仕事がら、起業家による事業計画に関する説明を聞く機会が多い。
起業家の熱心な説明に対して、キャピタリストの反応は様々で、合理
的根拠の有無、肯定・否定で反応をタイプ分けしてみた。
A 根拠が曖昧で、否定モード
いわゆるダメ出しタイプである。新しい産業を産み出していく、という
キャピタリストの使命を忘れ、間違い探しゲームにハマッテいます。
30分ほど、そういう状態だったら、さっさと説明を切り上げましょう。
B 根拠が明解で、否定モード
ビジネスプランを磨くには、最も役に立つタイプです。厳しい意見を
自らの課題と受け止め、真摯に対応すれば起業のスタートが、より
スムーズになっていきます。無料の添削サービスを活用しましょう。
C 根拠が曖昧で、肯定モード
起業家は気持ちよくなりますが、子供扱いされているとも言えます。
孫に対する無償の愛では、プロ投資家の資金は出てきません。
D 根拠が明解で、肯定モード
計画の優れたところを見極めるには、重要です。強みを深耕してい
けば、成功への道が開いていきます。
E 無反応
プランにインパクトが欠けているのかも知れませんが、暇つぶしに
付き合わされたと思い、諦めましょう。投資をするには、エネルギー
の絶対量が必要です。反応が薄い人に投資のパワーはありません。
起業家にとって役に立つのは、BとDですが、現実には、圧倒的に
EとAが多い感じを抱いています。とても残念なことです。授業中に
質問をしない癖が抜けていない優等生が多いせいかも知れません。
私自身の流儀としては、キャピタリストの社会的使命や起業の大変
さを意識して、なるべく元気を与えられるような雰囲気づくりを心がけ
ています。成功した起業家も、最初のプラン通りだったわけではない
ので、プランを発展させたらこうなる、といったイマジネーションを湧か
せる発言をしたり、実行する際の課題をより具体的に指摘して自らの
解決策も提示してみるなど、実現する前提でいろいろと話をします。
ともすれば、Cタイプに陥りがちな所を具体性で補っています。
成功か失敗か、という結果より、やるかやらないか、という挑戦の有無
が重要だと思っています。未来は、予想するものではなく、挑戦によっ
て自ら創り出していくものだと思っています。失敗確率の高い新しい
事業に挑戦する起業家に対して、厚い敬意を払いながら日々の仕事
に取り組んでいるところです。
2007.5.20
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