人独りがやっと通れる位の幅の狭い扉。
材質こそピンキリなんですが、立派な彫刻には目をみはります。
制作している所もクルンクンをはじめバリ島内至る所にあるんですが、
今回訪れたのはタバナンの大型店でした。
お店によって彫刻の腕が違う。
そう、彫刻の良し悪しで価値が決ってしまうもの。
さぞや年季の入った年寄りがノミを振るっていると思うでしょ。
ところが職人は若者だらけなんですよ。
幼い頃から仕事をしているのか、手先が器用なのか、
君たちがこれを彫ってるの?って感心しちゃうほど。
お店によって彫刻の厚みも違うんです。
このタバナンのお店は、物凄く深く彫っている。
これだけ深く彫るということは、分厚い木が必要だし、彫る時間も長時間かかるということで、
クオリティとしては他に例を見ない専門店かもしれません。
良く日本に持ってきて取り付けたいと懇願する方がいらっしゃるんだけど、
チークの無垢材をつかった扉はそれだけで物凄く重く、
日本の木造住宅のやわな骨組みではとても耐え切れそうにありません。
土台から、柱から換えていかなければ、取り付けは不可能です。
このドアは、バリヒンズーに特化したもので、ジャワに行くとデザインも違ったものになっています。
ラマヤーナの抒情詩的なデザインや、バロン、ランダという祭事には欠かせない神々、はたまたバリに咲く植物などがモティーフにされています。
一枚の扉はまるで芸術作品のよう。
人の家の玄関をぼんやり眺めていて、変人扱いされる訳にはいかないけど、
一本のチーク材が山奥から切り出されて扉に生まれ変わってくる物語を頭の中で描いていると、
バリの長い歴史を垣間見ているような気がします。
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バリがいつまでもステキな島でありますように












