新しい人類の世紀への岐路に立つベネズエラ

〔Venezuela at the Crossroads of the New Humanity Century Original Article in English/ZNet原文

ヴラディミア・ブラヴォ‐サラザー〔Vladimir Bravo-Salazar〕;2005年4月3日


1)世界の石油とオイルピーク訳注1

人類が、15世紀以来親しんできた世界は、いま分岐点に立っている。資本主義という優勢な、経済と発展のモデルが、ここまで世界を推し進めてきた。我々が持つ選択肢のひとつは、もっと正常で維持可能な、全ての人々のための未来か、または消費しつくすまで資源を搾取するために、他の国家を破壊していくかのどちらかである。資本主義は絶え間ない成長を必要とし、この体制は庶民に最低限の資源を与えておきながら、限られた小数の者に膨大な富を与えるために運営されている。これが今、いわゆる先進諸国の人々すら巻き込みながら、貧富の両極化を推し進めている。

人口増加がさらに資本主義体制にひずみをあたえている。世界の人口は増える一方であり、特に資本主義に必要な断続的成長を支える資源を豊富に持つ国々に著しい傾向である。世界の中心的な資本主義国家、特に米国、はこの資源を持っていない。それにもかかわらず、浅はかな消費と維持しえない生活水準を保つ為に、中核にある資本主義の国々はこの資源の権利を主張する。そして実際に資源を持つ世界の外縁に位置する国々は、自国民の為の食物、健康、教育、尊厳、そして生存の為にその権利を主張している(1)

水を例外にすると、この資源のなかで石油以上に重要なものはない。資源入手作業にかかる労力に対するエネルギー量の点からすると、石油ほど安く効果的な資源はない。現在の工業的、技術的な世界が必要なエネルギーを供給するには、他のエネルギー資源は石油に到底及ばない。そんななか、多くの専門家が石油生産はピークに近づいているとみている。もうピークに達した、あるいはもう過ぎたとみる専門家もいる。これが意味することは、近い将来石油は少なくなり先進諸国の需要すら供給できなくなるという事だ。石油はエネルギーの為だけに必要なのではなく、プラスチックを含めたあらゆる人工品に不可欠なのである。石油はまた、あらゆる産業に広範囲にわたって利用されている。医療は多数の石油から作られた製品を利用し、農業生産は石油から作られた化学肥料なしには、現在得られている収穫量を維持でき得ない(2)訳注2

現在構築された世界経済は石油なしでは成り立たない。石油は米国に牛耳られた世界市場で取引され、アメリカドルを基にした、ペトロダラー訳注3という名を付けられている。他の国々が所有する資源に担保を当てることによって、米国ドルは人為的に支えられている。ペトロダラーこそが莫大な赤字を抱えた米国経済を、崩壊せずに留めているのである。(3)

西半球の中で最大の石油確認埋蔵量訳注4をほこり、世界最大重油埋蔵国がベネズエラである。残念ながらこの事実が米国にとってベネズエラを、戦略的フォートノックス(Fort Knox)訳注5にしているのである。

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