at 新宿バルト9
邦高洋低の傾向が続く、日本の映画業界。今年は既に「ポニョ」効果もあり、早々と邦画の勝ち越しが決まりそうな状況だ。。思えば、洋画はお手軽なものに安易に走りすぎた。お手軽な「アクション」、製作費の抑えられる「ホラー」、「スプラッター」の氾濫。そして、続編頼みの公開編成に、若手スター育成の遅れ、リメイク作品の増加・・・。
そういう意味においては、洋画が邦画より未だにアドバンテージを保っている分野は、コメディと大人のラブストーリー・・・ではと思っていたのですが・・・。
この映画は、弱冠21歳の女性が書き上げた、ベストセラー小説を映画化したものらしい。。大人の純愛小説を21歳で・・・どんなに早熟なんだ!?まあ・・・日本もやれ「恋空」だ、「赤い糸」だ書いてるしね。。「蛇にピアス」なんかも・・・そう考えると、珍しくもないか。。
今回は、若くして病のために、最愛の妻を残し逝ってしまった夫のことを、忘れられない妻の元に夫から、12通の手紙が様々な方法で届くと言う、一風変わったラブストーリー。
アイルランド出身で歌が大好きだった陽気な夫役に、「オペラ座の怪人」や「300」のジェラルド・バトラー。その夫が忘れられない妻役に、「ミリオンダラーベイビー」のオスカー女優・ヒラリー・スワンク。エライ筋肉質な夫婦やなあ。。
旦那の在りし日の描写はそこそこに、夫の死後、彼からの手紙の指示を元に、彼との思い出
の地を旅したり、思い出の品を処分したりしていく内に、生きる希望を取り戻す妻の再生の物語と、彼女を取り巻く家族・友人・そして新たな恋人・・・?が描かれていく。妻とその女友だちの会話や、行動は今流行の「SATC」風(セックス・アンド・ザ・シティー)なので、男の私にはまあ付いていけない。。それでも友情話はまあ、そこそこ感動・・・。しかし、この手紙の数はさすがに、多すぎるだろう・・・。そして、届き終わるまでが、また長過ぎる・・・。せめて3ヶ月くらいで全部届かないと・・・。
これじゃあ返って、彼のこと忘れられなくなるだけじゃね?そー思うのは、ロマンチストじゃあないから?未亡人になった主人公に恋する、一途な男・ダニエル君が途中から、余りにも可哀想で・・・そっちの方が逆に泣けるわ!!頑張れ!ダニエル!!
観終えた感想は、あまり珍しい題材ではないかも?ということと、邦画なら同じタイプでもっと面白い映画が、たくさんあるなあ・・・ということ。遂に「大人の純愛映画」までも、邦画に洋画は破れてしまうのか?ん~、なんか洋画は、本来持っていたはずの持ち味を、忘れてしまっているんでしょうか?少なくともこの映画は、大人の鑑賞に応えられるレベルには、残念ながら達していませんね。


