TOP>2007年05月

2007年05月08日

読んだ本2冊

まとまった読書をしていない中で最近読んだのは森健『グーグル・アマゾン化する社会』と北島トロ『裁判長!これで執行猶予は甘くないすか』の2冊。グの方はスーパーマーケットに買い物に行ったついでに2階の本屋で見つけてなんとなく買ったもの。ウエブ進化論を読んだ時のような新鮮さをもう自分は感じられなくなっているのは、この世界に詳しくなったからでは全くなくて、進化が速すぎるし、あちら側の世界に心身捧げたいわけでもないのに、そういう結果になりそうだってことに対して意識しようがしまいが同じじゃないかと思ってしまうからだ。もっともこの本はそんな個人の次元を問題にしているんではなくて、社会現象として表出するところに迫るのが狙いのようである。帯が的確。「多様化、個人化、フラット化した世界でなぜ一極集中が起きるのか?」というもの。結論が出ているってわけじゃないけど、眼前に広がる未知を分かりやすく提示してくれてはいる。社会科学系の理論を根拠にして考察しているので、複雑に込み入り過ぎてなくてすっきり感がある。しかしこういう本って、旬がごく短いんだろうなと思うと虚しい感じがする。

裁判傍聴記は、この間文庫で読んだのが面白かったので、ソフトカバーながら単行本の新刊を買ってしまった。前作同様に楽しかったが、よほど目新しい視点が導入されない限り、読むのは2作目までって気がする。で、裁判傍聴で目新しい視点って何かな。ベテランになると裁判官の人事とかそういうのにも興味がいくらしいが、私の興味はそこまでいかないと思う。そういえばチェンマイで傍聴した裁判は面白かった。日本の裁判って検事も弁護士も、用事がない限り自分の席から離れたのを見たことがないけど、タイのは検事がドラマみたいに証人を覗き込むようにしてパフォーマンスしながら尋問していた。酒席の周辺で爆発があって、続いて殴りこみがあったというものだった。この手の裁判はこの傍聴記では扱われていなかった。いかにもタイって事件だったけど、日本で爆弾なんか置いたらすごいニュースになってしまうだろうな。しばらくの間、目を通すべき資料があるので遊び読書はボツボツだけだ。

2007年05月06日

タイ日人間模様の1コマ

音のない雨降りの日。ここんところあまりに暑かったからほっとする。ちょうど例年と同じくミニトマトとピーマンを植えて青菜の種を撒いたところなので恵みの雨だ。観葉植物も外に出してやった。息子が出かけ、私がちょっと見学の必要があって近所のスーパーマーケットを回っている僅かの間に夫もいなくなっていた。娘はいつものように祖父母宅へ行きっぱなし。キミがいないと寂しいよ、と言ったら「だってどうせパパがいないからつまんない」と言う。店なんかやっていると家族で過ごすなんて時間はまるでない。もうじき遊びに来るアメリカ在住のタイ人の友達から、日本でのスケジュールについて電話があった。何かお土産を持っていきたいと何度も言われるが思いつかない。息子に聞くと「ハンバーガー」。これって日本のお土産何がいいと問われて「スシ」とか「テンプラ」ってところか、貧困なる発想。「ブッシュの顔入りのTシャツなんかどう?」と提案したが欲しがらなかった。娘はキーホルダー希望。用意したと彼女は言う。次にテレビ局勤務の友達から電話で、店を取材させてもらいたいというから、ありがたく受けた。本格的な現地の味を紹介って趣旨だというので何の問題もない、というわけで夫には事後承諾。

昨夜はバイトのタイ人女性の都合がつかないというので私が店番に行った。休日は昼間から飲む人が結構いて、昨日も知り合いの日本人男性がタイ人女性と飲んでいて、私が入ると「一緒に飲もうよう」と言う。横に座って接待したら風俗営業になって許可を得ないといけないはずだ。よって離れて座って少し付き合う。もっとも私が近づいたところで色気がないのは幸いである。人間何が幸いするか災いするか分からない。この男性はタイ人の元妻を訪ねてタイに行って戻ったばかり。彼女は保険の代理業で成功しているそうだ。「悪いのはオレなのにサ、ちゃんと世話してくれて優しいんだよね。妹達も親切だし」とシンミリしているから「タイの女性にとって男はアテにならないから多分最初から期待してないよ。そもそも○さんなんてマシな方じゃない。暴力ふるうわけでもないでしょ」と言うと「そそ、そんな暴力なんてないですよ、ボク」と言っている。「元夫が日本からタイに遊びに来た、楽しくやろう、それでいいじゃない」。次は日本人妻と別れて若いタイ人との結婚を画策している日本人男性。「相手は年寄りの方がいいんですよ、死んだら遺族年金もらえるから、賢いよね」と言う確信犯。「そういう話しを聞いていると利益を考えずに行動した自分がバカみたいです」と言うと「まだ大丈夫かも、前向きに行こう」と励まされた。どうやって前向きになればいいんだろうか。

2007年05月05日

ほどほどの経済キャンペーン

このところ毎日タイのラジオをつけている。仕事が全然はかどらない一因がこれなので今日は消しておくつもりだが、電波の状態が最もいいから聴いているというだけの政府広報のラジオがなかなか面白いのである。今、タイでは「ほどほどの経済」というキャンペーンをやっているらしい、ということをこのラジオで知った。どの程度一般国民に周知しているのかは全く知らないが、このラジオは1日中「ほどほどの経済」という言葉を繰り返し続け、キャンペーンソングを合い間合い間に流し、そして、このキャンペーンにふさわしい人に電話インタビューする。今朝は、農業の男性だった。以前は13ライ(1ライ=1600㎡)が全部水田で、収入が足りなかったが、今は多彩な野菜も売るようにして、1日に200~300バーツ(約1000円弱位)の収入がある。「それで充分ですか?」と都市的な言葉遣いの女性インタビュアー。「充分ですよ。借金があるわけじゃないし、ちょっとずつ貯金できるよ」との理想的答え。「ほどほどの経済のために工夫していることは?例えば肥料とか?」「化学肥料は一切買いません。豚や牛の糞を肥料にして、それが入手できない時は野菜を使ったり。それに農薬も一切買わないよ。虫がでたらサダオ(強烈な香りのハーブ。卵焼きに入れて私もよく食べた)を煮てかけると虫が逃げていくしね。この方法は講習会で知ったんだが、近所の人にも教えているし、周囲でも数人はこれを実行している」。

こんな具合のやり取りが続く。実際のところタイの若者が、収入に見合わないローンを組んで高価な車を買ったりしているのはここでは触れないでおこう。このような農民の生き方は、この間のクマールさんの講演会での循環型に近いものだろう。それに、日本だって私が生まれた頃の村でも人糞を畑に運んでいたから似たようなものだった。そりゃあ、バンコクだけが経済で太って、農民は搾取されているんだろう、と考えることもできるが、近代化が飽和状態まで進行する前にこのようなキャンペーンをするのは、原子力立国やら、相変わらず経済発展の夢を追うための政策よりは、個人の幸福度にとってはまっとうじゃないかと思う。タイにとって農業は重要だし、政府がこれを無視できない程の規模がまだある。これを維持して欲しい。植民地になっていないのでプランテーション農業でない事の利点は、自給自足がなんとかできる層が厚いという意味では農家にとっては有利。ただし輸出用の価格競争になるとこれがネックになるらしい。しかし、それより自給を死守するのだ、政府だってそれを死守しないといけないぞ。後発国が永遠に不利という理論に共鳴した事もあるけど、それってあくまで経済問題であって、先発の失敗から学ぶことができるのは有利じゃないか。なんて…今朝は珍しく熱くなってる。同じようなインタビューが続いていて、それがみんないいんだ。ううむ、行きたいな、タイ。これをインターネットラジオで流すって、観光キャンペーンより効果あるかも。なかなかやるじゃないか、って思った。

2007年05月04日

「ラブソングができるまで」を観た

昨日は友達が来たり、家の外回りを片付けたり洗車&ワックスかけをやって暗くなり腕も痛くなった。部活から帰ってから半日寝ていた息子が夕方起きてきたので私では手の届きにくい屋根のワックスかけをやらせる。全然力が入らずなでているので「力を入れる」と指導。食事してから夜9時20分からの映画に行った。別のを観に行った時にポスターでヒュー・グラントが出るんだと知って、ぜひ観たいと思っていたもの。彼が出るのは今までどれも良かったから。ポイントがたまっていたのでタダになった。観客は10人ちょっとくらいから。期待通りの楽しさだった。遊園地や同窓会の興行で昔の歌を披露して、いわば過去の栄光の中に生きている80年代のポップアイドルが、ひょんな事から現在の大スターの曲作りを依頼されて…という話し。というだけでは何も面白くないけど、実際には隅から隅まで楽しませてくれる。いつもの通り、ヒュー・グラントの出ているのは安心してリラックスして見られて後味がいい。怖くない、登場人物がみんな無理してない、ユーモアがある、攻撃的だったり排他的な人が出てこない、楽しい。

映画はほとんどひとりだが、さすがにこれをひとりで観るのって寂しいもんだ、と終わってから思った。観る前にそういう事を全然感じない性格であるのは幸運かもしれない。映画館が夫の店のすぐ近くだし、そろそろ閉店時刻だから深夜のひとり自転車よりは男が一緒の方がよかろうと夫の店に寄ると、閉店時刻近くなのにタイ人達で賑わっていた。日本人がひとりいて「たまには偵察に来ないとね」と言われる。確かに、昨日も朝帰りだったが偵察に来てどうなるってもんでもなかろう。「ひとりで映画観るなんて」とタイ人達に言われる。タイ人は一般的にひとりで行動するのを好まない傾向にある。どう見ても日本人って顔の男性が呼ぶから隣に行ったらアレなしで16年滞在しているタイ人だった。「ダンナさんが遅くなって怒る気持ちは分かるが浮気じゃなくて仕事しているんだ」と言う。こういう説教が好きな人は多い。私は、夫の浮気を心配して常に戦々恐々としている妻、というタイじゃあありふれすぎの役回りになっているらしい。私が夫に言ってきたのは、毎晩私だけが子供と一緒にいるのがたまんない、という事であり核心部分が完全ズレているから何を言われてもかみ合わない。面倒だからビール飲んで酔った頃にタクシーで帰宅した。映画に戻ると、やっぱ、この手の映画はいかにも映画なのであり、現実にあてはめようとしたら不幸かも。その手の不幸になってみたい気はもちろんするけど。

2007年05月02日

日本国籍とタイ国籍とどっちが有利か

午前中に1件取材して、正午からのお葬式出席まで少し時間があったので黒づくめのまま本屋に入り5冊買ってお葬式へ。それから友人とランチを食べながらゆっくりしてから、一旦帰宅して真っ黒から一部黒に着替えて、自転車から車に乗り換えて、生活指導員という名の役割で高校へ行く。昨年に引き続き、タイから来日していきなり日本の高校生になったはいいが、なかなか勉強についていくのは難しい2人の高校3年生と一緒に1時間現代社会の教科書を読む、という予定だった。話す分の日本語は上達しているし、若者言葉は私よりも得意だが、教科書に向かったとたんに、とにかく片っ端から漢字も意味も分からない。「燃料」「石油」「石炭」「消費量」「生産国」「摩擦」「先進国」等々。それに高校の教科書ともなると文章の構成も複雑だし、比喩もある。それで前回進んだのは半ページくらい。で、続きをやり始めたところ、もう20歳になろうとするひとりが、国籍の話題をもちだした。

つまり日本国籍にするかタイ国籍のままでいるか、どっちが有利だろうかという話しである。日本人の義父は日本国籍がいいに決まっている言うだけでお話しにならない、という。その年代の人にしたら当然の反応。日本は先進国でタイは後進国だから、なんで迷うことがあるかってなところだ。しかしこの彼女はなかなか賢くて現実的である。「日本って会社作ったりするのタイより大変だよね」というから「一概に比べられないけど管理は厳しいからごまかしとか逃げ道はタイより少ないと思うよ」と言う。彼女は義父の給料明細を見て、天引き分が多いのに驚いている。国民年金制度も皆保険制度も整備途中のタイでは考えられないこと。「自分で払った分は必ずもらえるんですか」と聞くがこれもビミョーじゃないか。少子高齢化で若年層の負担は大きくなるばかりだし、破綻するって説も信憑性あるし。そして彼女は観光業が希望だ。だったらカンボジアやミャンマーという潜在力を持つ国と接しているタイは有利かもしれないし、そもそもタイでガイドになるにはタイ国籍が必要だよ、と言うと「ええええ」とびっくりしていた。生活指導員という名にふさわしい1時間だった。

2007年05月01日

タイ語を入力する時の問題点

2007年05月01日

ワシントンDCから来たタイ人

2007年05月01日

食い意地張ってるついでの『家食パラダイス!』

食い意地張ってるついでの『家食パラダイス!』 [2007-05-13 12:40 by kienlen]
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2007年05月01日

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2007年05月01日

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