VS THE CODE暗号   星☆

at 池袋シネリーブル

林海象・・・「探偵濱マイク」シリーズで知られる、ハードボイルドを得意とする監督・・・というか探偵もの映画しか、この人の場合、撮っていない様な。。

ただ、凝った仕掛けや、マニア心をくすぐる小道具、軽妙なセリフの掛け合い、期待を煽るスタイリッシュな映像と、洒落た音楽がかかると・・・もう期待せずにはいられない!そんな稀有な監督さんでもある。。

今作は、今から4年前に公開された映画「探偵事務所5」シリーズの第2弾である。。第2弾とはいっても、この映画の場合、主人公は毎回異なる。前作も1つの映画ながら、前編・後編の2段構成になっており、それぞれ主人公となる探偵は異なった。。また、この作品には、ウェブで公開され、後にDVD化されたいくつものエピソードが存在する。勿論、それそれの作品の主人公は、当然のごとく異なる。。

つまり、全ての作品は少しづつ関わってはいるが、全く別の話になっているのだ。この辺の仕掛けも、マニアには堪らないのだよ。。今作でも、冒頭の川崎市での連続爆弾事件解決のために、今まで登場してきた様々なお馴染みの探偵たちが、多数登場する。(成宮くんや宮迫さん、坂井真紀さん、吹越満さん、津田寛治さん・・・と演じる役者さんも豪華!!)

この冒頭の事件のシーンは緊迫感一杯で、観客の期待は早くもMAX!!ただ、ここから作品の評価は、ラストまで下落の一途を辿る。リーマンショック再び・・・って感じにね。。

今回の主人公は、暗号解読のエキスパートである探偵507(尾上菊之助)。彼が上海の謎だらけの美女・美蘭(稲森いずみ)の、背中に彫られた謎の暗号に魅せられ、解読を試みるうちに、現地の地下組織も巻き込んだ、旧日本軍の残した財宝を巡る争いに巻き込まれていく。。

うん、物語のあらずじを書くと、なんか面白そうな気がしてくるでしょう?ところがどっこい、謎の美女は、途中から人格が完全に崩壊しているし、地下組織の連中は信じられないくらい弱い!!そして、暗号解読のプロなので、格闘の腕はからっきしの507は、やられっ放し。。

そこに、颯爽と登場したのが、探偵事務所の創設者である、探偵500ことエースのジョー。演じるのは勿論、宍戸錠。前作では声だけの出演だったが、今作では華麗なガンアクションを披露・・・?いや無理がある。。銃を回す姿は様になっていますが、流石にアクションは無理がありすぎ。。足もつれてますよね?反応遅いですよね??狙い外れてますよね???

対する松方弘樹演じる、謎のヒットマン・椎名。年齢設定がデタラメすぎ。。あんだけ激しいガンアクションして、年齢が少なく見積もっても80代って・・・あり得ないから。。途中まで幽霊なんだと思ってたくらい。。もう年寄りの冷や水を見せられ、主人公と謎の美女の不必要なメロドラマ・・・暗号もなんだか中途半端な解け方で、映画の内容は解読不能のまま迷宮入り・・・そしてエンディングに。。

屋上に佇む、仕事を終えた3人の探偵。主人公が一言。「私にも解読不能な暗号がありました・・・。」それに対し、会長であるエースのジョーが尋ねる。「それは何だね?」再び主人公「心です。」・・・結局オチはカリオストロかよ・・・。金返せ!!かくして今回も、雰囲気作りの天才・林海象ワールドにまんまと嵌められた、ナガヤンなのでした・・・チャンチャン!