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2007年05月12日

大型ダンボールいっぱいのパクチー

こういう潜在的な欲求ってあるよな、と思うような夢を見た。自分で意識できるってことは潜在でもないのか、すると潜在の深さまでいくとどういう欲求が横たわっているんだろう。横たわっているうちはいいが起き出したら…とか考えさせられる夢のおかげでベッドから出にくかった。今日はやる事があるからそれもマズイと思って起きたが全然元気でない。お風呂に入って目は覚めたがやる気なし。タイ関係のブログなぞ読みながら脱出願望にムクムクと支配され気味。しょうがないからまた風呂に入る。と、宅急便が来た。大きなダンボールにパクチー(コリアンダー)がぎっしり詰まっていて、ついでにタネも載っている。下の方にはパクチーラーオ、直訳するとラオスのパクチーまでぎっしり。イサーン(東北)料理にパクチーラーオをたっぷり入れた魚のスープ、ゲーン・オムというのがあるが、私の大好物である。ニンニクもトウガラシもたっぷりでハーブの香りのクリアスープにパクチーがいっぱい入っている。

最高のプレゼントに目が覚めた。送り主はNというタイ人男性でもう長い知り合いだが、この町からいなくなって多分もう3年くらいになるだろうか。働き者だし日本語はなまりまで流暢だし目鼻がきくし、若い時は結構カッコ良かったし、面白いのでずっとこっちにいて欲しい人材なのだが、なかなか状況は厳しくなる一方なのである。で、土を見ると何か作りたくなる傾向のあるタイ人の典型で付近の土を利用して野菜をいろいろ作っていて毎年送ってくれるのだ。それがまた見事な出来。ついで近くにあったタケノコもダンボールの底に入っている。彼はこっちにいる時も山に入ってはキノコ、山菜を採り、流れを見ると魚を捕っては料理していた。彼が長年働いていたラーメン屋には通りかかると寄っていたのだが、いなくなってからすっかりご無沙汰だ。知り合った頃は親戚やら友達やら大勢いたが、残っているのはNだけになっちゃった。昨日電話があったから「遊びに来てって言いたいけど無理だよね」と言うと「そうだよ、どこにも行かないよ」と言っていた。大方は店で利用するが、今夜はパクチー入りハンバーグを作ろう。この匂いが部屋に充満して少し元気が出てきた。

2007年05月10日

なんてことはない夕食時の話

昨日の続きの裁判傍聴へ。天気予報なるものを全く見ない生活態度を今日は反省した。いい天気だから自転車で行って、ランチタイムに外に出た時に雲行きが怪しくなっていて、午後に終了した時には雷と強風で大雨の一歩手前。必死でこいだところで自宅まで帰り着くのは無理だろう。自分が濡れるのはまあしょうがないとしても、バッグに入れてきたノートパソコンを雨にあわせるわけにいかない。夫の店で傘を借りて徒歩にしようと思っていたら、傍聴席で一緒だった知り合いが歩いていたから雨の愚痴をこぼしたら「用事を済ませる間待っていてくれれば送るよ」と言うからありがたく軽トラに乗せてもらった。感謝。ランチは、やはり傍聴席で一緒だった別の知り合いからごちそうになった。感謝が続いた日だった。帰宅してしばらくしたら、娘がずぶ濡れで帰って来て「タオル、タオル」と騒ぐ。傘がなくて友達と濡れて来たという。子供は濡れて困るモノを持ってないからいいのだ。私も雨に濡れるのが好きだったことを思い出す。

この娘との夕食時。おしゃべりな兄がいないので、彼女の独壇場である。「転校生がいるんだけど、いつもひとりで本読んでいるんだよ」とは聞いていたが、今日は鬼ごっこに誘ったそうだ。ところが「すぐにバテてやめちゃった。大縄はやらなかった」と言う。「中にいる方が好きみたい」とか。彼女は外で遊ぶ派のようだ。「S(いとこの名)は人の好き嫌いなく誰とでもすぐ話すんだよ。この間だって、知らない子が見えたから様子見てきてって言ったら、見るだけじゃなくてすぐ話していたもん」「キミは違うの?」「私は小さい子好きじゃない」「ええ?」「昔パパの家で赤ちゃんがネコの尻尾つかんでいる、あの行為を見てから忘れられなくて子供が怖くなった」と言う。「子供って残酷なんだよ」とまで言う。自分も子供だろう。夫の実家のタイの田舎の村で、いとこがネコの尻尾をつかんで離さなかった件は何度も聞いたが、ここまで強烈な印象になっていたとは。「小さい子って加減が分からないんだよ」と娘。なんて話が終わった頃に息子の帰宅。「ひとり静かに食べたいからここにいないでよ」ときた。「ママだってそういう日あるでしょ」と。私は基本的にこのタイプだから分かる。はいはい、喜んでひっこんだ。

2007年05月09日

法廷通訳と検事の一発即発的瞬間

裁判の傍聴に行った。傍聴記を2冊続けて読んで、気持ち的には影響されてしまって、入室の状況から観察モードになる。まず目に入ったのが知り合いの警察官。ご挨拶。それから知り合いの元記者。これもご挨拶して隣にくっついて座ろうかと思ったけど遠慮して1個あける。その後に次々と入室者があるが、記者っぽい人が多い。記者っぽいと感じるのは、なんとなく騒がしいのである。静謐感に欠ける。移動が多いしそわそわしているし、そして途中でウトウトしたりもする。なんて…深みに欠ける観察はともかく、この事件の判決がどうなるかは興味があって都合がつく限り通っている。3件の放火事件で、そのうちの1件では妊娠中だった若い女性が死亡しているのだが、被告は全面否認。小火の舞台がタイ人経営のスナックであり、被告が韓国人なので通訳も入る、という私的には、それだけで見所たっぷりなのだが、人間ドラマとしての傍聴記を書けるようなものではなくて、今日の内容も、防犯カメラを解析した警察官の証人尋問だった。防犯ビデオなんてやたらに設置すると煩雑になって人間ドラマからどんどん遠ざかりそうと感じた程度で特に盛り上がりはなし。

そこで通訳に注目することにした。というのは、通訳席に2人着いたことからして、傍聴経験の乏しい私には珍しい。ベテランが研修生を連れて来たのかと思ったら、そうじゃなくて1日がかりなので2人で分担するようにとの裁判所の判断だったのだった。まずベテラン風の女性が担当。検事の尋問は早口でフレーズが長いし、すごく大変そうで、途中で集中力が続かないと休憩になる。次、交替ってところで新通訳が資料を請求。テキパキと同時通訳を始め、ついでに場を仕切り始めた。弁護士が長々話し続けると「途中で切って。私の言葉を聞いてからにして」と注文。正確さを期するためには必要な要望だと思うが、なかなかここまで堂々と命令口調で言い切れる人はいないと思う。次に彼女は検事に向かっても「早口ですから」「私の言葉を聞いてから」と注文。ところが、こう言われて「はい」と素直に従った弁護士とも、ペースを落としたり言い換えしたりした証人とも、検事は違った。彼は通訳の注文に無言という反応を示し、その直後からますます早口で、しかも声を落として話し始めたのだった。さすがの強気の通訳も、それ以上は言わなかった。いっそもう一押ししていたら、どうなったか。いきなり盛り上がったかも。本日も被告の出番はなし。明日は被告人質問があるというのでまた傍聴のつもり。あの通訳さんのパフォーマンスをまた見たいけど、担当はどっちだろうか。北島トロ風の表現だと「華があった」な。