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2006年06月29日

インプットとアウトプットの並行学習

多くの日本人が仕事、留学などで中国語圏に進出していく。彼らにまず必要なのは自分の要求を相手に伝えることである。極端に言うとスピーキングが出来ないと飯にもありつけない。しゃべらないことには何も始まらないのである。

こういう状況が目前にあるなかで、ある程度発音ができてから、動詞述語文や形容詞述語文……をちゃんと講義してから会話の練習をするのでは埒があかない。

習ったその場でスピーキングの訓練を同時進行で行なわなければならない。インプットとアウトプットの並行学習である。

必要性から順位をつけると、実用中国語の入門クラスで最も必要なのはスピーキングの訓練である。発音や文法はスピーキングの上達のためにある。出来るだけはやく、どうにかこうにか通じる中国語に仕上げなければならない。

しかし現場ではまだ伝統的(?)なインプット重視の中国語教育が依然幅をきかせでいるように見える。教える側も教わる側も古い枠組みから脱していない。

テキストからカリキュラムまで、発想の転換がかなり必要だと思う。

2006年06月27日

サッカー解説者――張路 Part2

昨日の続き――

数日後、偶然となりの教室に奥さんが一人でいるのを見つけた友人の葉君が張路氏をけしかける。

“老叶就将jiāng我,你看你平常嘴硬zuǐyìng,到了关键时刻guānjiàn shíkè你就怂sóng了。”
「おまえは日頃は強気なくせにいざという時にびびるなんて、と葉君がけしかけるもので」

将jiāng:(ことばで)けしかける。“将”が第一声なのに注意。
嘴硬:(自分に非があると知っていながら認めようとしない)強引に言い張る、強気である。
关键时刻:重大な時期、いざという時、肝心かなめの時。
怂sóng:(ばかにして言う)意気地がない、ふがいない、臆病である。正しくは“尸”の中に“从”と書くべき。

“激将法jījiàngfǎ一般的比较管用。所以一听,那咱不能怂,咱们得去。”
「はっぱをかける言い方も効き目があるようで、それを聞いておじけづいている場合ではない、行ってしまえとなったんです」

激将法jījiàngfǎ:(自尊心を傷つけるなど)逆の言い方をして人を発奮させる方法。“将”が第四声なのに注意。
管用:役に立つ、効果がある、効き目がある。

“我们就在旁边搭话dāhuà。”
「私たちはそばに立って話しかけました」

搭话:口出しする。

語句の説明は『白水社中国語辞典』による。


2006年06月26日

サッカー解説者――張路

以前紹介した“夫妻剧场”に今ドイツで開催されているワールドカップにちなんでサッカー解説者の張路氏が出演した。

中国で最も人気のあるスポーツはサッカー。というわけで張路氏もかなり知名度があるようだった。私は知らなかったが、こうゆう中国の俗な一般常識を知りえるのもテレビのいいところだ。

残念ながら奥さんは欠席だったが、張路氏の口から二人の馴れ初めが語られる。二人が出会ったのは現在の北京体育大学の学生時代で、校内で偶然すれ違ったときに張路氏が見初めたそうだ。

すれ違ったは“擦肩而过cā jiān ér guò”と表現していた。

また張路氏の肩書きとして使われていた“足坛名嘴zútán míngzuǐ”もおもしろい表現だと思った。有名解説者だから“名嘴”である。

張夫妻について一緒に仕事をしているテレビ関係者のインタビューが流れるが、その中で張路氏のことを誰もが“张老师”と呼んでいたのも中国語の習慣が分かっておもしろい。張路氏は見たところ50歳前後である。中国の芸能界などでは中年以上のひとかどの人物は学校の先生ではなくても“老师”と呼ばれることが多い。日本でもこうゆう習慣はあるが年齢がもっと上でかなりの大御所でないと先生とは呼ばれない。日本のサッカー解説者で有名なセルジオ越後さんがセルジオ先生と呼ばれているのを聞いたことはない。

さて張路氏がどうやって奥さんに声をかけたかはまた次の機会に……

2006年06月23日

観光経済新聞でカタコト中国語連載決定

このブログの管理人が書いているメルマガ「カタコトで通じる簡単中国語」の「旅館での中国人観光客おもてなし編」が観光経済新聞に7月下旬から連載されることが決定しました。中国語圏からの観光客は台湾 100万人 中国本土 60万人 香港40万人(平成16年)の合計200万人で、なんと、全訪日外国人600万人の約3分の1を占めています。台湾・香港からの観光客のビザ免除、中国本土からの団体観光客のビザ発給地域制限がなくなるなど、中国語圏からの観光客は、ますます増加することが予想されます...

2006年06月22日

入門の生徒を追いつめてはいけない

私は入門時の生徒に発音を教える際、最初のうちは決して単独で発音させず、必ず復唱の形を取る。ましてや練習問題と称してテキストに書いてあるピンインを一人で読ませたり、音声を流して第何声か聞き分けさせるようなことは一切しないようにしている。

新人講師は熱心さのあまり、ついついやりすぎてしまう。発音が出来るまで何度もやらせるなどはとんでもない。生徒を追いつめずいつも逃げ道を用意しておいてあげよう。

抽象的な表現で申し訳ないが、最初のうちは発音の精度はセンチ単位で十分であって、ミリ単位の正確さを求める必要はない。60~70パーセントできれば上等だ。

発音も入門時に100パーセント出来上がるわけではなく、まず60~70パーセントの基本をしっかり身に着け、将来上達してからさらに100パーセントを目指すものだと思っている。

多くを求めすぎて生徒のやる気をそいではいけない。前にも書いたが大切なのは中国語学習の楽しさを伝えることなのだ。

2006年06月21日

読売文化センターで台湾中国語講座の講師を担当

神奈川県の相模大野にある台湾茶芸館「東方美人」で今年3月からはじめた台湾旅行会話の講座がとても好評なのをうけて、6月から私の教室で台湾中国語の講座を・台湾中国語発音講座・台湾中国語と台湾語入門・台湾旅行会話の3種類の講座を開講しています。毎回キャンセル待ちがでるほどの人気です。さらに、10月から川崎に新規開校する読売日本テレビ文化センターで、「台湾国語で学ぶ台湾旅行会話講座」を開講することになりました。講師は、もちろん私が担当します。「台湾国語」を学びたい方が、どんどん増えて...

2006年06月20日

中国語講師は不足している?!

むかしから日本人にとって中国語学習とは中国文化を輸入、理解するためであり、圧倒的にインプット作業であった。ただ日清戦争あたりから第二次世界大戦の終戦までが、政治、経済の進出に乗じて実用中国語がかなり台頭したしたが、敗戦と同時に下火になった。侵略のための語学教育と見なされたためか、支那語という呼び名とともに実用中国語も葬り去られた感がある。そして現在でも大学などではインプットを中心とした教養中国語に傾倒している。

実用中国語はインプット作業とアウトプット訓練が並行して必要とされるが、これを実践するには今の教育システムやテキストではかなり難しい。

ここ数年、その実用中国語が企業の中国進出にともない活況を呈し始めているのである。企業の中国語研修の需要が増え、書店に並ぶビジネス中国語に関するテキストも急増している。

しかしながら、企業の中国語研修を担当できる講師は少なく、質の高いビジネス中国語テキストはない。実用中国語を教えられる人材、特に日本人講師が不足している。

これから中国語講師を目指す人のチャンスが、ここにあるのだ。

2006年06月19日

漢字一文字の単語は通じにくい

中国語を勉強している日本人と中国人留学生との交歓パーティーで――

ある日本人が“我喜欢dàn的。”と言っているだが、どうも留学生には通じていないらしく、困った日本人は“dàn的”、“dàn的”と連呼したがやはりダメで、結局日本語で「うす味」と明かして“dàn”が“淡”と分かり、やっと会話が成立していた。

“你”や“我”、“来”、“去”、“吃”、“说”、また“好”や“不”・・・・・・などの超常用語以外は、漢字一文字の単語は孤立するような使われ方とすると非常に通じにくい。

“淡”は常用語ではあるが、何の脈絡のないところにポンと言われて通じるかどうかは微妙なところ。もし話し相手の察しがよければ通じるかもしれないが、少なくとも今回の相手にはまったく通じていないのだから、同じことを何回言っても無駄。言い換えを考えなければならない。方法は以下の二つ。

◆“淡”を“清淡”のように一文字から二文字の単語に変える。

◆言葉を足して話の内容をはっきりさせる。例えば――
“我喜欢吃淡的菜。”:“吃”と“菜”を出して話が料理についてだと認識させる。
“我喜欢淡的,不喜欢咸xián的。”:“淡”の反意語“咸”を出して話が味付けについてだと認識させる。

実践ではパラフレーズ(難解な表現を平易に言いなおす)のテクニックはとても有用だ。
しかし言うのは易しいが、実際には気持ちに余裕がないのでなかなか難しい。余裕を持つためには、やはり日頃のトレーニングや同様の場数を踏むことが大切なのだろう。

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