「森のさかな」の彫刻家・藤部吉人の大作二体が、小生の庭に鎮座している。
二十年ほど前、故 菊澤甚吉氏のアトリエ(カッパ塾)で一晩中ダルマを酌み交わして以来、藤部先輩と時々ふらりと出会うようになった。
四年前、西条・極楽寺では水ごり修行中だった。三年前、今治の画廊では洋画家・藤澤千丈氏との二人展だった。二年前は松山の画廊で、一年前は西条の画廊で…。いつも豪放元気だった。
昨日、療養中の藤部先輩を見舞った。正月に松山日赤で18時間掛け小脳腫瘍の摘出手術をしたと言う。
現在は抗がん剤治療をしているが食欲も性欲?もある。酒も煙草も今まで通り。彫刻も空手もボチボチ再開したと平然と言う。もう一度、大亀の石彫で中国に渡りたいとも……。
やっぱり怖いもの知らずの先輩だ!
恵原町二階建て古民家で天照大御神に日夜祈りながらのアーチスト人生を全うしようとしている姿は見事!
7月7日には東京に暮らす織姫が来松予定で50年ぶりの再会を楽しみにしていると言う。別れ際、今まで一度もしたことのない握手を固く交わした。
一年前のブログ記事を再掲するー。
http://blogs.yahoo.co.jp/uwajima_sophia/9237425.html
わが三間町の中山池公園には「森の魚」が数体、悠然と鎮座している。一年先輩の彫刻家、藤部吉人氏渾身の作品である。
藤部は1946年生まれの64歳。地元の高校卒業後、東京芸大をめざすが断念、1972年大理石の産地イタリア・カララに雄飛し、彫刻を学ぶ。ミラノ、ローマ、ドイツ、デンマークなどで個展を開催。世界各地の彫刻シンポジウムに参加し知見を深める。
10年後の1983年帰国。四国カルスト大野が原の森と大地に根づき、春夏秋冬天空を見つめながら石と格闘。
その頑健な心と身体から躍動するエネルギーは、四国の自然に息づきながら常に世界へと発進する。
宇和島を中心とする南予の土着宇宙アートは、前世紀来、畦地梅太郎(版画)、三輪田俊助(洋画)、中尾義隆(版画)、菊澤甚吉(版画)等先達によって形成され、その後、藤部吉人(石彫)、松本秀一(銅版画)、兵頭浩章(洋画)等へと着実に受け継がれている。
一年前、藤部は北欧を目指すと私に言ったことがある。自由人らしく、フィンランドの自然と人間が肌に合ったようだが、残念(?)実現はしなかった。
今日、藤部は中国・福建省を目指すと言った。意図するところは、現実的経済的にして理想的宇宙的だ。
彼のことだ。大陸・中国にすぐ溶け込むだろう。そして、壮大なテーマで新たな作品を創造することだろう。(2011.4.18)
【関連情報】
「森の魚」http://www.seiyo.org/photo/09/mori/mori.html

















































