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2011年02月27日

ジョニーオフ会に行ってきました(*^▽^*)

こちらのブログではお久しぶりです。

今日、久しぶりにジョニーオフ会に行ってきました!!
すごく楽しかったです~!(*^▽^*)

◆詳細はこちらのブログに書きました◆

よかったらリンク先を読んでやってください(>_<);


2011年01月27日

トランスフォーマー×鉄腕アトム×ブルース・リー!? 『カンフーサイボーグ』

チャウ・シンチー、ジョニー・トー、そしてドニー・イェンと、近頃の香港映画といえばどれもこれも傑作ばかりだから、それを観るコチラとしても毎回相応の気合を入れて鑑賞へと挑むワケだけど、久っしぶりに何も考えずに楽しめる、ただひたすらバカなだけの映画を観て実にホッコリとした気分に浸れた。だから香港映画って好きなんだよなァ~。それがコレ、『カンフーサイボーグ』!(客が全員男だった!) もうパクれるものはなんでもパクれと言わんばかりの、確信犯的中華式海賊精神映画だ。時は、西暦2...

2011年01月27日

トランスフォーマー×ブルース・リー!? 『カンフーサイボーグ』

チャウ・シンチー、ジョニー・トー、そしてドニー・イェンと、近頃の香港映画といえばどれもこれも傑作ばかりだから、それを観るコチラとしても毎回相応の気合を入れて鑑賞へと挑むワケだけど、久っしぶりに何も考えずに楽しめる、ひたすらにおバカなだけの映画を観て実にホッコリとした気分に浸れた。だから香港映画って好きなんだよなァ~。それがコレ、『カンフーサイボーグ』!(客が全員男だった!) もうパクれるものはなんでもパクれと言わんばかりの、確信犯的中華式海賊精神映画だ。時は、西暦2...

2010年06月29日

映画「クレイジー・ハート」は心なごむエンディングだ~人生はやり直せる

 たばこをプカプカ。酒はバーボンをぐびぐびとストレートで。57歳のカントリー・シンガー、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス好演)は、かつては一世を風靡したこともあるものの、すっかり落ちぶれた今では場末のバーなどのドサ回りで食いつなぐしがない日々。映画「クレイジー・ハート」(スコット・クーパー監督)。とまあ出だしはパッとしないけど、最後はほろりとくる。年はとっても恋はいいもんだ。恋、というのかまあセックスがあって、徐々に好きになっていくという人生ではよくある展開。彼に興味を抱いた女性記者(マギー・ギレンホール)との出会いをきっかけに再起を図る姿を、ユーモアとペーソスを織り交ぜ感動的に綴る。音楽映画ではない。でも音楽は映画の重要な部分をなしている。レイ・チャールズの生涯を描いた「レイ」や伝説のカントリー歌手・ジョニー・キャッシュの生きざまをモチーフとした「ウォーク・イン・ザ・ライン」のようなものを想像していたが、かなり違った。

 新曲がまったく書けなくなり、かつての弟子トミー・スウィートの活躍にも心穏やかではいられず(甘んじて前座で歌う羽目になる)、酒の量ばかりが増えていく主人公。そんなある日、地方紙の女性記者ジーンの取材を受けることに。親子ほども年の離れた2人だったが、思いがけず一夜を共にしてしまう。しかし、離婚の痛手を抱え、4歳の息子と2人暮らしのジーンは、関係を深めることに躊躇いをみせる。そんな中、巨大スタジアムで公演を行う弟子のトミーから共演の依頼が舞い込むバッドだったが…。とここまでは引用。一夜の恋のはずだったが、お互いに忘れられなくなる。主人公もだんだん、人生を取り戻していく。ジーンが息子を連れて会いに来る。ニューメキシコ州のサンタフェからテキサス州ヒューストンまで。1400キロもある。アメリカではこんな距離でも平気で車で移動する。再会はよかったが、主人公のちょっとしたスキに4歳の息子が行ってしまい、迷子になる。戻ってきたものの、ジーンはカンカンになる。

 ここで、2人の関係はいったん断たれる。でも、主人公は頑張って、アルコール依存症からの立ち直り施設に入って、断酒を実行する。新曲はヒットし、印税を手にする。それを再会したジーンに「息子が18歳になったら渡してくれ」とそのまんま渡してしまう。小切手の額は分からないが、数百万円ではあろう。それを渡して(もちろん、最初はジーンは受け取りを拒否するのだが)、2人が談笑するシーンで映画は終わる。2人の関係が修復されたとみるのが妥当なところだろう。自堕落な日々を送っていた主人公にも最後には、明るい人生が待っていたというわけだ。ジェフ・ブリッジスの毛むくじゃらな、太った肉体が頻繁に出てくるのには参った。医者から「10キロ減らせ」と言われたはずだ。自堕落はいいけど、「緩慢な自殺」みたいなものなのだ。自分の体のことを考えないというのは、自分の人生に向き合っていないのと同じことだ。ここで、わが身を振り返る。わたしの場合は必要なのは「5キロ減量」か。映画は、人生ってまんざら悪いものではない、ということを教えてくれる。真剣に取り組めば、成し遂げられないことはないのだ。明日は今日よりマシなものにしよう。

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2010年06月29日

映画「クレイジー・ハート」は心なごむエンディングだ〜人生はやり直せる

 たばこをプカプカ。酒はバーボンをぐびぐびとストレートで。57歳のカントリー・シンガー、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス好演)は、かつては一世を風靡したこともあるものの、すっかり落ちぶれた今では場末のバーなどのドサ回りで食いつなぐしがない日々。映画「クレイジー・ハート」(スコット・クーパー監督)。とまあ出だしはパッとしないけど、最後はほろりとくる。年はとっても恋はいいもんだ。恋、というのかまあセックスがあって、徐々に好きになっていくという人生ではよくある展開。彼に興味を抱いた女性記者(マギー・ギレンホール)との出会いをきっかけに再起を図る姿を、ユーモアとペーソスを織り交ぜ感動的に綴る。音楽映画ではない。でも音楽は映画の重要な部分をなしている。レイ・チャールズの生涯を描いた「レイ」や伝説のカントリー歌手・ジョニー・キャッシュの生きざまをモチーフとした「ウォーク・イン・ザ・ライン」のようなものを想像していたが、かなり違った。

 新曲がまったく書けなくなり、かつての弟子トミー・スウィートの活躍にも心穏やかではいられず(甘んじて前座で歌う羽目になる)、酒の量ばかりが増えていく主人公。そんなある日、地方紙の女性記者ジーンの取材を受けることに。親子ほども年の離れた2人だったが、思いがけず一夜を共にしてしまう。しかし、離婚の痛手を抱え、4歳の息子と2人暮らしのジーンは、関係を深めることに躊躇いをみせる。そんな中、巨大スタジアムで公演を行う弟子のトミーから共演の依頼が舞い込むバッドだったが…。とここまでは引用。一夜の恋のはずだったが、お互いに忘れられなくなる。主人公もだんだん、人生を取り戻していく。ジーンが息子を連れて会いに来る。ニューメキシコ州のサンタフェからテキサス州ヒューストンまで。1400キロもある。アメリカではこんな距離でも平気で車で移動する。再会はよかったが、主人公のちょっとしたスキに4歳の息子が行ってしまい、迷子になる。戻ってきたものの、ジーンはカンカンになる。

 ここで、2人の関係はいったん断たれる。でも、主人公は頑張って、アルコール依存症からの立ち直り施設に入って、断酒を実行する。新曲はヒットし、印税を手にする。それを再会したジーンに「息子が18歳になったら渡してくれ」とそのまんま渡してしまう。小切手の額は分からないが、数百万円ではあろう。それを渡して(もちろん、最初はジーンは受け取りを拒否するのだが)、2人が談笑するシーンで映画は終わる。2人の関係が修復されたとみるのが妥当なところだろう。自堕落な日々を送っていた主人公にも最後には、明るい人生が待っていたというわけだ。ジェフ・ブリッジスの毛むくじゃらな、太った肉体が頻繁に出てくるのには参った。医者から「10キロ減らせ」と言われたはずだ。自堕落はいいけど、「緩慢な自殺」みたいなものなのだ。自分の体のことを考えないというのは、自分の人生に向き合っていないのと同じことだ。ここで、わが身を振り返る。わたしの場合は必要なのは「5キロ減量」か。映画は、人生ってまんざら悪いものではない、ということを教えてくれる。真剣に取り組めば、成し遂げられないことはないのだ。明日は今日よりマシなものにしよう。

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2010年06月29日

エルム街の悪夢・・・・・評価額1400円

マイケル・ベイ率いるプラチナム・デューンズは、ホラーリメイクの専門レーベルで、今までも「テキサス・チェーンソー」のレザーフェイスや「13日の金曜日」のジェイソンなどを復活させてきた。
今回、彼らによって地獄から蘇るのは、ウェス・クレイブン監督によって創造された夢の中の殺人鬼、フレディ・クルーガーだ。
既に古典ホラーの仲間入りをしている1984年の一作目、「エルム街の悪夢」をベースに、これが長編デビュー作となるサミュエル・ベイヤーがメガホンを取った。

高校生のディーン(ケラン・ラッツ)が、ダイナーで自らの首にナイフを突き立てて死亡するという事件が起こる。
ディーンは、手にナイフをつけた帽子の男(ジャッキー・ア-ル・ヘイリー)に追いかけられる悪夢に悩まされていた。
そしてナイフ男は、エルム街に住むディーンの同級生達の夢にも出没するようになり、彼らは夢の中で一人また一人と殺されて行く。
夢の中でナイフ男と自分の幼稚園時代の姿を見たナンシー(ルーニー・マーラー)は、夢を見る者には何か共通する過去があるのではないかと考えるが、親達は頑なに口を閉ざす。
ナンシーは、夢で見た幼稚園を探し始めるのだが・・・・


自分が10代の頃にリアルタイムで観た作品が、もはや「古典」としか表現出来無い事に驚くが、この四半世紀の間に作られたシリーズは8本。
正規のシリーズは91年に作られた「エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア」までの6本で、その後の番外編として、もう一つの人気シリーズ「13日の金曜日」とのコラボ作「フレディVSジェイソン」や、実名で出演する一作目のスタッフ・キャストが、現実世界でフレディに悩まされる「エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア」という珍品もあった。
何れにせよ、ロバート・イングランドが当たり役フレディ・クルーガーを演じたシリーズは、今回仕切りなおしという事で、内容的には一作目の完全リメイクとなり、「ウォッチメン」のロールシャッハ役が記憶に新しい、ジャッキー・アール・ヘイリーが二代目フレディを襲名した。
この人も私の世代には「がんばれ!ベアーズ」の爽やか野球少年だったりするのだが、もはや面影すら残ってないなあ。

細かな人物設定や世界観のディテールは脚色されているものの、物語の流れはオリジナルにかなり忠実だ。
80年代当時流行だったスラッシュホラーは、流される血の量とグロテスクさを売りにしていたが、オリジナルはそれらと一線を画す物語の面白さで引っ張るタイプの作品だっただけに、プロットは今観ても十分良く出来ており、基本となるストーリーラインを変更しなかったのは正解だ。
オリジナルでへザー・ランゲンカンプが演じたナンシーは、新作ではルーニー・マーラーが演じているが、相棒となるクエンティン役のカイル・ガルナーと共に、どことなく内向的でオタクっぽいキャラクターになっているのが面白い。
まあ相手は夢の中から襲ってくるのだから、内容とのマッチングという点ではこの方が良いのだろう。

この話の恐ろしさは、睡眠という生物にとって決定的に重要で、尚且つ本来は安らかで心地良いものによって命を奪われるという点だろう。
眠ればフレディによって殺され、眠らなくてもやがては生物学的な限界で死ぬ、逃げようにも夢という具体的な場所を伴わない概念からは決して逃れられない、という正に悪夢、八方塞の状況である。
旧シリーズでは、フレディのキャラクターが回を重ねるごとに悪乗りし始め、だんだんとコメディ色が強くなっていったが、サミュエル・ベイヤーは作品のテイストもオリジナルに近いハードな恐怖映画とした。
嘗てのコメディ色は、あくまでもイングランドの確立したキャラクターとファンの長年の馴れ合いがあっての事で、「ファイナルナイトメア」から既に19年が経過し、昔のフレディを知らない若者たちをターゲットにしたリメイクだけに、この選択はまあ当然だろう。
実際、本作のフレディは残酷で容赦なく、被害者達の眠る事への恐怖も上手く出ている。
ベイヤーがリメイクしたのは、あくまでもホラー映画としての「エルム街の悪夢」であり、その点ではまずまずの仕事をしていると言って良い。
浴槽からニュ~ッと伸びてくるナイフの手や、壁から突き出すフレディの顔などの有名なシーンをオマージュ的に再現しつつ、現在のVFX技術を用いて迫力のある見せ場を構築している。
ただ、どうせならフレディの造形や夢の描写に、もう少しぶっ飛んだイマジネーションを持ち込んでも良かったかもしれない。
カーボンコピーの様なリメイクとは異なるものの、作り手にオリジナルへの忠誠心が強すぎるためか、オールドファンにとっては、どこか既視感から逃れられない印象だったのもまた事実である。
もっとも、本作で初めて「エルム街の悪夢」に浸る若い観客達にとっては、そもそもオリジナルとの相違などどうでも良い事なのかも知れないけど。
本作のプラチナム・デューンズやダークキャッスルといったホラー専門レーベルによる、旧作ホラーのリメイク企画はそれはそれで楽しいものだが、個人的にはそろそろホラーの世界にも新しい恐怖のヒーローの登場を望みたい。

ちなみにこのシリーズは、一作目のウェス・クレイブン以来、続編を担当した監督が軒並み出世するという幸運のジンクスでも有名である。
二作目のジャック・ショルダー、三作目のチャック・ラッセル、四作目のレニー・ハーリン、五作目のスティーブン・ホプキンスらは、その後にメジャー大作のキャリアをスタートさせている。(もっとも、改めて見ると勢いが長続きしないというジンクスも見えるが・・)
また一作目は、今をときめくジョニー・デップのデビュー作でもあり(フレディに殺されるグレン役)、シリーズを通じてはローレンス・フィッシュバーンパトリシア・アークエットといったスター俳優たちが初期のキャリアを磨いている。
今回のサミュエル・ベイヤー監督は、既に2012年公開の続編を担当する事が決定しているというが、彼やキャストたちにはどんな未来が開けて行くのだろうか。

今回は、夢繋がりで新潟の田中酒造の「熊鷹 酔夢吟醸」をチョイス。
華やかな香りと、端麗辛口な味わいという北陸らしい特徴を持つ日本酒。
これからの季節は暑い夜に冷で楽しみたい。
ちなみにほろ酔いで見る夢はなんとなく楽しい物が多いが、泥酔すると悪夢が多くなる気がするのは私だけだろうか。

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2010年06月03日

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(R-15)


伝説のhiropoo映画日記

                                     

2009・仏・香港     ★★★☆☆(3.9)

                 

監督:ジョニー・トー

出演:ジョニー・アリディー  アンソニー・ウォン  ラム・カートン  ラム・シュー  サイモン・ヤム

                        

                            

そのスタイリッシュな映像美と斬新なガン・アクションで世界中から注目を集めるジョニー・トー監督。

                                  

『エグザイル/絆』に続いてマカオを舞台とした本作は、娘の家族を犯罪組織に殺された男の復讐を描く

ハードボイルド・アクション。

                           

偶然出会った3人の殺し屋とともに、巨大組織に立ち向かう主人公を演じるのは、フランスの国民的歌手であり

俳優のジョニー・アリディ。

                                  

アンソニー・ウォン、ラム・シュー、ラム・カートンらお馴染みの面々が、固い絆で結ばれた男達の熱い生き様を

演じている。

                              

男達の熱い友情は、観る者の心に焼きつく事だろう。(goo映画より抜粋)

                          

                             




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2010年04月22日

アリス・イン・ワンダーランド・・・・・評価額1600円

ティム・バートンとルイス・キャロルという、不思議な世界と異形の生物たちをこよなく愛する二人のファンタジー作家による、世紀を超えたコラボレーション。
「アリス・イン・ワンダーランド」というタイトルながら、これは「不思議の国のアリス」でも続編の「鏡の国のアリス」でもない。
少女時代の大冒険から13年後、大人の世界へ足を踏み入れようとしている19歳のアリスが、再び不思議の国を訪れるという後日談的なオリジナルストーリーとなっており、物語は「鏡の国のアリス」に出てくる、鏡文字で書かれた「ジャバウォックの詩」という本がベースとなっている。

アリス・キングスレー(ミア・ワシコウスカ)は、まもなく20歳の誕生日を迎える。
冴えない貴族の青年との気乗りしない結婚を迫られたアリスは、白ウサギを追ってウサギ穴に落ちてしまう。
そこは彼女が子供の頃から繰り返し見る夢に出てくる、奇妙奇天烈な世界。
アリスは双子のトゥィードルダムとトゥィードルディー、哲学的な芋虫のアブソレム、ドードー鳥などと出会う。
今、この世界は赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)による圧制が敷かれ、多くの住民は恐怖によって支配されている。
アリスの帰還を待ちわびていたというマッドハッター(ジョニー・デップ)は、彼女が嘗てこの世界を訪れた事があり、再びやって来て世界を救う事が予言されていると言うのだが・・・


オリジナルストーリーとは言っても、物語の構成要素の多くはキャロルの原作小説から移植されており、アリス以下の登場人物もほぼ原作と共通、世界観もそれほど離れては見えない。
更にキャラクターデザインが、有名なディズニーのアニメ版などよりは原作の挿絵の雰囲気に近い物になっているので、とりあえず原作ファンが観ても「アリス」の世界観を受け継ぐ一編として、それほど違和感無く受け取れるだろう。
また原作のストーリーをある程度内包する親切な作りとなっており、原作やアニメ版の物語を知らない人でも、何とかついてゆく事ができる。

映画の舞台となるのは“ワンダーランド”ならぬ“アンダーランド”
昔ここを訪れた幼い頃のアリスは、マジカルな地底世界を“ワンダーランド”と思い込んでいたという設定だが、これはルイス・キャロルがアリスのモデルとなったアリス・リデルに送った最初の直筆本のタイトルが、「地下の国のアリス(Alice's Adventures Under Ground)」であったことに符合していると思われる。
原作の挿絵は色が無いが、バートンらしい毒々しい色彩と奇抜な造形で彩られた映画版の世界観は、なかなかに魅力的だ。

19歳で再び不思議の国に足を踏み入れたアリスだが、当然ながら無垢なる少女の頃とはその冒険の意味合いも異なる。
現実世界で、周囲に流されるように生きる事に疑問を感じている彼女の前に、今回用意されるのは幾つもの「選択」だ。
最初この世界を夢だと思い込んでいるアリスは、伝説の救世主アリスが自分自身だという事すら信じる事が出来ない。
映画の中で繰り返される「本当のアリス」「偽者のアリス」という問いかけは、そもそもアリスという人格が彼女の中で揺らいでいるからなのだ。
子供の頃のアリスは、不思議の国が夢であろうが現実であろうが、自分がアリスである事に疑問など持っていなかったのだろう。
ところが、地上の世界でいつの間にか自分の意思で生きることを躊躇する様になってしまった彼女は、不思議の国で否応なく選択を迫られ、この世界を現実と受け入れ、自分で進む道を決めてゆく事でアリスとしての自分を取り戻してゆく。
これは、夢だと思い込んでいたアンダーランドで、逆説的に本当の自分として目覚めるアリスの成長を描いた作品なのである。

もちろん、この物語の方向性には異論もあるだろう。
キャロルの原作は英国らしいナンセンスさ、翻訳者泣かせといわれる言葉遊びが溢れ、意味が有りそうで無く、無さそうで深読みすれば見えるという難解でシュールな味わいが魅力だった。
子供たちは不思議な世界観やキャラクターたちを楽しみ、大人たちはこの世界に散りばめられた知的な遊び心を楽しむという、読者の年齢によって異なる受け取り方ができるからこそ、百年以上も世代を超えて親しまれているのだと思う。
その意味では、世界観やキャラクターは共通するものの、原作に比べれば圧倒的にわかりやすい“ハリウッド映画”であるこの作品はやや趣が異なる。
「アリス・イン・ワンダーランド」は、19世紀に書かれたファンタジーの金字塔を、21世紀の技術と新解釈で蘇らせたティム・バートンらしい良く出来た娯楽作と言えるが、特に原作のディープなファンにとってはやや物足りなさを感じるかもしれない。
個人的にも、もうちょっとマッドにぶっ飛んでもらっても良かった様な気もするが、ディズニーブランドの作品としてはこれでも冒険しているほうかも・・・。

不思議の国が不思議の国たる登場人物たちは、冒険しながらもずーっと悩んでいるアリスよりも、やはり突き抜けたキャラクターであるマッドハッターや赤の女王のインパクトが強い。
ジョニー・デップ演じるマッドハッターは原作に比べても大きな役になっており、比較的原作のイメージに近い登場人物たちの中にあって、かなり映画オリジナルの色彩が強くなっているが、キャラ立ちという点では成功していると言って良いだろう。
無論多くのデップファンにとっても、このぐらいの出番が無いとデップ主演作とは名乗って欲しくないだろうし。
また何時ものことだが、敵役の赤の女王を演じるヘレナ・ボナム=カーターは色んな意味で強烈。
あのデザイン・・・バートン、自分の嫁(結婚してないけど)だと思って好き放題にいじり倒しているな(笑
まあ、ある意味作り手の異形愛を感じる、お茶目なキャラクターでもあるのだけど。
うちのネコも、赤の女王のブタと同じようにドMで踏まれるのが大好きなので、寒い冬にはいつも私に踏み踏みされながら足を暖めている。
痛む足にはブタよりも太ったネコを(笑
一方、善玉キャラである白の女王も、アリスを利用してしれっと姉を追い落とすと結構無慈悲な捌きを下したりする。
アン・ハサウェイが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパローみたいに両手でヘンなポーズを作り、いつも張りついた様な笑顔を絶やさない白の女王は、何気に結構気持ち悪いキャラクターで、決して単なる良い人には見えないのも、もちろん狙いだろう。
他にも、原作そっくりなチェシャ猫や、禅問答の様な謎賭けをする芋虫のアブソレム、アリスの最後の敵となるジャバウォック(演じるのはクリストファー・リー!)など、不思議の国の住人たちは総じて魅力的だ。

ちなみに、過去に様々な手法で何度も映像化されてきた「アリス」だが、実写作品で私が一番気に入っているのが、ギャヴィン・ミラー監督が1985年に発表した「ドリームチャイルド」だ。
これは小説の直接の映像化ではなく、「不思議の国のアリス」誕生秘話とでも言うべき物語。
ルイス・キャロルがアリス・リデルに、小説の原型となる世にも奇妙な物語を語って聞かせた、1862年7月4日の伝説的な「黄金の午後」に纏わるファンタスティックで詩情溢れる佳作である。
名優イアン・ホルムがルイス・キャロル、本名チャールズ・ドジソン先生を味わい深く演じ、ジム・ヘンソンの手による不思議の国の住人たちが物語を彩る。
残念ながらDVDは絶版だが、復刻が待たれる作品である。

アリスとマッドハッターといえばお茶会という事で、今回は紅茶ベースのリキュール、ティフィンを使った「ティフィン レモンソーダ」をチョイス。
ティフィン30mlとソーダ90mlを氷を入れたタンブラーに注ぎ軽く混ぜて、レモンを絞る。
感覚的には殆どスパークリングのアイスティーという感じで、スッキリ爽やかな気分にさせてくれるお酒だ。

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2010年04月21日

アリス・イン・ワンダーランド (3D)

Photo_2  <シネプレックス小倉>

 偉そうに言うわけではないけれど、レオ様、ジョニー様と観にいったことは一度もない。何十億円のギャラをとるスターと一緒に仕事をしてしまうだけで、監督の名で観にいくのである。私のまわりだけだろうか、レオナルド・ディカプリオだから、ジョニー・デップだからと楽しみにしている人が多いようだ。私にはどうでもいいことなので、話もできないと口をつぐんでしまうが、動機はなんであれ、映画館で映画を観てくれることはありがたい。観たと同時に、その映画を作ったのは誰かを覚えて帰ってほしいけど・・・ジョニー・デップが一人で、レオナルド・ディカブリオが一人で作ったような頭でいるんじゃないか・・・そんな発言を耳にしたりする。お金あるから製作にからんでいることもあるけれど、基本的に映画は監督のものである。

 本作は、随分と前から街のあちこちにポスターが飾られていて、普段は映画を観ない人も「これ観たいね」なんて言ってるのを聞いた。大ヒット間違いなしで、とても儲かることがわかっている映画には眉間にシワをよせるけれど、ジョニー・デップはどうでもいいとして、監督名で観たい。あの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を生み出したティム・バートン(監督作ではない)である。『アリス』の世界を描くというのは、『ナイトメアー~』に通ずるところもあるではないか・・・。そういう気持ちで観にきた。3Dと2D、料金は高いが、どうせ観るならお祭り気分で3Dである。今は目に新しいので、立体的に見えるだけでウキウキする。はじまると・・・予告も3Dものを集めている。本篇に入る前の3Dメガネのテストだろうか。

 『チャーリーとチョコレート工場』はなかなかだったが、ティム・バートンは、それほど記憶に残る秀作を撮っていないと思う。ジョニー・デップをハリウッドで一番のスターにした監督で、それ以来、ずっと一緒に仕事をしているから、作る映画はおおかたヒットする。映画のタイトルは残るが、内容はそれほど残らない。奇想天外一歩手前の発想で作り続けている・・・そのような印象をもっている。ただ私としては、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の天才ぶりを引きずっているだけである。

 さて本作は・・・私としては、とりたてて驚きのない、新しさを感じさせない凡百のひとつだった。創造される人物、生きものはたかがしれてるし、物語の運びも思ったよりタラタラで、なんとか幻想世界の中に引きずってくれるものの、ドキドキわくわくと胸躍らせてくれない。私が歳をくったからだろうし、子供はびっくり仰天するかもしれないけれど、こういう映画は、長く生きてきてビックリどっきりしなくなったオッサンどもをドキドキさせてくれなきゃなんないんじゃないかしら。正直、本作を誰にも勧められない。またもや、『ナイトメア~』の(『チャーリーと~』もお勧め)ティム・バートンで止まってしまった。これに賞賛の声が集まってしまったら・・・どんどんハリウッドはCGだけ高度になり、映画そのものの質は低下するだろう。

 『アリス』は何度もアニメ、実写映画化されていて、今更、大監督にならなければ映画会社も製作OKを出さないだろう。よく映画になったということだけ誉めたい・・・。私としては、1988年にチェコで製作されたヤン・シュヴァンクマイエル監督の「アリス」を特にお勧めしたい。とても大胆に脚色されている。実は、アリスの創造した世界は、とても陰湿でグロテスクなものだった・・・異色の『アリス』だけれど、ぐいぐいとスクリーンに引き付けられ、心動かされる。ドキドキしつつ、ムカムカもする。他人の頭の中を覗くと気持ち悪いものかもしれない。子供が観るような映画ではなく、大人のための『アリス』であろう。ティム・バートンのように大金はかけていないが、監督のもつグロさをスタッフはしっかり受け止め、見事に映像化していた。「アリスをどうするんだ!」と思う方もいらっしゃるだろうが、ヒントにした映画というだけで、映画全体は監督のオリジナルである。

 普段は映画を観ない人も行く作品。そういう大ヒットする映画があれば、同時期公開の作品にも人は入るのだという。ヒットの望めなかった作品が意外に健闘するらしい。久しぶりに映画館で映画を観て「映画って面白いもんだなあ」「映画館で観るっていいもんだなあ」と感じたオツリみたいなものなのだろう。ついでに観た映画がすべて良ければ続くのだが、「やっぱり、アレだけなのね」で、客足は平常に戻る。これは何度も繰り返されてきた。「ジョニー・デップよ、製作者として、主演スターとして、映画界のために、いっぱい映画を観たくなるような映画を・・・」と言いたい。特に、日本人は本も読まなくなって、映画も観なくなった。また、アメリカ人のように、映画館に気軽にフラッと入る国民ではないから・・・たくさんのオツリを生み出す作品を・・・。  <40点>

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2010年04月20日

アリス・マッド・ドッグ! 『アリス・イン・ワンダーランド』&『ジョニー・マッド・ドッグ』

もしかしたら30代後半というのはそういう時期であるのかもしれないが、最近ヤケに“保守的”になったというか、先々に不安ばっかり感じて新しいことを始めようという気にもならなきゃ、新しい恋をしようという気にさえなれず、まるで自分の何かが“固まってしまった”みたく、「俺は何を怖れているんだ?」とそんなことばかり考えてしまう。さらにはそんな自分を肯定も否定もせずただ“不惑”ってなぐらいだから40歳になれば何かが変わるのかな…と、それならば明日にでも40にならんモンかとけっきょく時...

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