TOP>2006年10月
投資先であるメディアファイブが福証Qボードに先週IPOを果たした。
今後も既存事業の売上は順調に伸ばしていくことが可能であり、
強みである研修事業の他地域への展開なども今後楽しみである。
5年以上サポートしてきた経験を踏まえ、成長要因を考えてみた。
同社の一番の強みは、決めたことを確実に実行してきたことだろう。
どの会社も新規事業の立上げは暗中模索だが、進んでいくことが
大事なことである。50回以上続けた月次アクション会議で翌月の
アクションプランを決め、実際にやってみる。進捗状況を日報・週報
で把握し、1ヶ月の振り返りを月次会議で丹念に行い、また次月の
アクションプランを決めていく。
この当たり前のことが、多くの会社では実践されない。仮説検証の
重要性は理解しているが、実際は正しい道が見つかるまで動かな
い会社が多く、潤沢ではない資金を食い潰すことになる。正しい道
を見つけるためには、やってみることが大事であり、光が届かない
洞窟の中で、日の出を待つことは、死につながるだけである。
5年前、自分を含めて4人で始めた月次の営業会議は、最近では全
部門20人近く参加するようになり、社員の方向性を揃えるのに大きな
役割を果たしている。決めたことは必ず取り組んでみる、という愚直
な積み重ねが着実な成長に結びついた。
確実な実行は、社長の厳格な管理によって担保された。結果はどう
であれ、実行されたかどうかは、○×式で判定する。99%実行されて
も×である。100%実行した上で初めて、プランの有効性を問うことが
できる。実行していない者に決まったプランの是非を語る資格はない。
逆に、きちんと実行されていれば、結果の出ない新規事業も続けてい
くほど価値が高まる。誤ったプランを確認することで、正解に行き着く
確率は着実に上がっている。資金繰りを厳密に管理して、一日でも長
く挑戦を続けることで、ぜい肉のないビジネスモデルが確立する。
立上げ当初からの事業部長は、一日も欠かすことなく当日中に日報
を作成し、毎週土曜日には内容豊富な週報を作り続けていた。アクシ
ョン会議の議事録に代わる月報は、読むだけでも大変なボリュームで、
売上が月間百万円に満たない頃から続いていた。
経験のないメンバーだけでIPOが果たせたのは、管理本部長の目標
達成に対する高い意識が社員の潜在能力を引き出したものだろう。
受託事業からの一時撤退、研修事業の急拡大など大きな方針転換
を行ったときも、現場での混乱は少なかったのは、商機を生かすには
極めて有効だった。
決めたことを実行する、という愚直な実践は、優れた戦略を凌駕する。
愚直な実践を通して、ビジネスモデル(儲かる仕組み)は磨かれていく。
2006.10.29
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