあるように、McGowan氏が「意思に反して店舗前から離れさせられた」という事実は認めたものの、彼の日本語力を理由に、店主から差別発言があったという彼の証言は信用できないと判断した。  さて、私は最初この記事を見たとき、正直に言って、なるほど裁判所の判断のように、そういう聞き間違いによる誤解ということもあるかも知れないと思った。ところが最近この裁判の判決文を読んでみて、この判決に強い疑問を持つようになった。不自然なほどに店主の側を擁護するような記述があちこちにあるのである。たとえば、McGowan氏と友人が店から追い払われた翌日、McGowan氏とともに店主に抗議した妻について、佐賀義史裁判官は以下のように屁理屈にもならないようなロジックで、彼女の証言は信用できないと結論づけるのである(以下、「X」はMcGowan氏の妻を、また「Y」は被告の店主を、それぞれ示す)。 Xとしては、9月4日夕方、被告店舗に赴いた際、Yに対し、被告店舗では黒人を差別するのか、黒人の入店を禁止しているのかと質問するはずである。ところが、Xは、Yに対してそのような質問をしたのではなく、被告店舗では外国人を差別することがあるのかという質問をしているにすぎないのである。もし、「こくじん」という言葉の意味を電話で原告から質問されたのであれば、Xは、被告店舗へ行く前に、本件言動を原告から知らされていたはずであり、そうであれば、黒人差別の重大性を認識しているはずのXが、「黒人差別」を「外国人差別」を置き換えるはずはなく、端的に、黒人差別の有無をYに質問するのが当然であり、それをすることについて障害があったとは考えられない。ところが、それにもかかわらず、Xは、黒人差別の有無に関する質問をしていないのであるから、そのことからすると、当日原告から「こくじん」という発言がされたという原告の供述、当時「こくじん」の意味を原告がXに質問して、原告がその意味を理解したという原告、Xの供述の信用性は乏しいというべきである。(判決文より) この判決について、Japan Times紙の副編集長Eric Johnston氏は「On the Road to Apartheid? Japan and the Steve McGowan Case(アパルトヘイトへの道?日本とSteve McGowan訴訟)」と題する長文の評論を2/4付でJapan Focusに寄稿している(同記事は2/6付でZNetにも転載されている。以下の引用はZNet転載記事より)。 On the Road to Apartheid? Japan and the Steve McGowan...

2006年02月06日

ブッシュの2006年度一般教書演説(1)アメリカと世界の破壊継続を宣言

『石油中毒』 2006年1月31日、第43代合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュは下院議場で年頭恒例の一般教書演説を行った。相変わらず自画自賛とウソの目立つ内容だが、今回の演説では、新たに興味深いフレー...

2006年02月05日

ロボラット

 「ロボラット」と言っても何のこっちゃという感じかもしれないが、要はネズミの脳に電極を埋め込み、思うがままに遠隔操作できるようにした「ロボトミー・ラット」のことだという。電極を通じて右に曲がるようネズミの脳に刺激を与えると右に曲がり、左へ曲がるように刺激すれば左に曲がる。命令通りに動いたらネズミの快楽中枢を刺激し、快楽を感じさせるーーという仕組みなのだとか。  何とも気味の悪い話だが、これを研究しているのがDARPA=国防高等研究計画庁だと聞くと気味の悪さが一気に倍増する。DARPAとは米国防総省の研究・開発部門であり、インターネットの原型を開発したことでも知られる組織。となれば「ロボラット」の用途も薄々想像できよう。  「ロボラット」研究について紹介していたのは“ニッポン国営”・NHKテレビの「NHKスペシャル・立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」だった。仕事の片手間に見たため番組全体のトーンは把握できなかったのだが、インタビューで登場した「ロボラット」研究を進める学者の発言を耳にして薄ら寒い気分になった。曰く「ロボラットを使えば戦場での被害を抑えられる」。  つまり「ロボラット」にカメラを埋め込み、戦場に放って思うがままに遠隔操作すれば被害を出さずに偵察活動ができ、さらにネズミ以外でもサルなどへの応用が検討されているのだという。  米軍がロボット兵などあらゆる「最新鋭軍事技術」の開発に血眼となっているのは既に良く知られた話だが、もちろんいずれもDARPAが深く関与し、マッドとしかいいようがない研究に巨額の資金が注ぎ込まれている。  このままいくと、米国によって仕掛けられる戦争はいつの日か、戦場をネズミとロボットが走り回るという気味の悪い風景が広がることになるのかもしれない。常に世界中で戦争を求め続けてきた米国は自国兵の“被害”を最小限に抑えられると宣伝するだろうが、言うまでもなく「殺される側」は人間である。

2006年02月02日

皇室典範改正反対集会:Japan Timesが伝える集会の内容

日本で発行されている日刊の英字新聞、Japan Timesを読んでいると、同じニュースについて日本のマスコミとはちょっと違った側面から報じる記事がたまにあって、なかなか面白い。今回はそんな記事をひとつ紹介します。 皇室典範改正案の提出反対を決議=日本会議国会議員懇が緊急集会(2/1 時事通信) 超党派の保守系国会議員でつくる日本会議国会議員懇談会(会長・平沼赳夫元経済産業相)は1日午後、都内で民間団体との共催による緊急集会を開き、女系天皇を認める皇室典範改正案の国会提出に反対する決議を採択した。決議は、「一度、女系による皇位継承が導入されれば取り返しがつかないことになる」と批判。皇室の歴史や伝統を踏まえた慎重な検討を求めている。 この集会について、Japan Timesは次のような興味深い記事を掲載していました。自分では人いちばい新聞やニュースを見ているつもりだったのに、この記事を読んで初めて目にするような話がいくつもあってちょっとビックリでした。もちろんそれ以上に、日本の主流メディアで報じられなかったこの内容にもビックリなのですが・・・。:-) Female on throne could marry foreigner, Hiranuma warns(2/2 The Japan Times紙) Dozens of conservative lawmakers and their supporters Wednesday attacked a proposal to let females and their descendents ascend to the Chrysanthemum...

2006年02月02日

21世紀の社会主義

「私たちは参加型民主主義を伴った、21世紀の社会主義を構築している、」ベネズエラのカラカスでの世界社会フォーラムの開幕デモの始めに、若い政治学の学生は私に語った。 デモ行進は色彩に欠き、行事は遥かに混沌としているが、政治論議は遥かに奥深く刺激的である。開幕パネルディスカッションのひとつで、ある発言者が言ったように、「私たちは(中南米で)新自由主義に対する守勢から攻勢へと転じた。」

2006年02月01日

一般教書演説:「米国は石油中毒だ」

ブッシュ大統領の一般教書演説が始まった。詳細についてはまた後でゆっくりと演説全文(ホワイトハウスのホームページで公開されている)を読んでみるとして、とりいそぎ気になったポイントを1点だけ。 <米大統領>一般教書演説で強調 圧政イランの核許さず(2/1 毎日新聞) ブッシュ米大統領は1月31日夜、上下両院合同会議で一般教書演説を行った。(中略)原油の中東依存度を下げるため、中東地域からの原油輸入量を25年までに75%以上削減、代替エネルギー開発を加速させる方針を明らかにした。 代替エネルギーを開発し、石油への依存度を下げていくべきだという点には私も同意。ブッシュ大統領の考え方に賛成したのって、何年ぶりだろう!? :-) 冗談はさておき、あまり知られていないが実は2004年の大統領選挙の時点で、対立候補だったジョン・ケリー氏は既に同じことを主張していた。しかも今回のブッシュ演説よりも、より具体的に。 2004年の投票日当日、USATODAY紙はブッシュ/ケリー両候補からの寄稿を、それぞれ半ページづつ掲載した。「Why you should vote for me today」と題されたその寄稿には、両候補の主張のエッセンスが込められていた。そのなかでケリー候補はこう書いている。 Why you should vote for me today / By Sen. John Kerry (2004.11.1付 USATODAY紙) we'll make America independent of Middle East oil within 10 years....