VS ハッピー・フライト 星☆☆☆☆
at 新宿バルト9

「ウォーターボーイズ」、「スゥイングガールズ」の矢口監督作品ということで、かなり前評判も高く、私自身期待をしていたのですが・・・。この人、結局のところ、高校生ものでこそ、持ち味を発揮できるのかも?
同じコメディ映画の監督でも、三谷監督ほどの、緻密さや展開の巧さもないし、クドカンほどの破壊力・強引さにも欠ける。。今回のような群像劇の場合、観客が感情移入できるキャラを一人作ることが大事なんだけど、田辺誠一と綾瀬はるかの二名がその役割を担ったため、話が2つに分割してしまった感じ。。主人公2人の絡みはほとんどなく、恋愛物語も・・・ございません!
また一つ一つの話の繋がりも、ビックリするほど薄い。。また知られざる航空業界の裏方の話なのに、説明や解説が少なく、観ていて終始イライラ・・・。監督、貴方はわかっていても、観客は貴方とは違うんです!プチ福田元総理になりそう・・・。
物語は機長昇格試験に挑む副操縦士(田辺誠一)と、初の海外フライトでの接客に挑む新米CA(綾瀬はるか)が、厳しい先輩の指導や、予想外のアクシデントを乗り越えて、あわや墜落という緊急事態を仲間と共に、切り抜けていく物語。
まず、飛行機が墜落するかもしれない状態を、コメディにしてしまう神経はいかがなものか?タブーとまでは言わないが、世の中には飛行機事故で身内を亡くされた方もたくさんいる中で、少し配慮が足らないように感じた。。
先の読める、どこかで既に観たことのある感たっぷりの、マンネリな展開もあって、飛行機のト

ラブル以降のシーンも、緊迫感は驚くほどない。。各スタッフのプロ意識の欠如から、次々にトラブルが発生し、その対処法も次々と裏目に出る・・・よく航空会社(ANA)は撮影協力したよね。。航空会社の信用を失墜させかねないよ、この内容じゃ。。
大体、古くは「スチュワーデス物語」から、最近の「GOOD LUCK!」や「アテンションプリーズ」等、航空業界にスポットを当てた作品は、今までも山のようにあったわけで、よっぽど新機軸を打ち出さない限りは、新鮮味がないよね~。
それでもなんとか最後まで観られたのは、一重に上手い役者を集めたことに尽きるね。。これで、演技の下手な奴が目立ってたら、もっと評価は下がっていたかも・・・。
いずれにしても、”矢口監督らしさ”はこんな題材じゃあ、発揮できませんよ。。こういった題材こそ、三谷監督に任せるべきです!貴方が撮るべき映画は、こんなものじゃあないはずですよ矢口監督!!