VS おとなり 星☆
at 恵比寿ガーデンシネマ

岡田准一はジャニーズ勢の中で唯一、お金を払ってでも、演技が観たい俳優さんである。「木更津キャッツシリーズ」しかり、「フライダディフライ」しかり、「陰日向に咲く」しかり・・・。
そして、私は大の麻生久美子ファン。。正直、2年前に彼女の結婚のニュースを聴いたとき、地元の仲間とどんだけ落ち込んだことか!!(大袈裟に書いてみた。。)まあ、だから主演の2人のことが、大好きなので映画の内容はともかく観に行ったのですが・・・。
ん?この映画は新宿で公開してへんの?つーか、恵比寿の映画館1館だけ・・・?実はこの映画、来週から順次、色々な映画館で上映していくらしく、今日から公開しているのは都内でたった一館だけ。。しかも、ただでさえ話題作は、無茶苦茶混み易い、ガーデンシネマ・・・。過去、恵比寿までわざわざ行ったのに、門前払いを何度味わったことかっ!!(これも大袈裟。。)
とりあえず新宿から、恵比寿へ急行したくても・・・人身事故!!死にたいなら他所で死んでくれ!!オレの映画鑑賞の邪魔はするなっ!!(これは本音。。)間に合ったから良かったものの。。ん?客の入りが悪いなあ。初日なのにガラガラ。。ひょっとすると・・・?
はい。その通り!駄作です。この作品は、とあるアパートでお隣同士の、若い2人が顔も合わせたことがないのに、薄い壁越しに聴こえる生活音や、笑い声、歌声に、癒され・支えられ・・・そして最後に出逢う物語である。発想としては面白いが、珍しい話ではない。外国ではこの手の作品は多いし、金城武主演の04年公開作品「ターンレフトターンライト」なんかも、この作品に近いかもしれない。。
主人公の野島聡(岡田)は、売れっ子カメラマン。と言っても、彼が撮るのは親友で、トップモデルのシンゴ(池内博之)ばかり。そのシンゴは、最近演技の仕事を始めたが、失敗続き・・・。そんな中、聡がかねてよりの夢だった風景写真を撮るために、仕事を辞め、カナダへ旅立つ話をシンゴにしそびれている内に、シンゴが行方不明に。。おまけにシンゴを追ってやってきた、恋人を名乗る女性(谷村美月)が、部屋に転がり込んで来て聡の生活はメチャクチャに・・・。
一方、もう一人の主人公である七海(麻生)は、花屋に勤めている。フラワーアレンジの1級試験に挑戦中で、近々フランスに行くことも決まっている。そんなある日、行きつけのコンビ二の店長(岡田義徳)に告白され、驚きを隠せない。。
映画も、ドラマも、小説も、作り物なのだから、ある程度の”無理”な設定は”アリ”だと思うが、少なくとも説得力は必要だと思う。。ところが、この作品で最も説得力の必要な、なぜ2人は隣同士でありながら、一度も顔を合わすことがなかったのか?という設定が全くなされていない。。
しかも、物語の後半で2人の意外な接点が判明し、お互いが何者かわからないままに、対面まで果たしてし

まっている。。こうなると、もう一度も会ったことのない隣人という設定自体が、あんまり意味がない気がしてきます。。また岡田くんのエピソードに比べ、麻生さんのエピソードは話のインパクトが弱く、感情移入しづらかったのも問題。ジャニーズの製作映画だったために、岡田くんをどうカッコ良く撮るかにこだわり過ぎですね。。
しかし、モデルよりカッコ良いカメラマンと、花より綺麗な花屋ですか・・・実際いるのかね?いるんだろうねえまあ花屋の話すると、また要らんツッコミを各方面から受けそうだから、極力スルーでお願いしますよ!隣人の音に救われると言うのは、「容疑者Xの献身」でも描かれていましたが、近所付き合いの極めて少なくなった、現代社会において何か特別な意味を持つ話なのかも知れません。。
物語の途中でかすれ声で、麻生さんの歌う「風をあつめて」(はっぴいえんどの名曲)は、是非CD化して欲しい!!音程と言い、声質と言い、耳にとても優しく馴染んで、離れないんですよね。。岡田くんと、部屋の壁越しでデュエットしたバージョンも、素晴らしかったし。。
初めて独り暮らしを始めたときに、無音が恐くてテレビを消せなかったことありませんか?小さな頃に、一人で留守番してたとき、物がパキッと鳴る音に驚きませんでしたか?耳慣れている、少し騒々しいくらいに思っていた音が、温かく感じられる瞬間。。そんな映画だったら素敵だったんですけどね。。イライラする展開の連続で、観客は”音鳴り”どころか、”耳鳴り”がしてました・・・。