マネックスの松本さんと初めてお会いしたのは、2000年11月3日だった。
ある学生団体が主催するセミナーだったと思う。
来る6月1日(木)、その松本さんをゲストとしてお招きし、ドリームビジョンPresents 第1回Talk Session 「流されない生き方 自分らしく働くために」という、松本さんと僕の対談形式によるセミナーを開催することにした。詳細は、下記にてご確認頂きたい。
https://ssl.dreamvision.co.jp/FormMail/DreamvisionSession/FormMail02.html
松本さんは非常に柔和な方であり、身体中に溢れるエネルギーや迫力といったものとは無縁な方で、ベンチャー企業の創業経営者としては非常に珍しいタイプだと思う。たまたまお互いに1963年生まれということもあり、何となく親近感を抱くようになった。そういえば、USENの宇野さんも1963年生まれであるが、彼もとても柔和な方だ。一度だけ、お会いしたことがある。
松本さんとはその後、ETICというNPOが主催するSTYLEという社会起業家のビジネスプランコンテストの審査員等でご一緒するようになった。
僕がドリームビジョンとして行う最初のイベントのゲストを誰にしようか?(来てくれるかどうかは別として)と考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが松本さんだった。
先日、ある方と一緒に松本さんを訪ねたところ、「先日、大変なメールを頂きまして、びっくりしました(笑)」と言って迎えてくれた。僕のインタースコープ退任挨拶メールのことである。
ところで、ドリームビジョンの企業理念は「夢を実現する」である。
言葉にすると簡単であるが、ここに行き着くには様々なことがあったし、ずいぶんと考えた結果である。
今日は、僕が社外取締役を務めるラソナという会社で、あるプロジェクトの会議があった。ここのところ体調が優れないので今日の会議は途中で失礼してきたが、その帰りに、恵比寿の駅ビルに入っている本屋に寄って来た。梅田望夫さんの「ウェブ進化論」をどこかに置き忘れてきてしまい、新しく購入するためだ。
実は先日、あるビジネス誌の編集長から「WEB2.0時代におけるキャリアデザイン(仮)」というテーマでの寄稿を依頼され、その原稿の骨子を考えるためにも、まずは、読みかけの「ウェブ進化論」を読み終えないと・・・と思ったのである。
そこで、ふっと思ったことがある。
最近の本でやたら目につくのが、成功した起業家による自叙伝的なものであり、そのテーマには必ず「夢」というものが入っている。
それは何故か? 僕なりの答えがある。
しばしば「失われた10年」という言葉が使われるが、金融・不動産バブルが崩壊してからの日本は、異常なまでの閉塞感と停滞感に苛まれてきたし、そこでは「夢」というようなことを語れる雰囲気はなかったと思う。
当時は、大企業の倒産や事業縮小、売却といった既存勢力のリストラクチャリング(再構築)とインターネットに代表される新興勢力とのせめぎ合いという時代環境のせいもあってか、その頃のキーワードは「ロジカルシンキング(論理思考)、戦略思考」といった「組織で生き残る」ためのKnow-Howであり、How-to に関するものが大半を占めていたように思う。つまり、夢や希望を語るどころではなく、とにかく、どうやって生き残るか?のサバイバルゲームを勝ち抜く「スキル」に多くの人々の関心が集中していたのではないだろうか。それは同時に、新しいことにチャレンジすることや、仮に失敗してもいいから自分のやりたいことにチャレンジするという、いい意味で青臭い姿勢や考え方をも削ぎ取ってしまっており、まさしく閉塞的で「窮屈な時代」だったように思う。
では何故、「成功した起業家の自叙伝」や「夢」について語ることが支持されてきたのか?
そこには、昨今の景気回復やミニ・ネットバブル、株式相場の上昇という経済環境の好転や、楽天の三木谷さん、GMOの熊谷さん、サイバーエージェントの藤田さんらの影響もあっただろうし、保釈された堀江さんの影響もあったと思うが、一生懸命に頑張れば「夢は実現する」ということを、ある程度のリアリティを持って考えられるようになったことと、もう、ロジカルシンキングだの戦略思考だのと小難しいことを言っているよりも、本当に自分のやりたいことをやった方がいい!! 自由に生きてみたい・・・(でも、ちょっと怖い)という空気が強くなってきているからなのだと思う。
SONYやホンダあるいはトヨタのような、とてつもない設備投資が求められる重厚長大な企業を創ったり、それらを凌駕する会社を創ることはリアリティがないとしても、ネットビジネスやサービス産業であれば、ある水準以上の才能があれば、あとは、本人の努力次第で何とかなるということを、若い人達が感じ取れるようになったのだと思う。僕の分析どおりだとすれば、それは社会にとって素晴らしいことである。
では何故、マネックスの松本さんをゲストとしてお呼びしたいと思ったかということと、ドリームビジョンの企業理念が「夢を実現する」であるか?
それは、松本さんは単なるお金儲けではなく、金融というフィールドの中で「より良い社会を実現する」ためにマネックスを創業され、今もその想いを忘れる事無く、日々、働いているからである。
そして、ドリームビジョンの企業理念が「夢を実現する」であるのは、戦略思考やロジカルシンキングは「何を実現したいのか? 誰のための事業なのか?」という「目的」を実現するための「手段」であり、では、その「目的」とは何か?と考えた時、僕にとっては、「より良い社会を実現する」ことであり、「自分の夢に向かって頑張っている人を応援する」ことであり、「より多くの人が充実した人生を送れる社会にする」ことであり、何よりも「自分自身が夢の実現に向かって頑張ること(自ら実践しなければ説得力がない)」だからだ。
因みに、20代~40代を対象としたある調査によると、「小学校6年生」の時に「夢や将来の希望」を持っていた人の方が、持っていなかった人よりも、「今が幸せである/達成感を覚えたことがある」と答えた人の割合が非常に高いという結果が出ているという。更に興味深いのは、9割以上の人が小学校の時の「夢」が実現していないにも関わらずである。
また、ネクシーズというベンチャー企業が社内のアルバイトの人達を対象に実施したアンケート結果でも、「夢がある」と回答した人の方が営業成績が高いという結果が出ている。
そういう意味で、自分たちが「夢を実現する」ために、そして「夢を実現しよう」と頑張っている人達のために、その実現を手助けしようというのが、ドリームビジョンの存在意義であり「目的」である。
戦略やスキルは、そのための「手段」でしかあり得ない。
次回は「自由でありたい」ということと、僕にしては珍しく「アインシュタイン」について書こうと思う。科学的なことではなく、彼の人間性について。
ある学生団体が主催するセミナーだったと思う。
来る6月1日(木)、その松本さんをゲストとしてお招きし、ドリームビジョンPresents 第1回Talk Session 「流されない生き方 自分らしく働くために」という、松本さんと僕の対談形式によるセミナーを開催することにした。詳細は、下記にてご確認頂きたい。
https://ssl.dreamvision.co.jp/FormMail/DreamvisionSession/FormMail02.html
松本さんは非常に柔和な方であり、身体中に溢れるエネルギーや迫力といったものとは無縁な方で、ベンチャー企業の創業経営者としては非常に珍しいタイプだと思う。たまたまお互いに1963年生まれということもあり、何となく親近感を抱くようになった。そういえば、USENの宇野さんも1963年生まれであるが、彼もとても柔和な方だ。一度だけ、お会いしたことがある。
松本さんとはその後、ETICというNPOが主催するSTYLEという社会起業家のビジネスプランコンテストの審査員等でご一緒するようになった。
僕がドリームビジョンとして行う最初のイベントのゲストを誰にしようか?(来てくれるかどうかは別として)と考えた時、真っ先に頭に浮かんだのが松本さんだった。
先日、ある方と一緒に松本さんを訪ねたところ、「先日、大変なメールを頂きまして、びっくりしました(笑)」と言って迎えてくれた。僕のインタースコープ退任挨拶メールのことである。
ところで、ドリームビジョンの企業理念は「夢を実現する」である。
言葉にすると簡単であるが、ここに行き着くには様々なことがあったし、ずいぶんと考えた結果である。
今日は、僕が社外取締役を務めるラソナという会社で、あるプロジェクトの会議があった。ここのところ体調が優れないので今日の会議は途中で失礼してきたが、その帰りに、恵比寿の駅ビルに入っている本屋に寄って来た。梅田望夫さんの「ウェブ進化論」をどこかに置き忘れてきてしまい、新しく購入するためだ。
実は先日、あるビジネス誌の編集長から「WEB2.0時代におけるキャリアデザイン(仮)」というテーマでの寄稿を依頼され、その原稿の骨子を考えるためにも、まずは、読みかけの「ウェブ進化論」を読み終えないと・・・と思ったのである。
そこで、ふっと思ったことがある。
最近の本でやたら目につくのが、成功した起業家による自叙伝的なものであり、そのテーマには必ず「夢」というものが入っている。
それは何故か? 僕なりの答えがある。
しばしば「失われた10年」という言葉が使われるが、金融・不動産バブルが崩壊してからの日本は、異常なまでの閉塞感と停滞感に苛まれてきたし、そこでは「夢」というようなことを語れる雰囲気はなかったと思う。
当時は、大企業の倒産や事業縮小、売却といった既存勢力のリストラクチャリング(再構築)とインターネットに代表される新興勢力とのせめぎ合いという時代環境のせいもあってか、その頃のキーワードは「ロジカルシンキング(論理思考)、戦略思考」といった「組織で生き残る」ためのKnow-Howであり、How-to に関するものが大半を占めていたように思う。つまり、夢や希望を語るどころではなく、とにかく、どうやって生き残るか?のサバイバルゲームを勝ち抜く「スキル」に多くの人々の関心が集中していたのではないだろうか。それは同時に、新しいことにチャレンジすることや、仮に失敗してもいいから自分のやりたいことにチャレンジするという、いい意味で青臭い姿勢や考え方をも削ぎ取ってしまっており、まさしく閉塞的で「窮屈な時代」だったように思う。
では何故、「成功した起業家の自叙伝」や「夢」について語ることが支持されてきたのか?
そこには、昨今の景気回復やミニ・ネットバブル、株式相場の上昇という経済環境の好転や、楽天の三木谷さん、GMOの熊谷さん、サイバーエージェントの藤田さんらの影響もあっただろうし、保釈された堀江さんの影響もあったと思うが、一生懸命に頑張れば「夢は実現する」ということを、ある程度のリアリティを持って考えられるようになったことと、もう、ロジカルシンキングだの戦略思考だのと小難しいことを言っているよりも、本当に自分のやりたいことをやった方がいい!! 自由に生きてみたい・・・(でも、ちょっと怖い)という空気が強くなってきているからなのだと思う。
SONYやホンダあるいはトヨタのような、とてつもない設備投資が求められる重厚長大な企業を創ったり、それらを凌駕する会社を創ることはリアリティがないとしても、ネットビジネスやサービス産業であれば、ある水準以上の才能があれば、あとは、本人の努力次第で何とかなるということを、若い人達が感じ取れるようになったのだと思う。僕の分析どおりだとすれば、それは社会にとって素晴らしいことである。
では何故、マネックスの松本さんをゲストとしてお呼びしたいと思ったかということと、ドリームビジョンの企業理念が「夢を実現する」であるか?
それは、松本さんは単なるお金儲けではなく、金融というフィールドの中で「より良い社会を実現する」ためにマネックスを創業され、今もその想いを忘れる事無く、日々、働いているからである。
そして、ドリームビジョンの企業理念が「夢を実現する」であるのは、戦略思考やロジカルシンキングは「何を実現したいのか? 誰のための事業なのか?」という「目的」を実現するための「手段」であり、では、その「目的」とは何か?と考えた時、僕にとっては、「より良い社会を実現する」ことであり、「自分の夢に向かって頑張っている人を応援する」ことであり、「より多くの人が充実した人生を送れる社会にする」ことであり、何よりも「自分自身が夢の実現に向かって頑張ること(自ら実践しなければ説得力がない)」だからだ。
因みに、20代~40代を対象としたある調査によると、「小学校6年生」の時に「夢や将来の希望」を持っていた人の方が、持っていなかった人よりも、「今が幸せである/達成感を覚えたことがある」と答えた人の割合が非常に高いという結果が出ているという。更に興味深いのは、9割以上の人が小学校の時の「夢」が実現していないにも関わらずである。
また、ネクシーズというベンチャー企業が社内のアルバイトの人達を対象に実施したアンケート結果でも、「夢がある」と回答した人の方が営業成績が高いという結果が出ている。
そういう意味で、自分たちが「夢を実現する」ために、そして「夢を実現しよう」と頑張っている人達のために、その実現を手助けしようというのが、ドリームビジョンの存在意義であり「目的」である。
戦略やスキルは、そのための「手段」でしかあり得ない。
次回は「自由でありたい」ということと、僕にしては珍しく「アインシュタイン」について書こうと思う。科学的なことではなく、彼の人間性について。



