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2006年10月27日

テンション

 昨晩、生まれて初めて来日した或る友人と杯を交わしました。彼は17年前の天安門事件の時の学生リーダーのうちの一人です。

 事件後アメリカに亡命し、経済学士と経済修士と法務博士の3つを同時に取得するという荒技を達成し、今は投資ファンドを率いています。私と彼とは6年前にスイスで知り合いました。

 中々の好青年で、いつもニコニコしていて、周りの人にも気を遣うのですが、何処かにゴツッとした硬い筋があると感じていました。二人で飲みながら、色々な話題に飛んで和やかな会話を楽しむ中で、彼の硬さの形に、よりリアルに触れることになりました。

 彼の投資ファンドの経営・運用スタイルを聞くと、「全ては自分一人で決める」と云うのです。更に、「他人と一緒に決めようなんて思わない、つまらないじゃないか」と、極普通に云い切りました。これは興味深いことです。

 アメリカの大学で経済や法律を勉強してますから、民主的なプロセスとか、牽制の意義とか、そう云ったものはよく理解している筈です。そもそも、民主化運動のキーマンだった訳ですから。恐らく、彼の心の中のテンション(緊張)は、未だに緩んでいないのでしょう。

 17年。長いようで、未だ未だ短い年月なのかも知れません。友人として、これから長く見守っていきたいと思います。

2006年10月27日

福岡の時間の流れ

福岡と東京の時間の流れは確実に異なる。普通の人が、真っ当に

ビジネスを行うとしたら、東京は少し速すぎる。ついていけない人は

嘘をつき、ごまかしていくしかない。地方都市では、誠実に取り組ん

でいけば、きちんと結果を残せる。

10時30分羽田発のJALで福岡へ。

13時、天神の会社に立ち寄り

IPO実現に最も貢献した管理本部長に挨拶。既に未来に目が向いて

おり、一段と頼もしくなった感じだ。目標をきちんと達成することで、

自信も増し、大きく成長できる好例だと思う。

15時、住吉でMTG(今月のアポ件数:56)

資金繰りは何とか折り合いが付きそうである。今期は計画通り売上を

伸ばすことができたので、来期は売上を伸ばしながら黒字化に挑む。

月次での予実管理や行動計画の策定は徐々に浸透させていく予定。

18時、全体会議

空気も軽く、いい雰囲気である。若手が伸び伸びできる環境は重要。

19時、食事会(57)

経営参加意識に欠ける発言は非常に残念なことである。個人として

何に挑み、今後どうしていくかを常に考えておくことが経営メンバー

としての最低の責務だと思う。経営は実践あるのみ、語りは無益。

<BOOKS>

グーグル・アマゾン化する社会
多様化が引き起こす一極集中現象。

永井荷風という生き方
死の前日まで、42年間書き続けられた日記

2006年10月26日

不要な資金

不要な資金は成長を鈍らせる。ないない尽くしのなか、知恵を働かせ

ることでこそ普通でない成長が遂げられる。潤沢過ぎる資金は、栄養

過多の状態であり、会社をメタボリックシンドローム状態に陥らせる。

10時、銀座6丁目で株主総会(今月のアポ件数:53)

1月に投資した7月決算の会社の総会に初めて参加。急遽、場所の

移動になったが、経験豊富な経営陣で恙無く行われた。今期にかか

る期待は大きく、急成長が望める環境でもある。

11時30分、ランチ(54)

ファイナンスで急な動きがあったので、食事を兼ねて打ち合わせ。

IPOを目指している会社の経営陣が途中で株式を売却するのは、

極力避けるべきである。

13時、銀座8丁目の会社で時間調整。

上海代表の発言は無駄がなく、視線の高さも感じる。1年前と比べ

ても大きな成長の跡が伺え、今後のキーになる人財である。

14時、銀座8丁目で取締役会(55)

成長途上にある会社は、不要な資金の調達は避けるべきである。

株式の価値を薄める必要はないし、資金繰りを合理的に行うのが

経営のポイントになる。予実比較もなく、経営不在の状態は続く。

<BOOKS>

くよくよしない!―仕事・人間関係・お金・健康…
司法取引は、神に罰せられるはずだ、という意識に基づいている。

ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ
飛躍は、規則正しい生活のなかからこそ生まれる。

2006年10月25日

上場祝い

今日はミクシィ笠原社長と上場祝いで鮨を食べてきました。


kasaharasan

先日ホームランディールの記事 にも書いたとおり、
当社はmixiの上場により大きな利益を得た。


おかげで、十分な金額の先行投資をアメブロ
まわすことができました。



ミクシィは同じ渋谷マークシティの当社(21階)の2階下の19階。

私はエレベーターが19階で止まる度、



(ありがとう・・・・・)



そう、心の中でつぶやいています。(´∀`)


2006年10月25日

フロンティア

 私はフロンティアという言葉が好きです。

 フロンティアとは、アメリカ大陸で西部開拓が行われていた時代の、開拓地の最前線を意味します。学問などの最先端領域、未開拓の領域、最新分野なども意味します。屯田兵より防人の方が気性に合っており、チャレンジ(挑戦)という言葉もやはり大好きで、冒険とか、アドベンチャーとか、そういうことに心がウキウキします。

 小さい頃からのタチで、家の近くの川(川と云っても生活用水を流す汚いどぶ川でしたが)に冷蔵庫か何かを段ボール箱に詰める発泡スチロールを船に見立てて浮かべ、延々と川下りをしたり、「東に行こう」と号令を掛けて、近所の友達と延々と東に向かって歩き続けたり、そんなことをしょっちゅうしていました。

 外資系証券会社に就職したあとも、やはりそれまでに日本になかったビジネスを作ったりとか、フロンティアを拡げる仕事を好んで選択してきました。マネックスというライフワークも同様です。

 本日、マネックス・ビーンズ・ホールディングス(MBH)は、中間決算業績発表や配当方針についての発表を行いましたが、同時に「ネットライフ企画」という会社の設立も発表しました。これは新しい形の生命保険ビジネスを創造しようとする人達と出会い、そのチャレンジに対してMBHが出資をし、一緒に新たなフロンティアを拡げていく試みです。

 フロンティアの先は、いつだって見えません。自分たちの心の中にある航海図を頼りに進むだけです。詳しくはホームページからプレスリリースを見て頂きたいのですが、新たなチャレンジを応援して頂けると幸いです。

2006年10月25日

アブラハムさん

今週、共通の知り合いの方からのご依頼で アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社の 高岡代表と池田上場準備室長に会いました。 http://abraham-marketing.com/ ダイヤモンドの記事をご覧になった方も多いかと。 やはり勢いのある会社は違いますね。 順調そうでなによりでした。 いろいろ情報交換しましたが、同じような 悩みをかかえていらっしゃるのには笑いました。 むこうから興味あると言っておきながら いくら提案しても動かない会社さんは・・・、 というような話です。 まあ、どこにもありますよね。 富裕層版ミクシィは行けると思いますね。 ナイルスさんも頑張っていらっしゃいますが。 売り込むのは今のタイミングですよ。 良くこれも聞かれるのですが、同じようなビジネスを していても、強みが違うので、協業は可能なんです。 富裕層マーケティングといってもいろいろありますので。 それに業界が伸びているところですから、 協力して、まずはマーケットを広げるほうが 先なんですよ。 お互いなにか協業できればよいですね。

2006年10月25日

継続的な成長

投資先であるメディアファイブが予定通りIPOを果たした。

初値は、185,000円(公募140,000円)。まずまずのスタートである。

10時、銀座1丁目で取締役会(今月のアポ件数:49)

成長するには営業優先だが、継続するには手堅さも必要になる。

営業本部長と監査役との緊張関係は、継続的な成長に寄与して

いくだろう。着実に現実路線になりつつあり、1年後が楽しみである。

15時、平河町で取締役会(50)

取り組むべき課題が明確になっていて、とても筋肉質な会社に

成長した感じである。毎月の振り返りが成長に結びついたもので

あり、今後は規模拡大がテーマになってくる。

17時、南青山で取締役会(51)

相変わらず、いろんな数字があって現状把握が難しく、取り組む

べき経営課題も明確にならない。それぞれの事業の収益モデル

を把握し、選択と集中を進めて欲しいものである。

19時、渋谷でMTG(52)

社長との月次MTG。6年かかったIPOまでの道のりは、サポート

側もいろいろと経験を積ませてもらい、投資リターン以上に得た

ものは大きい。今後も継続的な成長を遂げていく事を期待する。

<BOOKS>

宇宙が味方する経営
成功するよりも失敗した方が、大きなものを得ることができる。


世界標準で考える!~僕がインテルでやってきたこと~
考えることをクセにすることで、ある種の「勘」が働くようになる。

2006年10月24日

プチ社長日記:『人材募集』の話

このブログを読んでくださっている、僕に面識ある方へのお願いです。。 僕は今、以下のような人材を募集しています。 一般公募ではなく、とりあえず最初は見識のある方にお声をかけさせていただいております。 お心当たりのある方は info (ここにあっと...

2006年10月23日

ベンチャーキャピタル

asisutant


朝は社長アシスタントの3人(新卒)が、交代で

迎えにきてくれます。

車中は短時間ながらも大事なミーティング時間。

今朝は投資先企業の発掘を担当しているN君。



「で、どうなのその会社は?」

「すっごい調子いいみたいですよ」

「へぇ」

「大手との提携も決まったみたいですし」

「・・・」

「広告もたくさん受注しているみたいです」

「・・・」

と、よくある会話。





甘いな。(たぶん)


スタートしたばかりのベンチャー企業の経営者が
「調子がいい」という話には注意が必要


何故なら起業家はほとんど皆、そう言わなければ
ならない状況に置かれているからです。


金も無い、人材もいない、市場もあるかわからない。

そんな無い無い尽くしのそもそも何も無い状況で、
それでも挑戦しているのがベンチャー企業。

揚げ足を取られないようにするだけでも皆必死です。

そんな苦しい内情を、「正直厳しいです」

いつも正直に話していたら・・・・?

「あの会社厳しいらしいよ・・」

噂は瞬く間に広がります。


就職する人がいなくなり採用できなくなります。
与信不安で取引先と売上が減少するでしょう。
株主や金融機関が資金を引き揚げたがります。
投資するにしても条件が悪くなります。
従業員も不安になりモチベーションが下がります。

レピュテーションリスク(評判や噂話などによる損害リスク)
が非常に大きいのがベンチャー企業なのです。

なのでスタートしたばかりの起業家は「調子どう?」
という質問に対して、反射的に否定的なことを言わないものです。


もちろん本当に良い会社もあるんですけどね。

それは結局、ベンチャーキャピタリスト自身が、

厳しい目で見極めなければなりません。


2006年10月22日

予実比較の効用

著名な脳科学者の本には、脳は「ずれ」を通して最大の学習をする、

と書いてある。脳の中にある図式と現実とのズレこそが、人間が創造

的であり続けるために必要な栄養である、ということらしい。


経営の第一歩は、目標を設定し、予算(事業計画)を作ることである。

経営のない企業は、予算をなかなか作らない。予算を予想と勘違い

していて、予算は的中率を競うものだと思い込んでいる。


予算が出来ても実績比較をなかなかしない。的中率を上げたいが

ために、実績に合わせて予算を変える。大事なことは、予算とのズレ

を認識し、今後に生かしていくことである。予算を達成するために十

分だと思った打ち手が全て実行されても、ズレが生じた場合、更なる

打ち手が必要になる。有効な対策を創造していくには、ズレの認識が

出発点となる。ズレがないと、旧態然とした対策で、同じ結果が続く。


不満足な結果を続けないためには、予実比較をきちんと行い、ズレ

の大きさによって、意識改革を進めるべきである。予算の精度(的中

率)を上げるには、予算の立て方を変えるのではなく、予算達成のた

めの行動計画を変えるのである。そういう意味で、最初はズレが大き

いほど、いい予算である。ズレが小さければ、なかなか意識は変わら

ず、危機感もない現状維持で、継続的な衰退に陥っていく。


愚直に予実比較を繰り返し、行動計画の見直しを積み重ねていくと、

予算の精度は上がってくる。また、予算の精度が上がれば、小さな

ズレにも神経が行き届き、健全な危機感を常に持てるようになる。

的中率を上げるべく安易に予算を変える経営者は、下げても下げて

も、未達状態が続く。身の丈を意識することは重要だが、大事なこと

は、手を尽くしているかどうかである。


社外の情報を取り込んで予算を作り、予算達成のために社内で行

動計画を策定し、社外で実行した結果を把握して予算と比較する。

予実比較のプロセスを通して、社内と社外の温度差を縮めることが

できるようになり、自らの行動でマーケットを創ることも可能になる。

世間の常識を知ることで、自社都合の見識の歪みが是正される。

社外取締役の役割でもある。


ベンチャービジネスがブレイクしないのは、社内の認識が社外(マー

ケット・世間)の認識と異なるからである。その認識のズレを予実比較

で把握し、次なる打ち手を創造していくことが、企業成長の鍵となる。

2006.10.22