おはようございます。
本日の1冊はコチラ↓
「円高の正体」 安達誠司 光文社新書
気づいたら、また円高。
為替介入を実施したはずなのに、
結局またもとの水準です。
ニュースでは輸出企業の不調が伝えられ、
ますます国内のマインドが低下しています。
実は・・・
これこそが、不況・円高の原因だとしたら?
本書では、円高を是正するためには、
「景気悪化に対するマインドを断つ」
「通貨供給量を増やす」
ことが必要だと書いています。
円高は本当に悪なのか?
円高還元セールもやってるし、
悪いことばかりじゃないのでは?
そう思うかもしれませんが、
著者は明確に「悪」と答えています。
『円高・円安が個人にどう影響するかを考える上で重要なのは、「個人や家庭の収入が、何に(どの産業に)依存しているか?」という視点なのです。』(P49)
参考までに、日本の産業別就労者数は
次のようになっています。

(統計局「労働力調査」より作成)
今期の決算予測では、
製造業が軒並み下方修正していて、
厳しい状況に置かれています。
しかも、就労者数も多い産業。
家庭に与える影響は大きいですよね。
現在の日本においては、
製造業は国の基幹産業であり、
輸出をすることで繁栄してきました。
円高はそれにブレーキをかけるしか
役割を果たしていません。
これは、日本全体に跳ね返ってきます。
『つまり円高は、名目GDPを減少させる効果でもって、日本全体の税収を減らし、ひては、日本の税制赤字の大きな原因の一つになっているのです。』(P109)
これもグラフにしてみました。

(参考:Wikipedia
「国内総生産」)
名目GDPは下がり続け、
実質GDPとの差が開いています。
この差がデフレです。
なぜ1997年から始めたかというと、
消費税が増税になった年だからです。
実は、この1997年以降に、
日本はデフレとなっているのです。
そして、このデフレが巡って、
円高にもつながっていきます。
『「日本は今後もデフレが続くだろうという予想」こそがすなわち、本書でたびたび問題として取り上げてきた、円高をもたらす「予想インフレ率の低下」=「デフレ予想の定着」であるわけです。』(P181)
国民の間には、
「将来もデフレが続くというマインド」
が定着してしまっている。
著者はそう指摘しています。
ちなみに、内閣府による
「国民生活による世論調査」
では、今後の生活について
「良くなっていく」が 8.7%
「同じようなもの」が57.7%
「悪くなっていく」が30.8%
という結果がでています。
(平成23年10月の調査より)
このマインドを解消していかないと、
日本経済はよくなりません。
そのために必要なこと。
「円高からの脱却」ではないでしょうか。
著者によると、
円高を是正するためには、
通貨供給量を増やせばよいそうです。
その金額、28.8兆円。
本当にそれで景気回復するのか。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
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