茶道や和のお稽古事をしているならともかく、そうでない人には着物を着る機会は実はあまりないのが実情ではないでしょうか。
せっかく習ったのに忘れてしまいそう…
困ったことに着物は着ないとすぐに忘れてしまいます。
さりげない、日常のワードローブとしての着物をコンセプトの常としている私ですが、今日はさらに一歩進んで――
ならば、いっそ着物をホームウエアとして活用してみては!?
もう何年も前のことになりますが、朝の通勤時間に着物を着た若~いお母さんが幼稚園へお子さんを送っていくのを何度か見かけたことがありました。
普段着物に半巾で貝の口、きっと朝の忙しい中ちゃちゃっと着たのでしょう、きちんとした綺麗な着付けとは言えないのですがとても印象に残りました。
そう、こんな着方があったっていいじゃない!とも。
デイリー着物はなんといっても実用性が第一、丈夫で安上がりなことが条件です。
着て、動いて、洗って、しまって、そのすべてに気を使わないで済むこと、購入・維持にもお金がかからないこと。
絹の着物は水に濡れたり、シミを作っては大変とただでさえ気を使いますが、木綿やウールなら家で洗濯したり、普通のクリーニングに出せばよいのでお手入れも簡単、掃除や炊事の家事もへっちゃらです。
夏の名残りと秋風の入混じる今からの季節なら木綿など。
木綿といってもこちらは浴衣より厚手、夏以外の3シーズンに着られます。
家事には動きやすいよう帯結びも半巾帯、付け帯(二部式)、名古屋帯なら帯枕の要らない角出しなどが楽だと思います。
半巾の定番、貝の口
先頭の画像は角出しのようですが、お太鼓結びの帯枕を省略したバージョンです。
(横か見たところ。枕がありません)
ところで、
★着物でちょい家事の効用★
因みに筆者は着物駆け出しの頃、着慣れる練習を兼ねてお下がりの着物でちょい家事を利用しました。裾捌きや何かを取る時の袂の押さえ方など、着物を着たときの所作が自然と身につきますよ。
着はじめの頃は誰しも自分の着姿に自信がないものですが、とにもかくにも慣れ。どれだけ着たか、実践の場数がものを言います。「習うより慣れろ」♪
さて、普段着だからといって手抜きは無用です。
むしろいつもより思い切った遊びを試してみるチャンスです。
たとえば夏のあいだは白一辺倒だった半衿も、ひんやりした風が吹く頃にはちょっとほっこり、温かみのある色を加えてみたくなります。
衿先のついでに足元も。
無地や柄のタビックス、冬には別珍などで足袋遊び。
う~ん、ここまでしたら家の中だけでは勿体無い!
じゃ、下駄を突っ掛けて晩ご飯のお買い物へ出かけましょう♪(→歩く練習!)
もちろん羽織やコートを上に羽織ればそのままお出かけもOK!

20年以上前にパリで買ったストールが見事復活。布バッグはご近所のアジア雑貨のお店で。
こうして考えるとホームウエアから気軽なお出かけまで、デイリー着物の活用範囲は思ったより幅広い?
もちろん日常着なのでうるさいルールもありません。
季節は秋、こんな身近なところから着物始めてみませんか?

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