ヤマト運輸の事業を「宅急便」に特化するに当たって、
吉野家がメニューを牛丼に絞り込んで売り上げを伸ばしたことを参考にしたという。
いわゆる「選択と集中」ですね。
「宅急便」は今でこそ社会に浸透しているけれど、当時は世の中になかった商品。
その新サービス一本に賭けて、それまで会社が手がけていた「運送事業をやめる」と決めたわけだ。
小倉氏自身、相当なリスクがあることは覚悟のうえだったに違いないけれど、
見事に宅急便事業の未来を読みきっていた、と。
ここで「リスクをとる」ということについて、
昨日、あるアメリカ人ITキャピタリストの方のセミナーに参加して、
感心した言葉があったので、下に引用。
「リスクをとる」というのは、
訳もわからず闇雲に突っ込むということではない、と。
ある複数(3つか4つ)の仮説というか必要条件を満たせば、
その事業は必ずや成功するだろう。
しかし、もしその一つが満たせなかった場合は・・・チョン。
そこを十分わかった上でチャレンジに出る。
それがリスクをとるということらしい。
だから、当事者は、
「死に物狂いで、全ての必要条件を満たす努力をした上で、
リスクをとって投資(事業化)を決断する」ということなんだろうね。
で、話を小倉氏に戻すと。
小倉氏は、論理的にとことん突き詰めて、さらに考え抜く。
そして、ストーンと突き抜けた発想が炸裂する、と。
そんな人だからこそ、例えば「吉野家の単品メニュー化」を宅急便経営の参考にするなど、
一見、突拍子もない発想ができたという。
まるでニュートンが「リンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した」と後世に伝えられるように。
小倉昌男氏は、牛丼を見て、宅急便を発明した。
何でも、企画はシンプルなほうが強力ですよね。 「一刀両断」の切れ味というか。
何かプレゼンをする時、どうしても美味しさ盛り沢山に見せようと
色んなものをくっつけがちですけど、ここはやはり潔く。
唯一つのシンプルなビッグアイデアこそが、
世の中を、時代を、人の心を動かすんだなあ。
アインシュタインの相対性なんちゃらの公式も、美しいもんね。
僕らの仕事であるキャッチコピーづくりも、また然り。
すごーく難しいことではあるけれど。


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