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2007年03月29日

温暖化で穀物収穫減、アジアで1億人超が飢餓の恐れ

 来月2日からブリュッセルで始まる会合で採択予定の国連「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)第2作業部会報告書のうち、地球温暖化によるアジアへの影響を詳述した報告内容が28日、明らかになった。  石油など化石燃料を多用した場合、2050年代にはアジア各地で穀物の収穫量が最大で3割減少。食物価格が高騰し、1億3200万人が新たに飢餓状態に陥る可能性があると警告している。  温暖化の原因と将...

2007年03月19日

(5)「登録後」見据え 空港論議

空港建設の有力地といわれる父島の洲崎地区(手前の半島の右側部分=本社機から、江口聡子撮影)  「若いころは、自然さえあれば何もいらないと思っていた。でも、もうきれいごとばかり言っていられない」。小笠原諸島(東京都小笠原村)父島に住む50歳代の女性は、そう切り出した。  専門医の治療が必要な病気を患い、2か月に1度、約1000キロ離れた都心の病院に通う。交通手段は、6日に1便、片道26時...

2007年03月14日

(4)屋久島 ごみ処理に苦慮

雄大な屋久島の自然を望む斜面に野積みされた大量のごみ(鹿児島県屋久町で)  こけむした無数の屋久杉、縦横に走り回るヤクザル。湿気を帯びた薄暗い森を静寂が支配する。  「本当はあまり見られたくないんですが……。2200トンほどたまっています」。屋久島(鹿児島県)の日高豊伸・屋久町環境観光課長(56)が案内してくれたのは、町のごみ焼却場跡地。幻想的な世界遺産登録地域からちょっと外れた山中の...

2007年03月12日

(3)入山可否 県で異なる対応

雪に覆われた白神山地。秋田県側の藤里駒ヶ岳から見た遺産地域(昨年12月、斎藤栄作美さん撮影)  「たき火の跡、釣った魚を刺して焼いた竹ぐし、おにぎりを包んだアルミホイル、調理用の携帯用ガスボンベ……。見つからないように枝や葉で隠したり、地中に埋めたりしていたのもあったなあ」  東北地方の伝統的な狩人マタギの継承者で、青森県西目屋村の自然ガイド、工藤光治さん(64)がとつとつと語る。 ...

2007年03月03日

(2)ダム改修 サケ呼び戻す

知床のダムは土砂流出を防ぐのが目的。水は絶えず流れている  凍るような冷たい川をシロザケが泳ぐ。小石が盛り上がった産卵床もある。「ついにやった」。昨年11月末、北海道・知床半島中部のルシャ川を魚類調査に訪れた民間団体「野生鮭研究所」(北海道標津(しべつ)町)の小宮山英重所長は、胸の高鳴りを抑えられなかった。 約2キロ下流で、サケの遡上(そじょう)を阻んでいた土砂流出防止用のダム(治山ダ...

2007年03月02日

(1)特異な生態系 目前の危機

植物を食い荒らす野生化したヤギ(父島で=米山要撮影)  夕暮れの樹上を真っ黒い塊が横切った。翼を広げると1メートル近くもある国の天然記念物オガサワラオオコウモリだ。高い枝に、何匹も止まっている。  小笠原諸島(東京都小笠原村)の玄関口で、暮らしの中心でもある父島。オガサワラオオコウモリは、民家からわずか200メートルの森にいた。「身近なところに貴重な生き物がいる」。島の人から聞いた話は...