【2/16 「パリに渡った『石橋コレクション』1962年、春」展 於:ブリヂストン美術館】実はブリヂストン美術館に入ったのは今回が初めてでした。よく素通りはしていたんだけどね。
今回は「パリに渡った『石橋コレクション』1962年、春」展ということなのですが、それとコレクション作品の展示も含め見応えがありました。だって、19世紀半ば頃からのフランス美術を中心に、20世紀美術から現代美術、日本近代洋画、さらに大学で史学専攻だった私の心をくすぐる古代美術まで展示されているんですから。
まあ、写真などで既知の作品も多かったのですが、その中でもセザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》は色彩も含めた凄い構成力で堂々としていたし、ピカソの《女の顔》もかなり好き! 彫刻を思わせる素材感と立体感に、凛とした趣もあってね。あと、ピカソでは、右隣に展示されていた《生木と枯木のある風景》がぱっと見、「これ、ピカソ?」と私には感じられた作品で、ルソーなどの素朴派? と一瞬…。
さらに、まだまだセザンヌやピカソの作品以外にも充実したものが揃っていて、このコレクション、ほんとなかなかのものです。展示会対象作品の中だけでもコロー、クールベ、ピサロ、マネ、ドガ、シスレー、モネ、ルノワール、ルソー、ゴーガン、ボナール、マティス、ルオー、ヴラマンク、ユトリロ、シャガールなどなど、素晴らしいのはわかりきっているもの揃いでしたしね。ですから、最後にコレクション展示で、そういった画家・彫刻家以外から、ちょっと気になったものを。
ザオ・ウーキーの作品には(北京生まれだからでしょうが)日本画にも通じる叙情性があり、藤田嗣治の《ドルドーニュの家》では「これが藤田嗣治の乳白色か!」とまじまじと実感。共に素晴らしいね。そして、シュメールの《女の胸像》ですが、紀元前24世紀? まあ、制作年代設定には疑問も残りますが、それでもこんな立派なものをそんな昔の人が制作できるの? と思ったりしたら、それは現代人の傲慢でしょう。


