伝説のhiropoo映画日記 伝説のhiropoo映画日記

                               

2008・スペイン     ★★★☆☆(3.4)

                                 

監督:ホセ・ルイス・ロペス=リナレス

                                

                                       

2007年1月23日、フランス・リヨンの会場。

                                  

第10回“ボキューズ・ドール国際料理コンクール”

                                                  

スペイン代表として厨房ブースにいるのは、若手シェフのへスースと、アシスタント役を務めるフェリクス。

マドリード大会に続き全国大会でも優勝したへスースは、過去9回の大会で結果を出せないでいる

スペイン料理界の期待を背負って、この“ボキューズ・ドール”に臨んでいた…。


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本選出場が決まって以来、へスースは休日も返上して準備を重ねてきた。

舌の肥えた諮問委員会メンバーや同僚から容赦ない厳しい言葉を投げかけられる試食会を何度も繰り返す。

                                

大会で披露する料理—スペイン的でありながら国際的、美味しいだけではないそれ以上の何かがある、

何より審査員達の心を掴む料理を目指してへスースは試行錯誤を繰り返していた。

                                  

                                     

本選まで残り3ヶ月となった10月末、

スペインチームは、05年大会優勝者のフランス人シェフ、セルジュ・ヴィエラにアドバイスを求める。

                                    

4回目の試食会が行われた10月31日、試食をしたセルジュは厨房のへスースを見つめ、こう言う。

「まずは料理の前に考える事だ。何をするか、何を伝えるか。

                                       

“ボキューズ・ドール”はフランス料理を求めている訳ではない。

スペインの素材で君独自の料理を作るんだ…」
セルジュの意見は、それまでのスペインチームの考え方、やり方を根底から変更することを意味していた。

                     

本選までの時間は残り僅か…、だが。


へスースらスペインチームは今までの方法を全てリセットし、一から新たに準備し直す決断をくだす。

何ヶ月にも及ぶ準備期間に費やされた食材は、450羽の鶏と150キロのオヒョウ、そして265キロのタラバガニ。

                                            

そうしてついに、彼は自らのキャリアを試す大きな挑戦の場へ向かう準備を整える。


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リヨンでは、大群衆の熱狂の中で、時計の針が容赦なく時を刻む…。


果たして、ヘスースの苦労は報われるのか?

華やかでいながらスリリングな、この美味しい闘いで勝利を手にするのは誰だ?


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2007年大会を舞台に、スペイン代表へスースと彼をサポートするスペインチームを追ったドキュメンタリー。 


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大会に賭ける一流シェフ達の情熱、芸術ともいえる料理の数々に魅了されることだろう。


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《***》(F-5)
“世界一有名なシェフ”の異名をとるポール・ボキューズ氏の呼びかけにより、1987年以来2年に1度

「食の都」リヨンで開かれている、フランス料理の国際大会“ボキューズ・ドール国際料理コンクール”。

                                          

24カ国から集まった一流シェフたちは“世界最高のシェフ”の称号を目指して5時間半を闘い抜く。

しかし一流シェフといえども、与えられたテーマ食材を、味は勿論の事、エレガントかつオリジナリティ溢れる

調理方法で制限時間内に料理する事は容易なことではない…。

                                                      

大観衆の面前、不慣れな厨房、のしかかるプレッシャー、突発的な事故・・・、待ちかまえる試練は数知れない。

                                

                                         

実は、我が家の「男前」は幼い頃より、将来は「調理人」を夢見て、今尚其れに向かって歩んでおります。

なので、TVや本は勿論、最近は厚かましくもお店を経営されている「シェフ」が書かれているブログを

読ませて頂いたりと、出来るだけ色々な事を知りたかったり、敏感にもなっていたりするのですが。

                    

そんな時に、劇場で本作の予告を見た時に「是非とも見たい」と思った作品。

             

残念な事に、男前はタダ今「受験にモード」に突入している為に、気になる内容と言えども映画館へは

行けませんでしたが、落ち着いた頃にはレンタルででも見る事が出来ると良いなぁ~と思っております。

                                    

                       

さて、今年ほどスクリーンで「ドキュメンタリー作品」を数多く見た年も珍しい。

一概にドキュメンタリー作品は、「内容」や「訴える事柄」がややもすると、直接的なモノが有ったりするので

映画として見比べる事は、かなり難しいのだが。

                        

数日前に見た「パリ・オペラ座のすべて」160分作品の本作はホボ半分の86分の作品なれど、
見せ方や、時間経過や、食材の事柄などについてもかなり詳しく教えてくれたりと、本当に飽きる事無く楽しめた。

                              

本選に幾度となく、国の選りすぐりの代表が出場するも、スペインは未だ上位に食い込んだ事が無い。

今年こそはと、国の代表的なシェフ達が今年の代表の「へスース」の試作品を味見しては、駄目だしをしていく。

                         

帰りの車の中で「何度泣いたか分からない」と後々笑う、へスースのアシスタントのフェリクス。

彼らの話を受け入れては、構想を練り直し、新たな試作品を…と繰り返して見たモノの、それでも納得が

行かないと、前回の優勝チャンピオンのセルジュ・ヴィエラに、細かな点まで色々な意見や教えを請う。

                              

もう、根底から覆される様なヴィエラのアドバイスは、大会の3か月前…。

この時点で、もう一度「一から…」と思いなおすへスースは、見上げたシェフだと思った。

                       

ストレスも最高潮になり、日数との戦いや休日返上、その上に大会の模擬練習は時間との戦いとなる。

プレッシャーのかかり方も半端無い…。

                                

2日間を掛けて戦われるこの大会では、1日目は今までの実績等の順位の低い国で、先ずは戦われる。

翌日は、順位の高い国の料理が…、となり、当然だが審査員は「昨日」食べた料理よりも、先程食べた

料理の味の方が、脳には残る為に断然2日目に出場する方が、有利となるのだが。

                  

今迄の成績が振るわなかった「スペイン」は当然初日に出場となる。

準備万端に臨んだ筈だが、思わぬ事態が起こったりと時間との戦いの他にも、益々プレッシャーは覆いかぶさる。

                          

へスースは、割と気難しそうな顔をしているわりには、凄く大人だなぁ~と思ったのは、モノにあたったり

声を荒げたりと、エキセントリックな部分が全く見られなかった。(映し出していなかっただけかも?)


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そして、まだまだお元気そうで、しかもこの会場内では神様の様な存在でありながらも、運ばれた料理を

立ち上がって、かぶりつく様に眺めるポール・ボキューズ氏が見れた事も嬉しかった。


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何と、嬉しい事に日本代表の長谷川シェフも受賞されていた。


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とは言え、素人目に見ても圧巻だったのは優勝した「フランス」の料理。

簡単に、それは「料理」とは呼べない、れっきとした「アート」である。

                

食は「五感」を使って楽しむとは、良く言ったものだが…、この「食」に命を掛けるシェフ達に拍手を送りたい。

で、頑張ったスペインの結果は…、本編をご覧になって下さいまし。

                              

凄い!その一言に尽きる。

(プロの仕事は、どんなモノでもそうであろうけれどもね。分かっちゃいるけど言いたくなるね)



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