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2008年12月30日

2008 unforgettable movies

2008年も、もうすぐ歴史の一部となる。
9月に起こった金融危機は、まるでパンドラの箱が開いたかのように全世界に波及し、どうやら暗い世相のまま新年を迎えなければならない様だ。
映画界も、近年稀な豊作の年ではあったのだが、世間の空気と歩調をあわせるように、後半失速気味だった様に思う。
ハリポタが来年に延期になったとは言え、正月映画の小粒な事もそれを物語っている。
しかし、そんな中でも、アメリカに「変革」を旗印にした新しいリーダーが誕生した様に、小さな希望は見えている。
来年は、そんな人々の思いが大きく育つ、そんな年になって欲しい。
それでは、今年の「忘れられない映画」を公開順に。

「アメリカン・ギャングスター」は、リドリー・スコット久々の傑作。
現在に繋がる灰色の時代の幕開けを、スタイリッシュな映像と重厚なドラマでじっくりと見せきった。
デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウの二人のオスカー俳優による火花散る演技合戦も見物で、名手スティーブン・ザイリアンの作劇ロジックを駆使した脚本も巧みだった。

「ノーカントリー」は、コーエン兄弟が原点回帰したようなクライム・ムービーの怪作。
レーガン時代が始まる1980年を、現在への繋がる根の時代と捉えている点で、「アメリカン・ギャングスター」に通じる物があるが、こちらはハビエル・バルデム演じる最凶の殺し屋のキャラクター見られるように、時代を寓話的にカリカチュアしてあるのが印象的だった。

「クローバーフィールド HAKAISYA」は、怪獣映画にこんな切り口があったのか!という目から鱗の超異色作。
なるほど、確実に一発屋ではあるだろうが、映画という物はどんな物をどんな風に撮りたいかというアイディアで十分勝負出来るのだという、当たり前の事実を今更ながら見せ付けられた。
企画のインパクトという点では、内容以上に高く評価したい作品だ。

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、石油に取り付かれた男の一代記。
石油はまさに現代社会を支える血であり、荒涼とした風景に噴出す石油は、ダニエル・ディ=ルイス演じる石油王ダニエル・プレインヴューの欲望を吸い込み、神々しいまでのエネルギーを感じさせる。
ポール・トーマス・アンダーソンはそこに神学的な考察も加えて、唯心論と唯物論の対立が織り成すアメリカの原風景を見出した様だ。

「ミスト」は、スティーブン・キング×フランク・ダラボンという名コンビの新たな挑戦。
感動系だった前2作とは異なり、これは心理ホラーとモンスターホラーがダブルで襲い掛かる強烈に怖い作品。
原作者すら想定しなかった驚愕のオチは、まさに予測不可能。
もしエンディング・オブ・ザ・イヤーという賞があったら、受賞確実だろうが、単なる驚きだけでなく、そこに深いテーマ性が見て取れるのが見事だ。
映画としての完成度も極めて高く、文句なしの傑作となった。

「アフター・スクール」は、ものの見事に騙された。
内田けんじは、この作品で他の誰にも似ていない独自の映画世界を確立したように思える。
物語の展開によって得られるカタルシスを、この人はよく知っている。
俳優の生かし方も上手く、特に堺雅人の怪演が印象に残る。

「シークレット・サンシャイン」は、政界入りしていた異才イ・チャンドン五年ぶりの復帰作。
「秘密の陽だまり」という名を持つ小さな町を舞台に、あらゆる悲惨な運命に見舞われた一人の女性の内面世界を描く。
宗教によって救われる主人公が、宗教によって壊れてゆく様、そして信仰という物の本質的な意味を見出してゆく様は、チョン・ドヨンの好演もあり、圧倒的な説得力がある。
人間存在への深い興味と理解というイ・チャンドンの持ち味は、ブランクを経ても全く錆付いていない。

「クライマーズ・ハイ」は、隔てられた二つの時が、ドラマによって結び付けられるという日本映画には珍しい時代感を持った作品。
新聞記者である主人公が、23年前に起こった日航機墜落事故という比喩的な「山」に挑む姿と、現在の年老いた主人公が、現実の山に登る姿を交互に描き、そこに父性を巡る濃密な人間ドラマを描き出している。
真夏の記者室の熱気がそのまま伝わってきそうな空気感が感じられ、個性的な記者たちのキャラクター造形も面白いが、ここでも堺雅人が強烈な印象を残す。

「イースタン・プロミス」は、円熟味を増すクローネンバーグが、再びヴィゴ・モーテンセンと組んだ超ハードなクライムムービー。
人身売買を扱った痛々しい内容だが、幽かに見える人間性が僅かな希望を感じさせる。
日本映画の「闇の子供たち」も似たテーマを描いた力作だったが、映画としての完成度ではこちらが一枚上だった。

「崖の上のポニョ」は、巨匠宮崎駿が起こした創作エネルギーの津波。
「芸術は爆発だ!」と言ったのは岡本太郎だったが、これはまさにアニメーションの大爆発だ。
物語的には正直ぶっ壊れているのだが、生きている事とはどういう事かという率直なテーマを、無機物に命を与えるアニメーション作家ならではのやり方で描き出した。
押井守の「スカイクロラ」は、「ポニョ」と同じテーマを異なるアプローチで描いた作品と感じた。

「ダークナイト」は、その圧倒的なパワーで2008年の夏を席巻した。
年間トータルで観ても、まさに真打、横綱、キング・オブ・ザ・ムービーズ2008であろう。
アメコミヒーローの枠を遥かに超えて、クリストファー・ノーランは、世界を比喩した恐るべき映画を生み出した。
複雑怪奇ながら、綿密な計算に裏打ちされた脚本は、恐らくノーランにしか書けまい。
これが遺作となったヒース・レジャーの鬼気迫るジョーカー像は、映画史のアイコンとなるだろう。

「おくりびと」は、良い意味で日本映画の伝統を感じられる良作。
納棺師というあまり馴染みの無い職業を丁寧に描き、人生の最後の旅立ちにまつわる人間ドラマを優しい視点で紡いだ、小山薫堂の脚本、滝田洋二郎の丁寧な演出も良い。
しっとりと心に染み渡る、出来の良い日本酒のような作品だった。

「ブタがいた教室」は、半分ドラマ、半分ドキュメンタリーのような構造を持つ異色作だ。
ブタを教室で育てて、卒業の時に食べる、という実際の授業を再現した究極の食育映画ともいえるだろう。
食べるのか食べないのか、シナリオ無しの真剣な討論シーンが圧巻で、観ている方もじっくりと考えさせられる。
普通の劇映画のセオリーからは外れるが、これはこれで映画の大切な役割に目を向けた真摯な作品で、学校で子供たちに見せるべき一本だ。

「WALL-E ウォーリー」は、夏のアメリカ公開から、ずいぶんと待たされたが、結果的に今ひとつ盛り上がりを欠く冬休み映画のラインナップにあって、一番華のある作品となった。
物語構成にぶれがあるのが残念だが、巨大なゴミ捨て場となった未来の地球を舞台に、ほぼ台詞無しでロボットの感情を描ききった前半の描写力は圧倒的。
大人から子供まで、老若男女誰でも楽しめる、お手本のようなファミリー映画だ。

他にも、ティム・バートンのミュージカル「スウィーニー・トッド」や、中島哲也の「パコと魔法の絵本」など、エキセントリックなビジュアルを持つファンタジーも面白かった。
老練さすら感じさせる新人監督、ジェームス・C・ストラウスの「さよなら。いつかわかること」や、是枝裕和の「歩いても 歩いても」など、大切な家族の死を巡る、静かな人間ドラマも印象に残った。
ハリウッド映画は、70~80年代初頭を、現在の時代性に通じる源流として位置づけ、考察して描いた作品が多かった様に思う。
アメリカでは、政治や社会の節目が30年おきに巡ってくるといわれる。
レーガンの保守革命を前回の節目と考えると、2009年は正しく新たな節目の年。
その意味で、現在脂の乗り切っている映画作家たちが、自分たちの原点としての時代を振り返った作品が多かったのかもしれない。
そう考えると、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」「ランボー/最後の戦場」の様な同窓会的復活作も、現在から眺めた過去という視点で見ると面白い。
日本映画では、人間の生きる意味や人間同士のつながりを描いた暖かい作品が多かった。
全体に日本映画は、個と個の関係を注視していると感じるが、歴史を流れとして捉えて大局的な視点を持つ作品は少なかった様に思う。
今年は良い映画に沢山出会えたが、ヨーロッパ映画をあまり観る機会が無かったのが少し心残りだ。

それでは皆さん、良いお年を。

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2008年07月09日

イースタン・プロミス・・・・・評価額1750円

果たされる事の無い、「東方の約束」
デビッド・クローネンバーグが前作「ヒストリー・オブ・バイオレンス」ヴィゴ・モーテンセンと再び組んだ「イースタン・プロミス」は、ロンドンのロシアンマフィアの暗部を描いたフィルムノワール。
ここにあるのは血と暴力と小さな希望。
巨匠、円熟の一作である。

ロンドンのある病院に、産気づいて意識不明の少女が運び込まれてくる。
赤ん坊の命は助かったものの、母親は死亡。
ロシア系英国人である助産師のアンナ(ナオミ・ワッツ)は、少女の身元を捜そうとするが、手がかりは彼女の残したロシア語で書かれた日記のみ。
日記に挟まれていた店のカードを頼りに、ロシア料理店のオーナーに話を聞くアンナだったが、オーナーは自分が日記を翻訳しようと申し出る。
同じ頃、日記を目にしたアンナの叔父は、その内容が裏社会の秘密に通じている事から、
日記を他人に見せるなと警告する。
実はロシア料理店のオーナーは、悪名高いマフィア「法の泥棒」のボスであった。
やがてアンナの周りに、ボスの不肖の息子キリル(ヴァンサン・カッセル)と共に仕事をしている自称「運転手」の謎めいた男、ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)が出没し始める・・・・


「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では、一人の男の戦いを通して、アメリカの暴力の歴史をメタファーとして描いたクローネンバーグだが、同じくモーテンセンを主演に迎えたこの作品では、一冊の日記を巡る物語を通して、異国で生きるロシア移民の悲しみの暗部を暴き出す。
近年は石油大国として、金持ちイメージで語られる事の多いロシアだが、貧困層はまだまだ多く、特にロシア連邦を構成する諸共和国の少数民族は、成功を夢見て外国に脱出する者も多いと聞く。
経済的弱者の周りには、彼らを食い物にしようとする裏社会の者たちが群がる。
そうした組織の人間が、出国を希望する女性たちに語って聞かせるのが、移民先にはいい仕事があり、すぐに金持ちになって帰国できるという成功の約束、「イースタン・プロミス」である。
映画は、その約束にだまされて、売春婦として奴隷労働をさせられた挙句に死んだ少女の身元を捜し、赤ん坊を故郷に送り届けたいというアンナの行動が、思いもかけずマフィアの抗争とリンクしてしまい、そこに謎の男、ニコライの意外な正体が絡んで、全く目を放せない。
スティーヴ・ナイトによる、抜群の展開力を持つ、ほとんど突っ込みどころの無い緻密な脚本を、クローネンバーグが冷徹な視線で淡々と描く。
フィルムノワールとして第一級の仕上がりである。

本作は基本的には、勧善懲悪的な構造を持っているが、もちろんそれだけの浅い話をクローネンバーグほどの作家が描くはずも無く、本質的には決して一人では生きられない人間の悲しみと希望を描いたものである。
登場人物の心理は、お互いに対する感情が重層的に絡み合い、相反する情念のうねりが物語を満たす。
残された命を守り、少女の無念を弔おうとするアンナと、ある目的をもって暗躍するニコライが惹かれあう事で生まれてくるのが人間の陽の部分だとすれば、キリルとボスの親子の葛藤は陰の感情で溢れんばかりだ。
そしてラストに明かされるニコライの正体と目的も含めて、この映画はロンドンという異文化の中に存在する、ロシアンコミュニティーという小さな世界の悲哀を、奇妙な調和の中に描ききるのである。

基本的に物語はナオミ・ワッツ演じるアンナの視点で進み、彼女は所謂巻き込まれ型の主人公を好演しているが、やはりこの映画で光るのはヴィゴ・モーテンセンだろう。
サイボーグの様にピッチリと固めた特異な髪型といい、刺青だらけの体といい、ニコライの暴力の歴史と鋼の意思を感じさせる、肉体のビジュアルが秀逸だ。
公衆浴場での、暗殺者との全裸の格闘シーンは、まさに肉体を切り裂かれる痛みに満ちており、本作の、いや犯罪映画の歴史の中でも屈指の名シーンと言えるだろう。
ニコライが剛だとすれば、対照的な軟はボスのダメ息子キリルを演じるヴァンサン・カッセル
父親の影から抜け出せない、二代目の苦悩を人間味たっぷりに演じた。
物語のクライマックスでのキリルの選択は、このダークな物語の中で、一筋の希望を感じさせるものだった。
そう、たとえ世界が暴力と絶望に満ちていたとしても、小さな命は人間たちを明日へと導いて行くのだ。

物語の要所要所に挿入される、希望に満ちた明日を語る少女の日記の朗読が切ない。
貧困の中、「イースタン・プロミス」を信じてロンドンに渡った彼女は、すぐにその約束が決して果たされない事を知り、絶望の中で14歳の生涯を閉じるのである。
これは、程度の差はあれ、決してドラマの中の話だけではないという。
貧困に生きる者と、彼らが見る小さな夢は、犯罪者の視点から見ればお金を生む金の卵なのである。
儚い希望は、いとも簡単に闇の金に換金され、消費されてしまう。
私の住む街も、日本の中では移民が多く、街を歩いていると外国語が良く聞こえてくる。
もちろん、彼らのほとんどは普通に生活している人々であろうが、日本も「イースタン・プロミス」で語られる、約束の土地の一つである事は確かであろう。
日本は嘗て米国務省の人身売買に関する報告書で、海外から女性や子供が搾取のために売買されている要監視国に指定されており、現在でも対応が不十分な国のリストに載せられている。

このハードな映画には、甘ったるいカクテルなどは似合わない。
映画の余韻を引きずって、ロシアンウォッカをストレートかでちびちび飲もう。
スミノフの「ブラック」をチョイス。
焼ける様な熱が、酷寒の地に生きる人々の魂の炎を感じさせる。
モスクワ産のこの酒は、嘘偽りの無いウォッカの味わいを約束してくれるのだが・・・

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2007年09月09日

ヒストリー・オブ・バイオレンス



昨年でしたかねぇ公開されてたの。

正直、もっと展開があるのかと思いきや...意外とストレートな話しでした。


監督がデヴィット・クローネンバーグ
う〜ん、この人の作品は『ザ・フライ』くらいしかちゃんと観たことないです。


主演がヴィゴ・モーテンセン
この人の作品も、ちゃんと観たのはこれが初めてのような気がします。

この人、観てると・・・この人↓と重なる

『ビバリー・ヒルズ』のディラン・マッケイこと なだぎ武

「どぉしてぇ、なんでぇ、重なるのぉ」(byキャサリン)
「ぅん〜、いやぁ〜、なんだか分からないが似てるだろ」(byディラン)


善良な市民であり、良き父親であり、真面目な食堂の経営者のはずが・・・

ある日、トム(ヴィゴ・モーテンセン)の店に男二人が来て銃を突きつけたことから、トムの生活は一変する。

幸いにもトムが勇敢に立ち向かい、客や従業員には怪我もなく事なきを得た。


かのように思えたが、その後もフォガティ(エド・ハリス)という男が店に来て、再びトムは強迫されることに。


この人は本当は誰なのか?
次第に夫への不信をつのらせる妻のエディ(マリア・ベロ)。

やがて家族の崩壊へと。


もしかすると、トムという人物は記憶障害か、人格障害かなにかで、過去が思い出せないでいるのかなと思ったのですが。


単に、過去を伏せてただけだったんですよね。


だからタイトルも含めて、そのままのストーリーでした。


これ、同名コミックの映画化だそうです。
でもね、非常にていねいに撮られた作品でしたねぇ。
ゆっくりと、じっくりと、描かれていて、とても観やすかったし、時間的にも96分という尺はちょうど良いですね!
最近はやたらと長い映画が多いじゃないですか。
2時間越えはザラですもんね。
でも1時間半くらいのほうが集中して観れますね、私は。

監督のクローネンバーグはいつもほぼ同じクルーとお仕事をされてるそうなので、その辺の気心がお互いに分かっているからこそ、こういうゆったりした作品ができるんでしょうね。


ラストで、再び家族の元へ帰ってきた主人公・トムを、家族は一言も何も言わずに迎え入れるんです。

このラスト、台本にセリフが一言も無かったそうなんです。
監督は「3ヶ月も一緒に撮影をしてきたんだから、自分たちの気持ちで演じてください」みたいな意向だったそうです。

それぞれの思いでセリフのないエンディングを演じられたようですが、それがとっても印象に残りました。

逆に何か一言でもセリフがあったら嘘っぽくなってたでしょうね。

俳優陣も良かったです。
エド・ハリスウィリアム・ハートの悪役。
奥さん役のマリア・ベロがまたエロティックで良かった!
バスローブを着てのサービスショットもありましたよねぇ。
これ「R−15」だったんですね。


夫が、家族が、どんな過去を背負っていたとしても・・・
それを受け入れることができるだろうか。


意外と夫の過去なんて知ってるようでほんとのところ知らないもんなぁ。。。


     ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°

           「今日のつぶやき」

            もう見ましたか?

         キムタクと堤真一さんのCM
      電気屋さんでの会話をコメディっぽくしたもの

     最近キムタク、やたらと露出度多いですよねぇ。

         CMだけでもかなり出てるし・・・
        ラジオのCMにも声で出演してたりと・・・

     ま、それも全て『HERO』のためなんでしょうけども。

     なんですかぁ、アンアンで14年連続のナントカだそうで。

    『踊る〜』の興収を抜きたいと意気込んでおられるようですね。

      かなりチカラ入れてるようだし、興収抜くんだろうなぁ。

         『武士の一分』は観に行きましたが
         『HERO』は多分、観ないかも...
            TVも見てなかったし。

2007年04月01日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

ヒストリー・オブ・バイオレンス あっしゅ坊や5

評価:(満点10点) 2005年 96min

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

出演:ヴィゴ・モーテンセン マリア・ベロ エド・ハリス ウィリアム・ハート

結婚する前にきちんと本当の事言ってないと痛い目遭うぞっ!隠し事はよそうねぇ〜。

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2007年01月24日

サイコ

サイコ(1998)

ヴィンス・ヴォーン
ジュリアン・ムーア
ヴィゴ・モーテンセン
1998年・米・104分



あまりに有名なヒッチコック監督「サイコ」のリメイクです。
リメイクというからには、
思いもよらぬサプライズ場面が挿入されてるのか…と思ってましたら、
旧作とほぼおんなじでした。

最大の見せ場。
それはシャワーを浴びてる女性が、
背後から襲われてメッタ刺しにされるというシーンなんですが、
旧サイコの時代、惨殺シーンに規制があったらしく、
細切れなんです。

刺されたらしい、と、観客に予測させて、
血がどばっと飛び散る…
んで、また切りつけられたみたいだ、と、観客を怖がらせて、
排水溝に血が吸い込まれていくって具合。

見えそうで見えないエロス場面にコーフンする、
あの心境ですね。

直接、女性がナイフで傷つけられるシーンは
出てきませんが、
想像力がかきたてられて、ぞぞぞっとしたもんです。
1人でお風呂に入るのが怖かったですね。
といって、隣りのおじさんと入るのはもっと怖いですけど…

いまやかなりエログロシーン、解禁されてますけど、
新作は、このシーンも旧作とほぼ同じ。
違いは、カラーになったので、
血に色がついたってことぐらいでしょうか。

なーんて、あまりの名作はリメイクすると、
こうやって比べられるので損ですね。
でも、私は個人的には新作の方が好きです。

ちょこちょこっと、エロシーンを加えてたとこがよかったです。
モーテルの経営者、壁穴から女性客の部屋をのぞくんですが、
そのとき、ハアハア荒い息&しこしこ。
あと、ファーストシーンで、
ことを終えた男女が別れがたく絡み合うシーン。
全裸ヴィゴ・モーテンセンの厚い胸板をしっかり映してくれ感激。
カメラをもっと下にパンしてくれれば、
サイコーのシーンだったけど…

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2007年01月12日

インディアン・ランナー

インディアン・ランナー

デヴィッド・モース
ヴィゴ・モーテンセン
パトリシア・アークエット
チャールズ・ブロンソン
1991年・米・126分



実は、中身があまり理解できませんでした。

そもそも、この映画をチョイスしたのは、
白状しますと、
ただただヴィゴ・モーテンセンがすっぽんぽんで、
前を向いてるって噂を聞きつけたからなんです。

そんな下心ありありで見た私は、
ソノ場面に早く行きつきたいがために、
ショーン・ペンさまの初監督作品だというのに、
最初から気もそぞろ。

で、噂の場面。
ちょっとちょっと、詐欺じゃないの!
部屋は暗いし、一時停止モードにしても、
(そんなことをしてる自分がイヤ)
よく見えないぞ!
大型画面に怒鳴ってしまいましたよ。

とにかくそういうわけで、
いかがわ目線で見たがために、
細かで丁寧なストーリー運び、
家族愛や戦争の傷跡などを描きこんでいたらしい…
ということが、おぼろげながらわかったものの、
全体としては「?」だったわけです。

ヴィゴのキャラクターも「?」でしたね。
ベトナム帰りの弟って設定。
この弟、あまりに破滅型というか、
トンでるというか、粗暴というか…
途中で結婚するんですが、
花嫁のあんた、苦労するよ!やめな!
と、止めたくなっちゃいましたよ。

その花嫁、出産シーンがありまして、
彼女、ほんとに妊娠してて本番出産!
これは結構な感動の嵐を巻き起こしてるそうなんですが…
私としては、それよりも、
ヴィゴの噂の場面に全性力を注いでもらいたかったです。

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2006年11月29日

ヒストリー・オブ・バイオレンス

ヒストリー・オブ・バイオレンス

ヴィゴ・モーテンセン
エド・ハリス
デイヴィッド・クローネンバーグ監督
2005年・米・96分



クローネンバーグ監督、
カンヌ映画祭でインタビューに答えて曰く、
「セックスと暴力は、切り離せないもの。
ハムとエッグのようなもんだね」
と言って、記者団を笑わせてました。

え、そおだったの?

なるほど、
映画の中に、暴力からセックスに変わってしまう場面があるんです。
それもごく自然に。

というように、この映画は「暴力」のとらえ方が独特です。
平凡な1人の男性が、
暴力に駆り立てられる瞬間があるのですが、
美しい暴力という言い方が許されるならば、
まさに「美学」を感じさせるアクション。
やれやれ、もっと殴ってしまえ!
と、こちらの気分まで高められちゃいます。

暴力を共有してほしいという監督の思うツボですね。
道徳的にいい、ワルイは別として、
人の心の中には危険なものが、
潜んでいるもんです。

暴力シーン、発砲シーン、
時間的には長くないのですが、
インパクトがあってグロいです。
もひとつおまけにセックスシーンも。
まさにバイオレンス全開ですね。

それにしても主役のヴィゴ・モーテンセンは若いです。
40代後半なのに、垂れてない上半身だしまくり、
半ケツもサービスしてくれ、
うっとりもんです。

でも、残念ながら、前は向いてくれません…
生ハムエッグ見たかったです。
ボンレスハムとタマタマ。

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2006年10月26日

ダイヤルM

ダイヤルM

グウィネス・パルトロウ
ヴィゴ・モーテンセン
1998年・米・107分



冒頭、いきなりのベッドシーンですよ。
グウィネス・パルトロウの濡れ場、へへへ
けど、露出度が低い!
背中しか見えないぞ、前を向け前を…おやじみたいになる私です。
期待させておきながら、全編通じ絡みはここだけです。
あ、絡みなどと言ってはいけませんね。サスペンス映画ですもん。

ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」という
かなり昔の映画のリメークもどきです。

夫が、妻の殺害を第三者に依頼するというストーリーはいっしょですが、
こっちの方が二転三転するので、
ややフクザツ&エッチな作り。
依頼された第三者が、さらに第四者に依頼したり、
小道具のカギがあちこちに出てくるなど、
推理に頭を働かせなくてはなりません。

ぼおっと見てると置いていかれます。

ま、それはともかく、グウィネスふんする女は、
すんごく美人で富豪なのに、
男を見る目がなさすぎです。
夫は金目当てのじじいだし、(あ、マイケル・ダグラスさんごめん)
愛人はどうしようもない女たらし(あ、アラゴルン、ごめんなさい)

DIAL M FOR MURDERというのが原題で、
Mで止められてはイミわかりません。
ムラムラとか、ムンムン、悶々の略かなと思ってしまいます。
へ、誰も思わないか。

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2006年09月15日

オーシャン・オブ・ファイヤー

オーシャン・オブ・ファイヤー


感動のスペクタクル巨編。
&ヒューマンドラマ
&エンターテインメント
な、アクション・ロマンです。

と、カタカナだけ並べりゃいいってもんじゃないだろうが、
実は…えへへ
主役が『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役、
女殺しのヴィゴ・モーテンセンなので、
つい褒めまくちっちゃう。

さらに、
映画に出てきた「ヒダルゴ」ってお馬さんが、
ただならぬ愛らしさで、
私は馬にも夢中になっちゃった。

舞台は砂漠。
アラビア半島のホースレースの話です。
馬のダカールラリーのようなもんですな。
ヒダルゴにまたがったヴィゴさまの疾走姿…
はぁー桃色のため息。

撮影後、ヴィゴさまは馬を買い取ったそう。
ヴィゴさま、私のことも買い取って!

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2006年09月08日

ヒストリー・オブ・バイオレンス4

f21cda7e.jpg世界中の主要映画賞を席巻した、
ヴァイオレンス・アクションの秀作!!


STORY:アメリカ・インディアナ州の田舎町。
小さなダイナーを経営する
トム・ストール(ヴィゴ・モーテンセン)は、
勤勉実直で、ごく平凡な男。
町の人たちからの信頼も厚く、
弁護士の妻エディ(マリア・ベロ)と2人の子供と共に、
穏やかで幸せな日々を過ごしていた。
そんなある夜、彼の店が拳銃を持った2人組の強盗に襲われる。
しかしトムは驚くべき身のこなしで2人を一瞬にして倒してしまう。
店の客や従業員の危機を救ったトムは、
一躍、町のヒーローとしてマスコミに取り上げられ、
妻や子供たちはトムの行動に誇りを持つ。
それから数日後、ニュースの影響などで繁盛する店に、威圧的な男たちが現れる。
その中の一人、片目をえぐられた怪しげな男フォガティ(エド・ハリス)が
トムのことを「ジョーイ」と呼んで知人のように話しかけてきた。
トムは人違いだと否定するが、トムの過去を知るというその男は、
それ以降、執拗に彼の家族につきまとい始める。
恐怖に怯えるエディ。
エディはフォガティに「なぜ、あんなに人を殺すのがうまいのか、ジョーイに聞いてみろ。」
と言われ、より不安を募らせる。
「トムは、一体何者なのか?」
トムの過去が明らかになったとき、家族に危険が迫り、
幸せだった暮らしが音を立てて崩れていく・・・。

A History of Violence8A History of Violence9

ある事件をきっかけに夫の過去を巡り黒い疑惑が浮上し、
平穏だった一家が、暴力と罪の渦に呑み込まれていくさまを、
リアルでショッキングな暴力描写で描いている。

A History of Violence2

グラフィック・ノベルを原作とした本作は、
鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が、
“暴力”に対して真正面から取り組んでいる意欲作だ!


A History of Violence3

暴力の正当性の有無、暴力が次の暴力を生み出す“負の連鎖”。
一見、残酷に見える過激な暴力描写も、
こうした「暴力の真の姿」をリアルに捉えるために不可欠な要素なのだ。
情緒的に“魅せる”ための演出は一切なく、
シンプルで“冷血”そのものである。
無駄な描写も全くなく、気の弱かったトムの息子がのちに見せる変貌ぶりも含め、
暴力が暴力を生み出すことが明確な形で示される。

A History of Violence10A History of Violence11

そして暴力と対立する“愛”も、この作品の重要なテーマで、
拭い切れない過去の罪を、
人はどう受け入れ、いかに許していくのか?を、
観る者に深く痛烈に問いかけてくる


A History of Violence5

主人公トムを好演しているのは、
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの勇者アラゴルン役で、
一躍スターダムにのし上がったヴィゴ・モーテンセン!!
暴力シーンでの彼の眼光の鋭さは、寒気がするほど!!
「トム」と「ジョーイ」という2つの人生が混在する複雑な胸の内を、
狂気と繊細さを持って、見事に演じていた。

A History of Violence1

『コヨーテ・アグリー』でのNYのバー経営者役が印象深いマリア・ベロも、
夫への愛と隠された過去との間で苦しむ妻エディ役を熱演!
愛と幸福感いっぱいの生活から、
一転して崩壊に向かう夫婦を緊張感たっぷりに表現している。

A History of Violence6

この他、エド・ハリス、ウィリアム・ハートら、
ベテランの実力派俳優陣による熱いの演技合戦も見どころ!!


A History of Violence4

本作は、アメリカの保守的な地域を舞台にしているが、
暴力が渦巻いているのは、決してアメリカだけの話ではない。
テロ行為をはじめ、“暴力の連鎖”は世界中に拡がりを見せており、
似たようなことがどこの国の街でも起こっているだけに、
「暴力の本質」に迫る本作は、
「より身近な暴力」として思えてならなかった


A History of Violence7
デヴィッド・クローネンバーグ監督

果たしてトムは、過去の自分と決別し、
まっとうな人間として生きていくことができるのか?
家族や周囲はそれを受け入れ、
新たに歩みだそうとしているトムを支えていくことができるか?
エンディングは、わずかな希望を残して曖昧な感じで終わるが、
トムの犯した過去は消し去ることはできないし、
ましてやその暴力の代償はあまりにも大きいだけに、
観ていて心がすごく痛んだ・・・



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