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2008年03月30日

プロヴァンスの贈りもの

プロヴァンスの贈りもの

ラッセル・クロウ
アルバート・フィニー
リドリー・スコット監督
2006年・米・118分



太陽さんさん、青い空にかぐわしい花の香り。
女のケツなど触りながら
昼からおいしいワインとおしゃべり。
あー極楽、極楽。
ってイメージですね、プロヴァンスは。

映画の主人公も、
そんな南仏に魅せられちゃった1人。
彼、本職は、
ロンドンのくそ忙しいビなジネスマン。
でも、プロヴァンスの広大なブドウ畑&おうちを相続したことから
彼の地を訪れ、
最初は、「こんな刺激のない田舎はやだ」
とかなんとか言ってたのに、
イイ女に巡り会ったあたりから、
すっかりハメっちゃった、じゃなくてハマっちゃったってわけです。

映像は、どこを切り取ってもゴッホの絵のように
眩しい光に包まれています。
でも、それ以上に、
まったりゆったりした南仏の心地よさが伝わってきて、
行ってみたいな、住んでみたいな、と
思っちゃいます。
ストーリーを追うより、景色を追ってしまいましたね。

この映画、リドリー・スコット監督と、
ラッセル・クロウのコンビなんです。
もろ「グラディエーター」。

そう思って見ると、自然の中にとけこんでるラッセル・クロウって、
どうみても肉体派なんですよ。
剣を持って大暴れしそうな、
たくましい感じで、ブドウ園のオーナーって感じじゃありません。
まあ…夜の部の剣では、しっかり抜いてましたがね。

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2008年02月10日

アメリカン ギャングスター

5  American Gangstar 【出演】 デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディングJr、ジョシュ・ブローリン、テッド・レヴィン、アーマンド・アサンテ、ジョン・オーティス、ジョン・ホークス 、RZA aka ロバート・ディッグス、ルビー・ディ、コモン、ライマル・ナダル 60年代末から70年代初頭にかけてのニューヨーク・ハーレム・・・

2008年02月10日

アメリカン・ギャングスター・・・・・評価額1800円

白黒を足して二で割れば、そこにあるのは灰色のアメリカ
「アメリカン・ギャングスター」は、リドリー・スコット監督ラッセル・クロウ主演によるコンビ第三弾。
前作「プロヴァンスの贈り物」は軽妙なラブコメディだったが、今回は打って変わって70年代の激動のアメリカを舞台としたハードなフィルムノワールとなっている。
今回は、タイトルロールの相手役にデンゼル・ワシントンを迎え、オスカー俳優同士の豪華な対決も見ものだ。

1968年、ハーレムの黒人ギャングのボスとして君臨していた男が死に、彼の右腕だったフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は独自の組織構築に乗り出す。
彼はボスに仕えるうちに培った人脈と、卓越したアイディアを駆使し、瞬く間にNYの麻薬王として頭角を現す。
一方、麻薬組織との汚職が蔓延る警察の中で、一人正義を貫こうとするリッチー・ロバーツ刑事(ラッセル・クロウ)は、麻薬犯罪専門の特別チームの編成を任される。
急速に街に蔓延しはじめた、「ブルーマジック」という新種の麻薬の出所を探るリッチーたちのチームだったが、それは全く尻尾を見せない謎の麻薬組織との長い戦いの始まりだった・・・


やはり俳優が良い。
商品の流通ルートにおける中間搾取を無くし、確実な輸送手段によって生産者と消費者をダイレクトに結びつけ、良質で安価な商品を安定供給する。
同時に、強面ではなく紳士的な態度と冷静なロジック、驚異的な行動力で取引相手の信頼を得てゆく麻薬王フランク・ルーカスは、一見するとまるでやり手のビジネスマンだ。
だが一方で、自分の邪魔になる相手は顔色一つ変えずに排除する冷酷さを併せ持つ。
このキャラクター造形が非常に面白く、物語の前半はこの悪のカリスマによって作品世界に引き込まれる。
逆に正義を体現するロバーツ刑事の存在感はそれほど強くなく、強烈な個性を持つ敵役に対して、一見破滅型にも見える刑事では弱すぎるのではないかと思わされる。
だが、後半ルーカスが危機に陥り、ロバーツとの攻守が逆転すると、今度は徐々に明かされるロバーツの複雑でしたたかな内面に魅力される。
名優同士の演技合戦は、キャラクター造形でも魅力の面でもさすがに見事なもので、リドリー・スコットの演出も徹底的に彼ら二人をフィーチャーする。

スコットと共に物語を紡ぐ脚本家は、「シンドラーのリスト」の名手スティーブン・ザイリアン
物語その物は一見してオーソドックスな刑事vs犯罪者のフィルムノワールだが、公民権運動、ベトナム戦争を経て、従来の価値観がひっくり返った70年代の米国という時代性そのものが重要なキーとなっている。
この映画において描かれるアメリカとは、対立と矛盾によって形作られており、それを体現するのが二人の主人公だ。
対立点は単に白人と黒人と言う肌の色だけではない。
権力とアウトローという社会的ポジション、正義と悪という道徳観念、更には個人と家族の捉え方など、社会に存在する様々な対立要因がこの二人の周りに存在する。
だがこの対照的な二人自身が、内部にも複雑な矛盾と内なる対立を抱えているのがこの作品のキモだ。
本来権力者であるはずのリッチー・ロバーツは、実際には汚職が横行する警察内部で孤立し、むしろ弱者の立場にある。
また刑事でありながら、同時に司法試験に挑戦しているが、私生活ではその司法によって子供の親権を奪われつつある。
冷酷なギャングであるはずのフランク・ルーカスは、一方で家族を愛し彼らに富を与えるが、同時に彼らが日のあたる場所に出る機会を奪ってしまう。
また彼は白人に対して強い対抗意識を抱き、黒人としてのアイデンティティに誇りを抱いている様にみえるが、彼の麻薬ビジネスの顧客は黒人であり、結果的にルーカスは黒人社会を破壊している。
彼ら二人は、一見全く対照的に見えるが、実はどちらも70年代アメリカという、絶対の正義が説得力を失った、混沌の時代を象徴するピースなのだ。

面白いのは、映画を構成する自己矛盾を抱え込んだ対立が、全体を通して見ると奇妙なハーモニーを形作っている事だ。
対立は混沌を形作るが、混沌は増殖するフラクタル曲線のように巨視的に見るとある種の秩序を形作る。
「アメリカン・ギャングスター」は、飽くなき人間の欲望によって成長してきたアメリカという社会が、善悪の二元論で割り切れなくなった今の時代のルーツそのものを、ギャングのボスと刑事という二人の男の魂の交錯によって描き出す。
もちろんこれは小難しい社会派映画でなく、娯楽映画としても良くできており、二時間四十分という長尺を全く感じさせない。
見事なのは二人の名優の火花散る演技合戦を観ているつもりでも、実際には彼ら二人の絡みは映画がほとんど終わりになるまで無い点で、スティーブン・ザイリアンの脚本は、綿密なロジックで二つの並行するドラマに硬く絡みついた運命の糸を感じさせるのに成功している。
この絶妙な距離感があるから、二人が遂に対面してからラストまでの、ある意味で非常に皮肉な物語の流れは、控えめながらドラマチックなカタルシスを感じさせる。
もちろんリドリー・スコットの演出もザイリアンの優れた脚本と二人の名優を最大限生かしながら、十分に個性的で相変わらずムーディー。
作品の完成度から言っても、彼のベスト作品の一つと言えるだろう。

今回はリドリー・スコット監督作品ということで、彼の「ブラック・レイン」の名に由来するカクテルをチョイスしよう。
グラスに漆黒のリキュール、ブラック・サンブーカとシャンパンを1:9の割合で注ぎ、軽くステアする。
黒いカクテルは珍しいが、オーストラリアのホテルのバーで、映画にちなんで作られたのが最初だという。
ブラック・サンブーカの香りには結構クセがあるので、混沌とした映画と違ってこちらは好みが明確に分かれるかもしれない。

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2008年01月18日

アメリカン・ギャングスター

KANAです

毎日凍えるような寒さ・・・
雪山だと耐えられる寒さも、
街中だと一段と辛く感じるのは不思議ですよね

そんな、寒さを吹き飛ばす、
熱い男たちの半生を描いた映画、
『アメリカン・ギャングスター』を見てきました

アメリカン・ギャングスター 2

70年代の初頭、
ニューヨークのハーレムに実在した伝説のギャング、
フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)と、
ワイロにドラッグ、汚職にまみれた警察社会で、
正義を貫こうとする刑事(ラッセル・クロウ)との戦いは、
緊張感に溢れ、思わず身を乗り出してしう程でした

人種差別の激しい時代、
しがない運転手から麻薬王にまで上りつめたフランクの半生は、
事実をベースにした映画とは思えない程、
奇跡的で、そして残酷でした・・・

アメリカン・ギャングスター 1

デンゼル・ワシントンは役作りの為、
撮影前に、実在のフランク・ルーカスと対面したらしいですよ!

70年代の町並みやファッションを正確に再現した映像も魅力的
ブラックカルチャー好きの私は、
音楽やファッションにかなりトキメキます

アロハにハイウエストジーンズのラッセル・クロウは
いただけなかったけど

(C) 2007 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

☆KANA☆

2007年08月12日

プロヴァンスの贈りもの

Photo_292  <梅田ガーデンシネマ>

 「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」「ハンニバル」、先日、極限状態の精神の中で観た「それでも生きる子供たちへ」・・・リドリー・スコット監督と見ただけで、私は、観ずに死ねるかなどと意気込んで入場を待つ。朝に買ったチケットなので、私の整理券番号は「1」である。客は、「天然コケッコー」にかたよっていると思っていたが、それでも50人ばかり待っている。この甘ったるいタイトルに惹かれてやってきたのか、監督名できたのか、ラッセル・クロウできたのか・・・意味のない想像をめぐらせて、待つ。原題は、「A GOOD YEAR」で、良いタイトルだと思うが、宣伝部が女性客をターゲットに絞ると、こんなことになる。日本語の原作のタイトルも同じなのだろうか。だったら、出版社である。

 「では、開場いたします。1番の方からどうぞ。」・・・オッサンが、入場する。後ろで「次に2番の方。」という声が聞こえる。若い女性が入ってきた。私は例によって、最前列の端に座る。シネマスコープだろうが、スクリーンが小さいので、最も前が一番観やすい。20世紀フォックスのトレードマークもこじんまりしている。

 リドリー・スコット監督作品。安心して観ていられる。「ロンドンの金融界で、非情なやり手として活躍する主人公が、おじさんの死によって遺産を受け継ぐ。フランスの広大なワイン用のブドウ畑と城。これを売り払うつもりだが、訪れて、幼少の頃の自分とおじさんの思い出を頭に浮かべるうち、お金よりも大切なものがあるのではないかと思えてくる。そこへ、心をゆるす美しい女性が現れる・・・」ありがちな、単純なストーリーで、展開がはじまっても、その先が読める。1時間を過ぎたあたりから、結末までも見えてくる。でも、それでいいのだ。映画に身を委ねていればいい。この作品は、スクリーンに身を委ねて、にこっと笑いながら気分良く観るタイプだ。

 撮り方も妙に凝っていない。カメラワークや照明など、私のようなやっかい者が観ていても、文句はない。あるべきところにカメラはあり、無理なく丁寧に編集しているので、流れに集中できた。安心して、ミーハー映画ファンも楽しめるのに、地味にミニシアターで公開している。リドリー・スコットもラッセル・クロウもグラディエーターも、もう宣伝にならないのだろうか。あくせく、忙しく働く日本人・・・今日はそんなことを忘れ、ゆったりと、ワインのブドウ畑に囲まれて、映画を楽しんでもらいたい。

 この後、私は同じビルのシネ・リーブル梅田で、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を観る予定であった。観たい観たいと、何ヶ月も前から思っていた。20時55分の1回のみのレイトショーで、今週で終わる。朝、テケツでチケットを買い求め、整理番号「1」をもらった。待ち時間の1時間半の間で、彼女から、気のないような心のないような「明日、大阪に日帰りで行くね」という短いメールが届いた。またか・・・何を言いたいのか察しはつく。別れたい・・・今日は、3度目の心変わりだろう。以前は慌てたが、私はどういうわけか、平然としていた。また、言い出すだろうと思っていたので、彼女のいない時にもどる覚悟も、実はできている。

 さあ、そんなことより、レイトショーを観て帰るかと、シネ・リーブルでトイレを済ませ、場内へ入ろうとして、私の足は立ち止まった。私の以前の彼女がそこにいる。映画の楽しさを教えたのは私だが、別れて映画は観なくなったと思っていた。誰でもびっくりするほどの虚言癖をもった人で、毎日、自分の自慢ばかりしていた。それをはっきりと思い出した。私は、一度、別れた女性とは二度と会わないとしているので、ロビーに入ることはできない。相手が私に気づいていないのが幸いだ。踵をかえして、新梅田シティを後にする。「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は、観たい観たいと思っているのに、縁がないのだろうか。私は、お馴染みのトンネル通路を通らず、遠回りの踏み切り側を歩いた。

 今の彼女が、さて、どういう言い方で別れを告げてくるのか・・・結局は、甘えた口調で、「元彼が大好きで忘れられないのんっ」というところか。いろいろ想像しながら、大阪駅まで歩く。彼女を馬鹿にしていて、とても残酷な想像だが、一度別れて、つい先日の6月29日に私は自殺しようとしたのだから、これくらい言ってもいいだろう。彼女の話しの想像はつくので、明日は、映画をはなれて、はじめのおわりの、完全なプライベートブログを書く。これまで、彼女をかばった文章を書き綴ってきたが、本当のことだけを書こうと思う。  <80点>

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2007年08月11日

プロヴァンスの贈りもの・・・・・評価額1500円

恋とワインと人生と。
映画史に残る傑作、「グラディエーター」の監督・主演コンビによる久々の新作「プロヴァンスの贈りもの」は、前作とは打って変わった大人のロマンチックコメディ。
南仏プロヴァンスを舞台に、テンポの良いウィットに富んだ会話と、過剰なくらい魅力的に描写される、フランスのハートランドでのスローライフが心地よい。

ロンドンのシティーで働く敏腕トレーダー、マックス・ミリオン(ラッセル・クロウ)は、ある日フランスのプロヴァンスに住んでいたおじのヘンリー(アルバート・フィニー)が亡くなったという知らせを受ける。
少年時代のマックスは毎年夏になると、シャトーの主だったヘンリーを訪ねていたのだが、大人になってからはすっかり疎遠になっていた。
シャトーを相続する事になったマックスは、出来るだけ高値で売却しようと、十数年ぶりにプロヴァンスを訪れる。
主を失ったシャトーで過ごすうちに、マックスの中で徐々にヘンリーに教えられた人生の哲学が蘇ってくる。
そして、彼の前にプロヴァンスのレストランで働く、ファニー(マリオン・コティヤール)と、ヘンリーの隠し子だというクリスティ(アビー・コーニッシュ)という二人の女性が現れた事で、マックスの人生は大きく変わってゆく・・・・


物語のキーとなるヘンリーおじさんを、アルバート・フィニーが演じているからだろうか、どことなくティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」を思い出してしまった。
マックスの少年時代を「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモアが演じている事もあり、キャラクターはバートンの映画を思わせる。
「ビッグ・フィッシュ」では、ホラ吹きオヤジの人生を息子がたどる事で、彼の人生の真実の姿が見えてくるが、「プロヴァンスの贈りもの」では、仕事人間のマックスがユーモラスなおじさんと過ごした少年時代の思い出をたどる事で、真に豊かな人生の哲学を学び取る。
キャラクターはそれぞれの役割に非常に解りやすく色分けされ、ある種の寓話的登場人物として機能している。
ピーター・メイルの創造した物語は、豊潤なプロヴァンスを流れる風のように、さわやかでよどみが無い。
観客は、撮影監督フィリップ・ル・スールの切り取った、素晴しく美しい風景の中で繰り広げられる恋と人生の優しい物語を心地よく楽しむ事が出来るだろう。

ただし、別の見方をすればキャラクターはステロタイプで深みが無く、ヘンリーの人生を象徴するプロヴァンスを過剰に美化していると言えなくも無い。
英国人であるメイルは、プロヴァンスの人と自然に引かれてこの地に移住、ベストセラーとなった「南仏プロヴァンスの12ヶ月」は記憶に新しい。
リドリー・スコットもまた、この地に別荘としてシャトーを所有しているという。
この映画は言わば、英国の広告業界という戦場で生きていた二人のクリエイターが、自らの安らぎの場としてのプロヴァンスを見つける過程を、そのまんま寓話にして描いた自伝なのかもしれない。
プロヴァンスを愛するが故に、その世界は逆に現実感の薄い理想郷となっている。
もちろん、私はプロヴァンスに住んだことは無いから、もしかしらた本当に映画のような理想郷なのかもしれないが、サムライオタクのエドワード・ズィックが理想化された日本を描いた「ラスト・サムライ」に感じた気恥ずかしさと同様な感傷を、この映画からは少し感じた。
フランス人の感想が聞いてみたいものである。

自らの人生を思い入れたっぷりに描いたからか、この映画はある意味でとてもマニアック
人生を象徴するワインは勿論、映画に登場する物やキャラクターにも、作り手が密かに込めた象徴性を見ることが出来る。
ワイン醸造者のデュフロの飼い犬が「タチ」というのは、劇中のデートのシーンで、寓話的休暇を描いたジャック・タチ監督の名作「ぼくの伯父さんの休暇」が映し出される事で、先人に対するオマージュとわかる。
また土地っ子のファニーの愛車が、フランスの古きよき時代を思わせるルノー・キャトルで、よそ者であるマックスが乗って来るのが、独仏スイスの合作であり、21世紀の統合ヨーロッパを象徴するスマートなのは、この二人の体現する異なる価値観を、さりげなく描写している。
他にも、英国人のマックスとアメリカ人のクリスティと言ったアングロサクソン系登場人物と、フランス人たちの細かい台詞の応酬による意地の張り合いも楽しい。
この映画は全編にわたって、こうした小ネタが散りばめられていて、全部を理解するには相当な雑学が必要で、観に行くならヘンリーおじさんみたいな趣味人と行った方が良いかもしれない。
もっとも、そんな事は知らなくても十分楽しめるし、逆にこれら象徴性の強調は、一面では映画のステロタイプ化を強めてしまっているとも言えるのだが。

「プロヴァンスからの贈りもの」は、仕事人間が恋とワインによって人生の真実を再発見する過程を描いた、軽妙な寓話である。
画面に映し出される数々の「美しいもの」を観ているだけでも、画面にさりげなく隠された「楽しいもの」を見つけるだけでも、十分に楽しめるが、反面あまりにも話が出来すぎていて、心の奥底までは今ひとつ迫ってこない。
本物の人生を取り戻したはずのマックスにしたところで、シティーでの仕事人間な生活も十分エネルギッシュでイキイキしていたじゃないか、という突っ込みも出来てしまう。
だがいずれにしても、猛暑の日本からひと時離れて、南仏の心地よい風に吹かれる映画的時間は、誰にとっても気分の良いものだと思う。
夏向きの映画だ。

この映画をワインに例えるならば、フルボディな赤というよりは、軽やかで涼を感じさせるロゼ
という訳で、今回はプロヴァンスからドメーヌ・タンピエの「バンドール・ロゼ」をチョイス。
美しい桜色で、桃やバラを思わせる繊細な果実香、僅かに苦味を残したドライなフィニッシュまで、日本人の感性には訴える物がある。
真夏の赤も悪くは無いけど、やはりこの高温多湿な夏に素直に飲んで美味しいのは白かロゼだと思う。
美味なる映画とワインがあれば、夏の夜も十分心地良い。

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2007年07月21日

『プロヴァンスの贈りもの』を観たよ。

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※↑は〔ブログルポ〕へ投稿するために必要な表記です。


 おとなのための「夏休み映画」。

『プロヴァンスの贈りもの』
"A GOOD YEAR"

2006年・アメリカ・111分
監督・製作:リドリー・スコット
原作:ピーター・メイル
脚本:マーク・クライン
撮影:フィリップ・ル・スール
音楽:マーク・ストライテンフェルド
出演:ラッセル・クロウ アルバート・フィニー
   マリオン・コティヤール フレディ・ハイモア
   アビー・コーニッシュ ディディエ・ブルドン
   トム・ホランダー イザベル・カンディエ 他
   
 ロンドンで多忙な毎日を極めている敏腕トレーダーのマックス(ラッセル・クロウ)に、南仏プロヴァンスでワインのシャトーを所有している叔父・ヘンリー(アルバート・フィニー)の訃報が届いた。幼き頃のマックスをたいそうかわいがっていたヘンリーは、愛する甥にシャトーを遺したのである。しかし、現在のマックスは、田園暮らしになど興味がない。相続したシャトーの売却手続きをするため、マックスはプロヴァンスを訪れるが……。

 出てくる女優さんたちの「脚」が、揃いも揃って、ものすごく綺麗。でもって、その美脚をとても強調する撮りかたをしてるんだ、この映画。あれ、わざとなんだろうと思う。意図はよくわからないけど。

「主人公がプロヴァンスで激しい恋に落ちてなんたらかんたら」と、ラヴ・ロマンスを表に出して宣伝されているけれど、この映画、あんまりラヴ・ストーリィじゃないよ。確かに恋愛要素はあって、もちろん重要でもあるけれど、メインというわけではない。だから、「恋愛映画を観たい!」と思って観ると、肩透かしを食らうかも。

『南仏プロヴァンスの12か月』というエッセイが、流行りに流行った頃があった。私も思いっきりかぶれて、この本はもちろん、同じ著者の他の作品も読みまくったっけ。その著者がピーター・メイル。彼と長年の友人であるというリドリー・スコットが、彼の著作のひとつを映画化したのが今作『プロヴァンスの贈りもの』だ。

『トスカーナの休日』同様、おとなのためのリゾート・ファンタジーといった感触。とはいえ、『プロヴァンスの贈りもの』のほうが、構成力も贅沢感もお金のかかりかたも、ずっと上。「さすがだなぁ、リドリー・スコット」と、つい感心しちゃうテンポのよさと盛りあげ上手っぷりも、気持ちよい。

 旧く美しいシャトー、豊かなぶどう畑、プロポーション抜群の美女たち、芳醇なワイン、優雅に流れる南仏の時間 ― 仕事で成功して大金を稼いでいる主人公のリッチな男が、そういったあれやこれやに囲まれる物語。……まあ、リアリティはないよね。夢物語すぎて。でも、正直、私にはものすごくおもしろかった。「うわー、うわー、うわぁぁぁぁっ!」って、感激の奇声を心の中であげながら観ちゃってたもん。近々、ピーター・メイルの著作を読み返す自分が、絶対にいる感じ。

「けっ!」とくだらなく思う人もたくさんいるに違いない、平和すぎて悪人も出てこない、のんきで「お金持ち」なドラマ映画だから、ひとさまにお薦めはできない。だけど、「プロヴァンスっていいなぁ……」とミーハーに憧れた過去のある人や、ラッセル・クロウの濃い色気にくらっときちゃう人は(どっちも私のことだ……)、この映画を観ている111分間、かなり美味しい夢を味わうことができると思う。

 ただ、不満な点がひとつだけある。子供の頃は叔父と仲がよくてプロヴァンスを愛していたマックスが、なぜ彼と疎遠になって、おまけに「冷徹な仕事人間」に変わったのかが、映画では全然説明されていない点。ある程度の想像がつくとはいえ、具体的な描写がもう少しあってもよかったのではないか。それがなかったために、マックスの考えかたやスタンスが変化していく過程とその結果が、説得力に乏しいものとなってしまったように感じた。

 幼き頃のマックスを演じたのは、『チャーリーとチョコレート工場』で「足の長さ」が印象的だったフレディ・ハイモア。今作『プロヴァンスの贈りもの』でも、スタイルが目を惹く素敵な少年だった。

 ラッセル・クロウの「目つき」(「まなざし」や「視線」ではない。敢えて「目つき」)って、ぎりぎりだからセクシーなんだなぁ、と今作を観ながら改めて実感した。もうほんの少しでも過剰になったら即「いやらしさ」に成り下がる、紙一重のセクシーさなの。でも、だからこそ魅力的。

 認めるのがものすごく癪なのだけれど、私はラッセル・クロウのファンだ。どうやら、相当好きらしい。クサかったり出来すぎの予定調和だったりする映画でも、彼が主演してさえいれば素直に感動して「お気に入りの映画だ!」とすら思ってしまう。今作もかなりそれ系かもね、実は。

試写日:2007年7月19日(木)@中野サンプラザ

↓参考↓
プロヴァンスの贈りもの@映画生活
「プロヴァンスの贈りもの」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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2007年07月16日

シンデレラマン

シンデレラマン
「ユージュアルサスペクツ」も好きですが 私は「LAコンフィデンシャル」派なんです!なんと言っても 「LA〜」の ラッセル・クロウがメチャメチャいい!! ラッセル・クロウと言えば 「グラディエーター」「ビューティフル・マインド」も 観ました。 (インサイダーは今度観ようと思ってます)

で 今日観たのが 「シンデレラマン」です。 しっかり痩せてましたね〜(ボクサー役だからあたりまえ?)
ロッキーもファイナル以外は観てますがロッキーはロッキーで嫌いじゃないけど こっちの方が 実話とゆーことと時代的なものが 結構はまってしまいました。ファイトシーンは やっぱり興奮したし つい 体が動いてしまいました。ジミーが物乞いをするシーンは 気の毒で気の毒で泣けました。
久しぶりに ラッセル・クロウの映画を観ましたが やっぱり イイですね!
家族愛もリアルでジーンときたし、セコンドとの絡みもよかった。

私 アル・パチーノも大好きなので 早く 「インサイダー」観なきゃ!

2007年04月16日

シンデレラマン(2005)

イメージ 1

実在した伝説のボクサー、ジム・ブラドックの生きざまを描いた実話ドラマです。

前途有望なボクサーとして活躍していたジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)は、1929年、右手の故
障がきっかけで勝利に見放され、引退を余儀なくされます。

時を同じくして大恐慌がアメリカを襲います。

生活に困窮したジムは、妻メイ(レネー・ゼルウィガー)と3人の子供を抱えつつ、過酷な肉体労働でわず
かな日銭を稼ぐが、そんな仕事にすらありつけない日の方が多かったのでした。

しかしある時、ボクサー時代のマネージャーだったジョー・グルード(ポール・ジアマッティ)が、世界ラ
ンキング2位という新進ボクサーとの試合の話を持ち掛けてきます。

勝ち目などない一夜限りのカムバックだったが、その報酬が必要だったジムは、夫の身を案じるメイを振
り切って、再びリングに立ちます。

そこで奇跡が起こります。

肉体労働によって左パンチが強化されていた彼は、まさかの勝利を収めたのでした。

そこからジョーは奔走して試合を取り付け、ジムは次々と強敵を倒していきます。

そしてついに、ヘビー級世界チャンピオンのマックス・ベア(クレイグ・ビアーコ)への挑戦権を得るので
した。

'''どん底の貧困から愛する家族を守るため命を懸けて再起のリングに上がる姿が、何とも良いですね。'''

'''誠実なところも良い。 シンデレラマンの名は合ってますね。'''

'''地味と言うか、明るい作品ではないですが実話らしい現実感も感じられました。'''

'''最後の方は、本当思わず応援していました。'''

'''ラッセル・クロウ、良かったですね。控えめな演技が、良い。'''

'''愛するモノを守るために、強くなれる。 その気持ちが、伝わってきました。'''

'''このシンデレラマンを応援していて思ったのは、みんな本当は自分を重ねてるから'''

'''自分を応援してるんですよね。'''

'''勇気が、湧いてくる作品でした。'''

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2007年01月14日

ア・グッド・イヤー プロヴァンスからの贈りもの

2007年ラッセル・クロウが出演する最新作をご紹介します。           ...

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