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2010年04月29日

せっかくの二枚看板も咽び泣く…な二本立+α 『ボーダー』&『ウルフマン』&『フェーズ6』

ロバート・デ・ニーロ(66歳)とアル・パチーノ(70歳)―。この2人がいかに名優で、数知れない後進に影響を与え、そして多くの映画ファンの心に生涯忘れ難い名作の数々を残してきたかなんて今サラ書く必要もない話だけど、(ちなみに 『ゴッドファーザー』 はもう別格として、個人的に好きなのはアル・パチーノなら 『スケアクロウ』(’73)、 デ・ニーロだったら、『タクシードライバー』(’76)…と言いたいところなんだけど実は 『ミッドナイト・ラン』(’88)だ)そんな2人がついに、...

2008年12月05日

デス・レース

JUGEMテーマ:映画



2008年11月29日 公開

「フランチェンになってくれたまえ」

「いいよぉ[:イケテル:]」



ん〜、思わずうなってしまいますねぇ・・・これはもぉ好みの問題ですけど私にはあまり面白くなかったので。

なんでしょ、ドキドキもハラハラもしなかったので。


なぜ観たかと言えばそれはひとえに、このイケテるハゲジェイソン・ステイサムが出ているから。


『トランスポーター』からお気に入りなんですが、なんだか見る度に好き度が下がってきてます。

しかしやっぱりあの肉体には惚れ惚れしちゃいました!
背筋のすんごいこと!!!
これでもかってくらい見せてくれてます。



ストーリーが斬新だなと思ったんですが、なんと75年の『デスレース2000』のリメイクだったんですね!
ロジャー・コーマン製作、ポール・バーテル監督で作られたカルト映画で、まだ無名時代のシルベスター・スタローンがレーサー役で出演しているのだそうで。

ちなみにロジャー・コーマンは今作でも製作総指揮をしています。


で、今作に話を戻しますと・・・
とにかくレースがすんごいことになってます。
いやそら、負けることが=死になるわけですからおのずと必死になりますよね。

時は2012年、と申しますと今からたった4年後。
恐らくはまだオバマ政権下でしょう。
アメリカの経済は破綻し犯罪が急増。
刑務所は満杯で、民間が管理するということになってます。

その中で最も凶悪犯を収容するのがこのターミナル・アイランド刑務所。
アルカトラズ刑務所同様に海に浮かぶ離れ小島で脱出不可能!

そこで繰り広げられる"死のレース"はテレビ番組として生放送され、熾烈な視聴率争いまで起こっていた。

レーサーは囚人たち。
車は原型を無くすほど特殊武装された兵器と化している。

3つのステージをクリアした者だけが自由を手に出来るとあって囚人たちはこの"デスレース"に命をかける!


これさ、当然CGだと思ってたんですが・・・いや〜それがそうでもないみたいです!

監督のポール・W.S.アンダーソン(ミラ・ジョヴォヴィッチの旦那)は実写にこだわったそうで。
特に空中に跳ね飛ばされた車が猛スピードでスピンするという非現実的なカーアクションをスタントとスタッフには特殊装置を付け、カメラをできるだけ近づけて撮影したのだそうです!


えぇーっ!マジで!
てっきりそんなんCGでちょいちょいとやってるって思ってしまうや〜ん
(ノ▽`;)


妻殺しの濡れ衣を着せられこの刑務所に収監される元レーサーのエイムズ(フランケン)にジェイソン・ステイサム


彼と共にナビゲーターとして車に同乗する女囚人役のナタリー・マルティネス黒木メイサをもっとセクシーにボンキュッボーンにした感じでしたが、彼女ってジェニファー・ロペスのブランドのイメージガールだそうで、映画のほうは初出演です。


視聴率しか頭にない冷酷な刑務所所長・ヘネシーにはベテラン女優のジョアン・アレン


フランケンが乗るマシーンを最速のモンスターに造り上げているメカのコーチ役にはイアン・マクシェーン
この人、アル・パチーノジャック・ニコルソンを足したような顔してた。

あと、同じメカの人で渡辺徹に似たリストって役の彼は、とっても小心者に見えたんだけどどんな凶悪犯罪を犯したんでしょ。。。


あとねぇ、あの赤ちゃんがかっわいかったぁ〜☆
白人の赤ちゃんってなんであんなに天使みたいなんだろ。

コースのさまざまな箇所にポイントが設けられていてドライバーが車でそれを踏むと武器や防御装置使用が可能になるという、ゲーム感覚で観れる作品です。

お好きな方にはとっても刺激のある映画なんでしょうね。








2008年07月14日

88ミニッツ

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■2008/7/11日DVD発売 ■アメリカ制作 ■107分

■監督 ・ジョン・マヴネット

■出演
・アル・パチーノ(ジャック・グラム)
・ニール・マクドリー(死刑囚フォースター)
・エイミー・ブレンマン(秘書シェリー)
・アリシア・ウィット(助手キム)
・リーリー・ソビエンスキー(学生ローレン)
・キャロル・リン・ジョンソン(同僚キャロル)

■あらすじ■
1997年、若い女性を狙った連続猟奇殺人事件が発生、容疑者としてフォースターが逮捕される。裁判では、FBI異常犯罪分析医ジャック・グラムの証言が決め手となり、フォースターに死刑宣告が下される。それから9年後、シアトルの大学で教鞭を執るジャックは、フォースター死刑執行の日の朝、彼の教え子が新たな猟奇連続殺人事件の被害者になったことを知らされる。その手口は9年前の事件と酷似していた。しかも、フォースターは犯人ではない、とその教え子に喋らせたビデオまで残されていた。そして、当惑する彼の携帯に“お前の命はあと88分だ”との不気味なメッセージが。その直後から、彼の周囲では次々と不可解な出来事が起こる。刻一刻と時間が迫る中、ジャックは徐々に核心へと迫っていくが…。

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■かんそう■
「美女が微笑むとき、今夜も誰かが吊されるーーー」
が、キャッチですが・・・犯人像に繋がるとは思うものの、それ程関重要性はないような。

さすがに、名優アル・パチーノ!居るだけで、存在感は抜群でした。渋いぃ
彼が出演してると言うだけで、物語のミステリー性が際だつ。ドキドキ展開が読めない。

ただ、途中で犯人は分からないものの、多数の人間が関係してるとは予測できまたが
年齢的に、心理戦に持ち込むのかと思いきや、頑張って走り回ってます。チョイ辛そうだけど

ジャックには、辛い過去があり、それを巧みに利用する犯人・・88と言う数字は過去に
関係してる・・88分も少女を切り刻むなんて現実的に考えると震えが来ますね。

その過去を暴きだす方法が少し、強引な気はしますが・・犯人も優秀なんで有りかな
スピード感もありラスト間際まで、さすがやねぇ~の展開で面白い。

が、ラストの真犯人が・・・無難にマトメちゃったような・・現実味が無くて驚けなかった。
まー綺麗だけど、体デカソウだから、力あるのかも(笑)

心酔してしまうと、人間の心は、あんなにも変わってしまうのか
その辺は、少し恐い気します。善と悪の区別が付かないくらい狂信者になるんですね

結末が少し物足りない気はしすまが、タイムリミットが近づくにつれ
私まで緊張して、犯人捜しに躍起になってしまい楽しめました。   チクタク

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2008年01月28日

オーシャンズ13

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■2007/12/19日DVD発売 ■アメリカ制作 ■122分

■監督 ・スティーブン・ソダーバーグ

■出演
・ジョージ・クルーニー(ダニエル)
・ブラッド・ピット(ラスティ)
・マッド・デイモン(ライナス)
・アル・パチーノ(バンク)

■あらすじ■
相変わらずホテル業に精を出していた実業家のルーベンは、手を組んでいた同業者のバンクに裏切られ、所有していたラスベガスのカジノホテルを彼に奪われた上、そのショックから病に倒れてしまった。ルーベンの病床を見舞ったオーシャンズは、話すことすら出来ない彼の病状にショックを受け、同時にバンクへの怒りを募らせる。ダニーはある報復計画を立て、その実行のため大掛かりな準備を始める。

■かんそう■
何も、復帰1発目に「オーシャンズ」を持って来なくても・・とは思ったのですが・・・アハハ

これがねぇ〜、12で、ホトホト懲りて舐めてかかったのが、逆に功を奏したのか
意外と、面白かった・・・意外発言・・偉そうに、あたしゃ何様だよ!!

唯一、オーシャンズの理解者・・父親のようなルーベンの危機に立ち上がる・・と言う
義理人情ものに、弱い私には初っぱなからツボに来た。
内容的には、相も変わらず薄々だったとは思うのですが、退屈するような事は無し。

今回は、ライナスの父ちゃんかぁ〜・・・ん〜、パターンなのだが、アキラメ心で文句無し

13では、ラスティの活躍が少なかったのですが、ラストのラスト
ブツブツだらけの、ホテル鑑定員に、スロットで大勝させてやる所なんか
なんつー粋な計らい・・・・義理人情に厚く粋な泥棒さん・・おまけに男前・・こりゃぁなぁ。

大御所アル・パチーノ参戦でしたが、あんなトンマ役もシッカと出来るし、さすがっす。
大絶賛もしないが、全体的に、コンパクトに締まってて、なかなか楽しめました。

が・・・これでラストだし・・だと思う・・14は、もう作らなくても良いんじゃないかとσ(^◇^;)

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2007年12月08日

SIMONE 

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めずらしく アル・パチーノハートフルコメディーです!

役者業のうちらにとっては エライコッチャなお話です!

主演女優が CG  なのだ~!!!

かつて オスカーにもノミネートされ栄光のあった映画監督のヴィクター(アル・パチーノ)も今や 落ちぶれて 手掛けている作品も主演女優ニコラ(ウィノナ・ライダー)の超我儘で降板され 売れていない女優にも「ヴィクターの映画には出たくない!」なんて言われてしまう・・・。そこに ハンクという男が現れ 我儘を言わない 最高の女優をプレゼントされる。(ハンクは 死んでしまうので遺品ですが)

それが CG女優のシモーヌ!

そしたら 爆発的に売れちゃったんだなー・・・。シモーヌが!!もちろん みんな シモーヌがCGだなんて知らない!

シモーヌがCGだとばれないよう ヴィクターは 悪戦苦闘!自分で口紅を塗ってサインにキスしたり・・・。アル・パチーノの口紅姿は必見!そんな姿お宝映像でしょ・・・。

でも ヴィクターは 過去の栄光を取り戻したかったのに シモーヌばかりが注目の的に・・。自分で作り上げたCG女優に 嫉妬や妬みを持つようになり 彼女の人気を落とそうとしても 全て裏目に・・・。ますます シモーヌは人気者に・・・。

とにかく アル・パチーノの悪戦苦闘ぶりが いい!!だんだんやつれていく様もリアルです。

シモーヌは 半分CGで半分人間が演じてますが 顔の知られていない 無名の キレイな女優さんを探したそうです。一般的な アメリカンビューティーなんだそうです。確かにスタイル抜群で フィギアみたいでした!それにしても 無名の女優さんが いきなりヒロインでアル・パチーノと共演ですよ!!! 羨ましすぎる・・・

何年かしたら 現実でもCG俳優なんて 出てくるんだろうな・・・。今は CGつくるのに予算がかかるから 無理かもしれないけど。安い費用で 監督に絶対服従で 希望通りの事してくれて ヌードだろうが 危険なアクションシーンもスタント無しで そんな俳優がいたら人間よりいいかもね・・・。でも 芝居は 絶対 人間の方がいいに決まってる!!!

CGに負けてたまるか!!

でも この映画 面白かったです。

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2007年10月15日

インサイダー

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アル・パチーノ   ラッセル・クロウ   

どちらも大好きな俳優さんです! 

実話を基にした 社会派の映画です。

でも堅苦しくなく 解りやすい話です。

ラッセル・クロウ演じる 有能な科学者ワイガンドは 会社から不当解雇を受けてしまう。それは 大手タバコ産業の 偽証に耐えられなくなったから。

アル・パチーノ演じる バーグマンは 人気報道番組のプロデューサー。 そこに ワイガンドが送った タバコ会社の極秘資料が届く。          

最初は 半信半疑だった2人が 結託して 大手タバコ産業の偽証を暴くため 立ち向かっていく 男のドラマが見事に描かれてます!

屈服しない男たちが カッコイイ!!!

ワイガンドは 不当解雇されたうえ 圧力をかけられ 退職金も貰えず 豪華な生活から一転して 質素な生活になり 脅され 離婚され それでも 告発した!    なのに今度は 彼を独占インタビューした 番組側が 放送できないよう 圧力をかけられ ワイガンドは ボロボロ状態・・・。                                

だんだん追い込まれ 精神状態が悲鳴をあげて 限界寸前 憔悴した ラッセル・クロウは 母性本能くすぐられます!!抱きしめてあげたくなる!!(LAコンフィデンシャルの時もそうでした!)

さて プロデユーサーのバーグマンの信念は 「告発者」を絶対に裏切らない事!!放送できなくなった番組を どんな手を使ってでも 放送してやるという 執念!スゴイです。思わず拍手してしまいたくなるくらい!!

アル・パチーノの小さい体から出るパワーの大きさが そりゃー凄いのなんのって。確かに歳はとったけど 眼力も色気も健在で やっぱりステキ!!!     いろんな職業の役を演じてますが 何をやっても リアルってさすがだな~・・・。

この2人を見てるだけでも満足な私ですが 内容も濃くて見応えあり!!

2人の妻も両極端で 面白い。 

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2007年09月09日

ゴッドファーザーⅡ

ゴッドファーザーⅡ
私、このシリーズはこのパートⅡが一番好きです。

マーロン・ブランド演じる ビト・コルレオーネの若かりし頃から ドンにのし上がるまでを ロバート・デ・ニーロが演じているのですが やっぱり彼はスゴイ・・。マーロン・ブランドの若い頃を全く違和感なくむしろ リアルに演じていらっしゃいましたね〜。

そして 現代シーンでは 亡きドンの後をマイケル(アル・パチーノ)が継いでるわけですが パートⅠのラストシーンの奥様の表情が しっかり 繋がってくるわけですヨ。

愛につつまれて 大往生した ビト。
兄弟に裏切られ 最愛の妻にまで裏切られる マイケル。

時代も違うし ビトが生きていたら 裏切りはなかったであろう事も解っているマイケル。

切ないよなぁ〜・・。

で 今回のマイケルは 冷血で冷静は変わりませんが 家族に関する事にだけは 冷静さを欠き 怒鳴ったりしてるんですヨ。
マイケルの人間味が出てるんですが・・
大好きな 兄を殺し、妻には ひどい裏切りを受け・・
やりきれないよね〜・・・。
マイケルのやり方や器にも問題はあるのでしょうが、 私個人はマイケル贔屓なので かわいそうで かわいそうで・・。
ラストシーンのマイケルの苦悩が印象的でした。

2007年09月02日

ゴッドファーザー

ゴッドファーザー
すっごい久しぶりに観ました。
この写真は 堅気で父親の仕事(マフィア)を嫌っていたマイケル(アル・パチーノ)が 初めて殺人に手を染めたレストランです。

マイケルが 段々マフィアにはまっていって ドンになるまでの過程が リアル・・・。
「動」の部分は あるのですが 「静」の描写が 深い・・。ズッシリ ジワジワと 心に響きます。
何より 役者さん達が 若い!なのに 怒鳴ったり 暴れたりではない「静」の迫力。あの迫力や重さ。どーしたら あんな芝居できるんだろう・・・。

演出 映像 曲 そして役者陣 これは不朽の名作だー!!

アル・パチーノがステキ過ぎるぅ〜・・・。

2007年08月19日

B5:狼たちの午後

銀行に押し込んだソニーとサルだったが、金庫に入っていた金が思っていた以上に少なくて当初の計画にずれが生じてしまった。いつの間にか銀行は警察によって完全に包囲されてしまい、ソニーとサルは人質をとって立てこもり要求を出していく。・・・タイトルは有名なので聞いたことがあったのですが、観たことが無かったので観てみました。とにかくアル・パチーノの演技力は素晴しいということがよく分かりました、そしてサルを演じたジョン・カサーもそれに負けないほどの存在感を見せます。実話が基になっているということを考えると、な...

2007年08月16日

オーシャンズ13

13  <TOHOシネマズなんば>

 映画のことだと思って読まれる方には申し訳ないが、今日も本作品とは関係のない文章からはじまる。映画の感想は、ブルーの色としているので、よければ、そこから読んでほしい。前文は、本作品、映画とは、まったく関係がない。

 終戦記念日の翌日、今日から、遅いのかもしれないが、もう一度、人生をやり直したいと思っている。変わらなければ、私はただ、多くの人に嫌悪を抱かせ、迷惑をかけに生まれてきただけである。自分が最悪な人間だと思ったのも、許されるなら、自分自身がある程度、わかったということで、ひとつの成長として、前向きに考えたい。ブログをはじめるのではなかったという気持もあるが、反対に、やっておいてよかったという気持もある。ブログによって、たぶん会わなかった人にも会い、ある時は精神的に助けていただいた。ただし、書かなくてよいことを多く書き過ぎてきた。それは頂点に達し、先日、あってはならないことを書いてしまった。たくさんの人を傷つけた。道で偶然に顔をあわせることもできなくなった人を作った。大げさではなく、これは一生、抱えていく。今日はスタートの日で、ちょっと道はそれるが、やはり、関係ない自分のことを書く。

 今日から仕事で、私は、来週に撮影が決まっているシナリオの改訂を行う。第三稿であった。原稿を書き終えたあたりから、私に久しぶりの大きな発作が襲ってきた。私は10年もパニック障害という神経精神を患っている。まだ、日本に、パニック障害という言葉がなかった頃に、何の前触れもなく、いきなり発作に襲われ、私は救急車で病院へ運ばれた。全身を徹底的に調べたが、異常はなく、神経精神科へ行くことになった。はじめての診断で、私は「不安神経症」という名をつけられた。後に、パニック障害という名前が入って、私は病名を変えられた。普段の生活には何の異常もないが、突然、呼吸が困難(過呼吸)になり、頭全体が痺れ、目眩がし、心臓はバクバクし、冷や汗が出てくる。10秒くらいで止まることもあるが、1時間以上続くこともある。どのような常態か、たとえるならば・・・「道を飛び出した途端、猛スピードでトラックが走ってきて、身動きできなくなった自分の目の前で急ブレーキをかけて、止まる」・・・これによく似ていると思う。それが、波となって、何度も私の体を襲う。たとえが浮かぶのに、症状から7年もかかったが、私は、パニック障害のことを聞かれると、それを話す。

 自分の好きな「旅をしていること」「映画を観ていること」という行動には出なかったが、はじまってから3年くらい経ったある日、スクリーンを観ながら、出た。スクリーンを観ている場合ではなく、私はロビーにへたり込んだ。それ以来、ところ構わず、発作が出た。毎日のように発作は続いていたが、この何年かは、一ヶ月に1回か2回で落ち着いている。自業自得だが、私の行動、言葉が要因で、今日、仕事上がりに出たのである。助けを求められる身分ではないが、まだ、誰かに助けを求めているのだろうか。今日は、人生のやり直しの日だと思っていたのに、久しぶりの大きな発作である。いつも右ポケットに安定剤の頓服を入れているので、私は唾をためて、それを飲んだ。

 座っていても、寝転んでいても、立っていても、症状は変わらない。だが、どういうわけか、歩き回ると少しは楽になる。歩き回っても、空中を歩いている感じだが、それでも、立っているよりは楽な気がする。電車に乗ったが、乗っていられなく、今にも倒れそうな痺れが全身を覆い、帰りの日本橋駅で途中下車し、なんばの街をひたひた歩く。どれくらいの気温なのか、恐ろしいほどの暑さだが、発作の方が勝っている。汗だくで歩くうち、高島屋の前に着いた。商店街をぐるぐる回る。意味のない行動だが、こうするうちに、症状は軽くなってくる。これは、ン百回も経験した。1時間ほど経ち、徐々に平常心を取り戻した。暑いと思えたからである。人によっては我慢できることでも、私の弱い精神力では我慢できず、じっとしていると、発作が起こる。

 なんばで発作が起きて、ぐるぐる回るのは、一度や二度ではない。何十と同じ行動を繰り返してきた。そのうち、発作時の行動には、パターンが生まれた。道頓堀から千日前へ抜けて高島屋前に至り、戎橋通りを抜けて、また道頓堀に戻ってくる。このぐるぐる回りのパターンを続けているうち、はたと私は思いあたった。映画館の前を通っているのである。偶然かもしれないが、ほぼ、なんばにある映画館の前を通っている。それに気づいたのは、歩き回るという行為の中に、ちょっと楽になりかけたら、映画館の前に立ち止まることが何度も何度もあったからだった。映画館に何を頼っているのかわからないが、発作が鎮まりかけると、映画館の前で、ポスターや看板を見て、コピーを読んでいたりする。そんなことは忘れていたが、今日も、発作の鎮まりかけたとき、私はTOHOシネマズなんばの時間表液晶の一階に居た。今の映画は・・・オーシャンズ13だ。発作が一段落したので、時間を見る余裕がある。ここのところ、自分が自分でわからなくなっていたところ、具体的に仕事をしたので、ふっと気持が和らぎ、発作が出たのだろう。このパニック障害の発作は、緊張しているとき、仕事をしているとき、忙しく走り回っているとき、問題が起こっているときには、なぜか一度も出たことがない。それらの後、一呼吸おいて、表れる。オーシャンズ13がはじまろうとしている。症状がぶり返すのをちょっと恐れながら、8階へ上がり、テケツに一ヶ月フリーパスを出した。

 今日はまだ休日の会社が多いのか、歩いている街の様子も平日より人で賑わっていたが、映画館も人が多いようだ。普通の木曜日の夜ではない。ここまで、関係ないことを書いた。ここから、感想に入る。

 やってくる作品、どれも話題作で、大ヒットをしているし、数々の賞も獲得しているが、私はスティーブン・ソダーバーグ監督の映画をそんなに好きではなかった。観る時の気分、精神状態もあるだろうが、満足した作品は、一本しかない。満足したのは、監督をはじめて知った「セックスと嘘とビデオテープ」である。公開から20年になると思うが、この超低予算のインディーズ映画を、私はビデオで何度も観た。覚えやすい独特の名前だし、その後も監督名に注目して観たが、大作になるにつれて、面白さは薄れていった。賞を総なめにした「エリン・ブロコビッチ」も「トラフイック」も、私としては楽しめなかった。それ以前に、難しいなあと思った。構成も、物語も、台詞も、私には難しく、まったく違った世界であるにもかかわらず、興味を抱かなかった。頭の悪いことだが、それに加えて、撮り方も好きではなかった。「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」も、私の好きな映画ではない。好きな映画だったら覚えているが、物語もどこかへ飛んでいる。「セックスと嘘とビデオテープ」をはっきり覚えているのは、観たときが若かったからだろうか。いやしかし、その時でも、忘れてしまった作品は山ほどある。

 本作は、20年ぶりに「構成も物語も撮り方も面白いなあ。」と思わせるものだった。スティーブン・ソダーバーグの映画は、明るい素材であっても、どこか陰りがあると私は感じていた。ところが、それをまったく感じさせず、とんとん拍子に物語は進んでいく。じっと構えて撮っていると思っていたのに、ある瞬間からクレーンで動き出すのが、ぎょっとして楽しい。マルチ画面も凝っていて、どこを見ていいかわからないが、これまでの作品など寄せ付けぬほど、緊迫感を出す。あの画面は、シネマスコープなので、ハイビジョンでも迫力をもつて再現できない。映画館ならではの効果である。そして、いつも難しいなあと思っていたのに、難しさはなかった。出演者は多いが、わかりやすく配している。

 歳を重ねるごとに味の出るアル・パチーノがまたいい。裏切りによる報復だが、貫禄を出したり、粋がったり、怯んだりと、演技力は自由自在である。期待や絶望の顔も、アメリカの俳優としては珍しく、大芝居ではない。私などが理屈で口をはさめないほど、いい俳優だ。これほどの主役級の俳優を多く配し、ギャラだけで目を張るような金額だと思われる第三作を撮ったが、次回作を期待させるようなエンディングである。つまんないと思っていたスティーブン・ソダーバーグ監督に期待する。私はとても単純で、この監督を好きになった。私の理解力が足りなかったのか、こんなに面白いならば、第一作、第二作も、もう一度、観てみたくなった。

 14日からこの3日間、私は誰とも話しをしていない。また、水分は摂っているが、まったく食事もしていない。3日間も何も食べないと、普通はおかしくなるが、私は長い不規則な食生活で、そうでもない。ただ、ちょっと疲れがある。起きても、すぐに眠たくなる。今夜はまともに食事をしよう。人生をやり直す日だ。昨日までの私ではいけない。少しずつ、まともな人間になろう。  <80点>

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