漫才コンビ「島田紳助・松本竜介」の松本竜助さんの本が出版されるという記事を見て、
松本さんが亡くなったときに思ったことを思い出した。
私はファンでもないし、詳しいことはわからないけれど、
コンビを解消したのちに、事業に失敗して借金を抱えて、
自己破産した、ということだった。
亡くなったときのニュースでは、たとえば、毎日新聞ではこんな感じに報道されていた。
漫才コンビ「島田紳助・松本竜介」で80年代の漫才ブームをリードしたタレントの松本竜助(本名・松本稔)さんの葬儀が3日午後、大阪市北区の斎場で営まれた。芸人仲間やファンら約500人が参列し、49歳の早過ぎる死を悼んだ。
葬儀には西川きよしさんやオール巨人さん、西川のりおさんらも姿を見せた。兄弟子にあたるB&Bの島田洋七さんが「もっともっと遊んで、芸するって言っとったんちゃうんか。漫才ブームで世の中の多くの人を笑わせたのはえらい。お前のことは誰一人忘れない」と弔辞を述べた。出棺時には仲間たちが「竜助っー」と声を上げ、号泣していた。【濱田元子】 (毎日新聞) - 4月4日10時24分更新
私は、お葬式の様子をテレビで観て思ったのは、
あんなにたくさんの芸能人が「友達」のように涙にくれていながら、
なぜ、自己破産を救済してあげようという人がいなかったのだろうということだった。
自己破産の原因も、その規模もわからないけれど、
「コンビを解消してから、妻どおしの交流も疎遠になっていた」と伸介さんが言っていたくらいだから、
借金の相談どころではなかったのかもしれない。
なんだか、ふびんに思えた。
いまでは上場している、あるベンチャー社長が、こんな話をしてくれたことがある。
その会社で、月末にどうしても5000万円ショートしてしまい、
1週間たてば入るとわかっているのだけれど、
どうしても借り入れするところがなく、
翌日に支払いが迫ってしまったことがあったのだそうだ。
そのとき、
ふだんから慕っていた先輩に電話をしたところ、
その先輩は「5000万円で足りるのか?」と、金額だけ聞いて、
理由も、返済についても、なにも言わずに、すぐに振り込んでくれたのだという。
「そのときは、お金を貸してくれたということよりも、
なにも聞かずに、自分を信じてくれたのが嬉しかった」と、彼は言っていた。
竜助さんが困ったときに、
「なんとかしてやろう」と言ってあげた人はいなかったのだろうか、と、
ひとごとながら、想像してしまったのだった。
仕事をしていると、
自己破産とまではいかなくとも、
自分の力(資金)が足りなくなることもある。
そうしたときに、頭を下げられることと同時に、
(苦しい立場の人に)頭を下げさせないで助けてあげられる仲間がいればなによりなのになあと思った。
いかんせん、
死んだ人にあれこれ言っても
なんにもならないものねえ。
竜助さんは49歳。
杉浦日向子さんは46歳。
絵門ゆう子さんは49歳。
栃木県の暴行殺人事件被害者のお母さんは50歳。
妹の夫の友人のIさんは50歳。
昔は、
亡くなる、というのは老人の域でのことだったが、
いまでは40代で突然亡くなる方も少なくない。
そう考えると、
助けたり、助けてもらったりというのは、
先々にすることではなくて、
もう、
いま、動いても、
決して遅くないのだなあ。
追伸
「かきなぐりPress」さんがトラバしてくれました。
どうもありがとう。
竜助さんの生前の行動は、いろいろ問題があったようですね。
なんでかなあ。
なんで、人は、まっとうに生きていけないのかなあ。
- マーサ スタウト, Martha Stout, 木村 博江
- 良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖



