愛と心の構造 私(江戸川乱歩)は、この第一回と第四回の入選作を一読したが、最近作の第四回のものに彼女(ドロシイ・ソールスベリ・デイヴィス)の特徴が最もよく出ているように感じた。 「クイーン雑誌」はその作の解説文に、探偵小説の着想の出発点となるものは、本のちょっとした見聞である場合が多いことを、実例をあげて示しているが、デイヴィス夫人のこの作も、その着想は夫の出演しているラジオのスタジオで得られたものだという。 夫人がラジオ劇の演出を見物していると、配役表の中にない40才余りの女が役者の間に混じ
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