パミールゴビ1

「笑う」と「笑顔」は違う。いやな奴・あわない奴ほどよく笑う。

君が・貴方が遠征隊・登山隊・探検隊のリーダーのとき、仲間には必ず「貴方と⇔あう奴・あわない奴」がいます。こんなときリーダーはどうやって彼・彼女と付き合いますか。

全員が常に「ひとつの目標に向かっている」・例えば「あの山に登ろう」「あそこまで馬で行こう」なんて言う具合にうまくいっている、最初のうちは、皆わきわいわいと楽しい毎日が続きます。

ここは中国の3000mの奥地です。隣はアフガニスタンと言う「パミール高原」に駱駝と馬を乗り継いで2週間、約500kmをテントを駱駝に乗せ、あるときは言うことを聞かない荒馬に乗せやってきました。ここに住んでいるのは「タジク族」「カザフ族」などの中央アジアの高原の遊牧民たちです。カザフ族は私達と同じ顔をしていますが、タジク族は「アーリア系」の民族です。いってみれば「イラン」(昔のペルシャ)あたりのホリの深い顔立ちの民族なのです。(こうしたアーリア系の人たちはインドの西部・ラージャスタン地方に多く住んでいます。ターバンを巻いたインド人は彼らです)  中国の西域は、隣にカザフスタン・タジキスタン・アフガニスタン・キルギスタン・ウズベキスタンなど(日本にはなじみが無い国ですが戦略上地理学・豊富な地下資源などでは極めて重要)があります。このあたりの国を地図できちんと書けたら、貴方は「旅行のプロか、地理の先生」でしょうか。ところが、さすが中国はしっかりこれらの国の資源を確保するために「上海5カ国機構」なるものを作って、とっくに100年先の石油やウランを確保しています。なにしろ中国の北京〜西域から、今・きな臭い「ペルシャ湾に」つながる、戦車を走らせる道路(カラコルムハイウエー)を完成させ、またウイグル自治区(中国)ウルムチから隣のカザフスタンまで鉄道(延ばせば、石油がいっぱいある黒海までつながる)を通そうとせっせと鉄路を作っています。いや〜日本に生まれてよかった、何しろ日本の周りは海ですから、こんな鉄道だ道路だと考えないですみますよね、

そういえばペルシャ(今のイランあたり)は昔昔の「シンドバットの大冒険」で有名ですよね。結構日本人にとってもなじみが深いんです。

さて話です、騎馬隊3週間目から始まります。このころになると隊員の中で「馬が合う人・あわない人」がかなりはっきりしてきます。つまり隊の中に「派閥」が形成されてくるのです。こんなとき、貴方(リーダー)は「馬の合わない奴・彼女」とどう接しますか。

1.ほっておく!別にリーダーの指揮に従わないわけでは無いので、最後までついてきてくれればそれでいい。

2.論争を仕掛けて追い出す。一緒にいても疲れるだけなので、帰ってもらう。

3.いやな派閥の長と話をする。全員のモチベーションを維持するには隊の風通しをよくしないといけない。

さて貴方は 何番を選びましたか。

?を選んだ人 これも手かもしれませんね、いつかこのミッションは終わりますから、それまで無事に過ぎればOK, でも帰国後にあうことは無いでしょう。一度関係の壊れた人間関係の修復は極めてむ難しいと思います。夫婦の離婚を思えば納得ですね。

?を選んだ人・これはよく欧米人隊では起こります、彼らは絶対自分の意見に対しての妥協は無いですから、 ただ、この場合「隊結成時に隊長を決めているので、隊長は他の隊員に対して最後までミッションを完結させる責任を負っています。無形の契約が存在しますので、もし追い出す時には必ず「同意書」を取っておいたほうがいいと思います。帰りに彼らが事故などにあった場合の責任までとらされる可能性があります。

?を選んだ人・リーダーとしては最善でしょう。しかし、馬の合わない相手と話をするのはすごいストレスです。こうしたときのコツは「相手の手を握る・肩に手を置く」などして必ずスキンシップをしながら話すことです。こうすると相手は、貴方が真剣であると肌を通じて感じると思います。ご苦労さまです。ここまでして貴方のい言うことを聞かなければ、追い出したほうがすっきりします。断固たる決断が他の隊員の喝采を浴びます。

隊の中に馬のあわない奴が出てきたとき、彼・彼女はリーダーに対して「声を立ててよく笑う」のです。しかし、その「笑い声の中に 貴方に対しての毒が入っていることをきずかなければなりません」 あなたにはその毒を中和できるかが問われているのです。

笑顔笑うことは違うのです。いやな奴ほどよく笑うのです。

※写真 1.中国西域パミール高原 2.モンゴル南ゴビ砂漠 (C)masujima (無断転用・データ移動禁止)

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