TOP>2008年09年
日増しに秋らしさが深まっていくようです。
珍しく休日家にいたりすると「そうよねえ、キモノまわりも少しは入替えていかなきゃ」なんて気になって、おもむろに抽斗をゴソゴソと始めたり。
襦袢は相変わらず夏物継続中ですが、さすがに衿は無理があります。
白は塩瀬や縮緬などへ。
また、秋・冬に向かってこっくりした濃い色や柄物の衿に手が伸びるようになるのもこの頃です。
これからの季節によく着用しそうな着物に合わせて何枚かとりあえずピックアップしてみました。
(やっぱりちやさんの衿ですなあ:半襟いろいろ…着物好日)
毎回衿を付替えて、などという優雅な暮らしは程遠く、でも白一辺倒じゃつまらないというジレンマ…
現実的には普段着物に長襦袢を何枚も持つのは大変です。
代わりに二部式襦袢の上だけ足したり、うそつきなどを利用してはいかがでしょうか。
私は普段にはさらしの筒袖襦袢を愛用していますが、銀座の津田家さんのものは踊りをされる方がよく利用するだけあって、つくりがとてもしっかりしています。バーゲンで2千円?もしなかったような。
何枚か揃えてお気に入りの衿を付けておくのによいですよ!
ゲリラ豪雨に雷、キノコでも生えてきそうな湿気と今年の夏の終わりは散々なお天気でしたね。
浴衣でお出かけして急な土砂降りに遭ってしまった!なかにはそんな方もいらっしゃったかもしれません。
そういえば、まだまだ暑かった9月最初の土曜日のギターコンサートにも浴衣姿の方を見かましたが、ぜんぜん違和感を感じませんでした。なにしろ暑いんですから。
最近は衣替えも昔ほど素直にはいかなくなりましたが、そうはいっても「暑さ寒さも彼岸まで」、夏のあいだ楽しんだ浴衣もそろそろしまわなければ。。。ということで本日はお手入れについてです。
綿絽、綿紅梅、その他一般的な木綿:
自宅で洗うこともできますが、その後のプレスを考えるとちょっと。。。
なにしろ大きい、場所を取る!アイロンをかけるそばから新しい皺を作りそうで怖気づいてしまいます。
私は迷わずドライクリーニング店へ。浴衣ブームの今はどこでも扱ってくれますし、お値段もそれほどかかりません。
ただし受け取ったらいったんビニール袋から出し、ハンガーに掛けて風に当て、きちんとたたみ直してからしまいます。
こうしておけば匂いや変なたたみじわもなく、来年そのまま気持ちよく着られます。
絞り、しじら、麻など:
自宅洗い可、というより自宅で洗った方が安心です。
クリーニングに出して、せっかくの絞りや縮がペッタンこで戻ってきた!なんていう嘘のような笑い話を実際に聞いたこともあります。
先ずは大きなしみや汚れがないかざっとチェック、もし気になるところがあればポイント洗い用の洗剤(色落ちしないタイプ)などをつけて軽く押しておきます。
このとき揉み洗いはNG。とくに麻などは毛羽立ちやすいので要注意です。
また白や薄色は他の色が移りやすいので別々に洗った方が無難です。
大きな盥で押し洗いしてもよいですが、私はこれまた手抜き、袖だたみにしたものを専用ネットに入れて洗濯機のお洒落着洗いでザブッと。
脱水を短く(~30秒くらいで強制終了)掛け、着物ハンガーに掛けて陰干しします。
このときにきちんと縫い目を揃えたり、手で叩いたりしながら皺を取っておきます。
アイロン不要。十分乾いたらきちんとたたんでしまいます。
保存について:
綿や麻ですから正絹の着物のように気を使わなくても大丈夫です。
スペースにゆとりがなければ本だたみして、さらに小さくたたんでから風呂敷に包んでしまっておくとよいですね。
ということで、来年の出番までしばしお休みです!
9月、暦の上では単衣の季節になりました。
とはいうものの、暑い。。。
しかも8月からのいつ土砂降りになるやもしれぬ空模様に梅雨時のような湿気で、体感的には夏物を引き続き着たいのが正直なところです。
筋だ決まりだなどと傍目を気にして何も大変な思いをしなくても…そう思いたくなることが巷にはよくありますが着物とて同様です。
せっかくの着物姿も汗だくでは周りの人まで暑苦しくさせてしまいます。
洋服なら10月、11月だって暑ければ半袖Tシャツなんてざら、またそれをどうこういう人もいないと思います。
ならば着物もいっしょでよいのでは?
よほど格式を強いられる場でない限り、素直に体感に従ったほうが自他共に楽というものです。
因みにワタクシ、暑ければ10月過ぎても単衣です。
ついでに言うと長襦袢なども当然夏物。こちらは10月いっぱいくらい、まあ暑いと思う間は着てるかも、ですか。
9月も前半やよほど暑い日ならやや厚手の綿紬の浴衣や麻の着物などが塩梅よいかもしれません。
ただし素材は夏でも色使いにひと工夫を。
着物はダーク・カラーで透け感の少ないものにしたり、明るい色なら小物にどこか秋色を持ってくるなど。
茶、芥子、臙脂、草色…
これはまたいつか別の機会にまとめてみたいことですが、一口に赤、青、黄といっても実際の発色は様々です。
たとえば緑、春の若草色や萌黄色、夏の若竹色、秋なら草色、冬には千歳緑に常盤緑など、呼び名からも想像できるようにそれぞれに季節感を含んでいます。
四季折々、穏やかで豊かな自然の中で培われた日本人の感性の賜物といえるこの色彩感覚。
年々亜熱帯気候になりつつある日本の気候にも適応させ、かつ日本人の色によって季節感を上手に取り入れながら現代の生活の中に着物を活用してゆきたいものですね。