TOP>ポール・ニューマン

2010年03月17日

プリンセスと魔法のキス・・・・・評価額1550円

ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオの49本目の長編作品「プリンセスと魔法のキス」は、同社にとっては久々の2D手描き作品だ。
物語は、グリム童話の「かえるの王様」を元にしたE.Dベイカーの児童小説、「かえるになったお姫様」を大幅に脚色した物で、監督は「リトルマーメイド」や「アラジン」で知られるベテランコンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ
ミュージカルアニメで重要な音楽は、御馴染みのアラン・メンケンではなく、ピクサー色の強いランディ・ニューマンがディズニー本体の作品をはじめて担当している。

ニューオーリンズに住むティアナ(アニカ・ノニ・ローズ)は、亡き父から受け継いだ夢であるレストラン経営を目指して、昼も夜も働きづめ。
ある日、金持ちの幼馴染のシャーロット(ジェニファー・コーディ)のパーティで、ティアナは人語を喋るカエルと出会う。
カエルは、自分は魔法をかけられてしまったナヴィーン王子(ブルーノ・カンポス)だと名乗り、人間に戻るためにキスしてくれる様にとティアナに頼む。
ティアナは躊躇するが、金持ちの王子ならレストラン開店資金を出資してくれると信じて、キスをする。
だが、王子は人間に戻らず、逆にティアナまでがカエルに変身してしまう・・・・


2003年に、世界のアニメ界のメインストリームが3DCGに移った事を理由に、80年の歴史を誇るディズニーの手描きアニメ部門は閉鎖された。
だが2006年、ディズニーがピクサーを買収した事で、ピクサーのジョン・ラセターとエド・キャットマルがディズニーのアニメ部門のトップに就任すると、意外な事に最初に公約に掲げたのが手描きアニメ部門の復活だった。
いわば自らを滅ぼした3DCG屋によって、手描き部門が息を吹き返す事になったのだから皮肉な物だが、要するにヒットしないのは、手描きだCGだという手法の問題ではなく、企画力や魅力的なキャラクター、そして何よりも物語の問題であり、世界中にファンを持つ手描きアニメには潜在的な需要がまだまだあるというのがラセターらの考えだった。
とは言え、一度止めてしてしまった物を再開するのは、大変な労力と資金が必要となる。
解雇されて散り散りになっていたベテランスタッフを呼び戻し、既にCG用に作り変えられた設備の一部を元に戻し、更に新たな世代に経験が物を言う手描きアニメの技法を習得させるのは一朝一夕には出来ない。
一昨年の「魔法にかけられて」のアニメシークエンスなどを経て、いよいよ満を来たしての復活作となった。

ディズニーアニメの最大の顧客といえば、やはりプリンセスにあこがれる女の子たちという事で、本作も伝統のプリンセス物の枠組みを継承しているが、内容的には二十一世紀に相応しい様々な新機軸が満載で、相当に気合が入っている。
舞台となっているのは、南部の街ニューオーリンズで、時代は特定されていないが、街の様子や車などから推察するに、1930年代頃をイメージしている様だ。
当時の南部は、相当に人種差別の激しい土地柄だったはずだが、そういうリアルな部分はかなり薄められており、全体に白人は金持ちで有色人種は貧乏という程度の色分けに留まっている。

そして主人公となるのは、ディズニーの歴代プリンセスの中で初のアフリカ系となるティアナ
彼女が何よりもユニークなのは、今までのディズニーアニメの女性たちと違って、完全に自立した女性で、レストラン経営と言う夢を叶えるために、四六時中仕事をしてお金を貯めているワーカホリックというところだろう。
彼女は、御伽噺の様な王子様との結婚など全く夢見ていないのだ。
逆に相手役のナヴィーン王子は、放蕩三昧で家来にまで裏切られるダメ人間として設定されており、完全に女性主導型のカップルになっている。
このあたりは、やり過ぎるとライバルのドリームワークスの「シュレック」シリーズの様に、過去のディズニー作品のパロディになってしまうが、さすがディズニー生え抜きのクリエイターの作品だけあって、正統派の枠内にギリギリとところで踏みとどまっている。

ちなみにナヴィーン王子の出身は架空の国になっているが、彼もおそらくはアフリカ系の有色人種に設定されており、作品全体に南部の黒人文化か散りばめられているのも特徴だ。
ティアナの作ろうとしているレストランも、フランスの影響の強いこの地のお袋の味である、ガンボスープやベニエといったケイジャン料理を出す店だし、王子をカエルにしたドクター・ファリシエの魔法もどうやらブードゥー教の黒魔術で、ティアナとナヴィーンが助けを求めに行くのもブードゥーの尼僧。
更にニューオーリンズと言えばジャズという事で、ランディ・ニューマンのスコアは全体にジャジーなテイストで、過去のディズニーアニメのミュージカルスコアとははっきりと一線を画す。
またミシシッピ川の河口に位置し、郊外に広大な湿地帯を抱える事で知られる街だけに、カエルになったティアナたちの旅の仲間となるのも、地域性の強い水辺の生き物のキャラクターたち。
ジャズが大好きで、人間のバンドに加わりたいと思っているワニのルイス、そして星に恋する蛍のレイが冒険の旅を導く。
丸太の様に大きなワニから指先ほどの蛍まで、普通メインキャラクターにこれだけ大きさの違いがあると、視点の置き所など演出的にはかなり難しい物だが、そんな不自然さを微塵も感じさせないマスカーとクレメンツはベテランらしい見事な仕事を見せてくれる。

主人公であるティアナのキャラクターは、極めて現代的と言えるかもしれないが、映画は必ずしも彼女の生き方を肯定しない。
なぜなら、彼女は一つの夢に邁進するために、人生で大切な物を忘れてしまっているからだ。
彼女はレストランを開店するという夢は持っているが、逆に言えばそれ以外の生きる目的を持っていない。
同様に、ナヴィーン王子も王家に生まれた幸運に胡坐をかき、面白可笑しく暮らす事以外特に夢もやりたい事も無い。
仕事人間のティアナと遊び人のナヴィーン王子という、生まれも生き方も対照的な二人だが、それぞれから仕事と遊びを取っ払ってしまえば、むしろ心に空洞を抱えた似たもの同士
これは、ひょんな事からカエルになってしまった二人が、それぞれの人生を見つめなおし、お互いに成長する物語なのである。
勿論、新機軸満載と言っても、ディズニープリンセス物であるからには、ハッピーエンドのラストだけはお約束を守らなければならない。
現代的なビジネスウーマンであるティアナの生き方を、果たしてどのようにして王子様との愛に生きるディズニープリンセスの伝統とマッチさせるのかというあたりは、ややズルイ気もするが、まあなるほどと思える物であった。

「プリンセスと魔法のキス」は、ディズニーの手描きアニメーションの新しい時代を切り開いてゆこうとする意欲作だ。
ただ、良くも悪くもかなりエキセントリックなキャラクターに、やや感情移入し難かったのも事実で、伝統的なお約束の部分と新しいチャレンジの部分の統一感という点でも若干の違和感は残る。
このあたりは次回作以降の課題だろうが、心配なのは、既に2012年分まで発表されているディズニー/ピクサーのラインナップに、2D手描きアニメ作品が見当たらない事だ。
全盛期に比べればかなり縮小された制作体制で、次を作るのにも時間がかかるのは確かだろうけど、これが最初で最後の復活にならなければ良いのだが。
とりあえず3DCG作品ながら、手描きアニメ時代からのスタッフが多く参加し、正統派ディズニープリンセス物となりそうな「ラプンツェル(Rapunzel)」に期待しよう。

今回は舞台にちなんで、「ニューオーリンズ・ラム・フィズ」をチョイス。
ホワイトラム45ml、レモンジュース20ml、生クリーム20ml、シロップ2tsp、オレンジフラワーウォーター4dashに卵白一個と氷を加えてシェイクする。
氷を入れたゴブレットに注ぎ、更にお好みの量のソーダを加えて完成・・・とレシピはこんな物だが、これはなかなか上手く作るのが難しいカクテルで、お店で頼んだ方が簡単かつベター。
本当に美味しい物を作るのは、手描きアニメに通じる職人技が必要なのだ。

ランキングバナー 
記事が気に入ったらクリックしてね

こちらもお願い




2009年01月15日

ミーアキャット 吹替え版

JUGEMテーマ:映画



2009年1月10日 公開

★★★★☆ 星4っつです!

私の会社の松尾さんにも似ています!


えぇ松ちゃんって言うんですけど。
笑わないんですよね・・・ってそんなこたぁ〜どぉでもいいですよね。


いやぁ〜ん、ミーアキャットってこぉ〜んなにカワユシだったのぉ〜ヾ(´▽)ゞ


残念だったのが吹替え版しか上映なくて、昨年他界したポール・ニューマンの遺作となったナレーションの字幕版が観れなかったことです。


吹替え版はTVCMの三谷幸喜でした。
ま、でも彼もなかなか良かったですけどもね♪




今までミーアキャットって何気に観てたくらいで生態とか詳しくは全くと言っていいほど知らなかった動物でした。

ミーアキャットと言えばよく見るのは、あの二本足でスックと立っている姿です。

あれはお腹を太陽に向けていて、体を温めるための日光浴なんだそうです。

全員が太陽の方を向いて立っているので余計に可愛いのですよぉ〜。

おまけに、彼らは両手で子供や兄弟を抱きしめるような仕草もするんですねぇ〜。
ほんとたまらなく可愛いです。

この作品は、"コロ"と名づけられた生後3週間のまだ幼いミーアキャットを通して彼の成長が描かれるネイチャー・ドキュメンタリーです。


アフリカ・カラハリなどの半砂漠地帯に生息する彼ら。

生後はわずか7センチ、成長しても30センチにしかならない。

好物はサソリなんだよ!

まだ幼いコロは、一つ上の兄さんからサソリの捕り方を教わります。

ミーアキャットは、こうした餌の捕り方など短期間で習得できるように成長とともに"難易度"を上げていくという積極的な"教育"をするのです。

これは人間以外の哺乳類ではミーキャットだけなのだそうです。



いつも5〜40頭ほどの群れで生活する彼ら。

一人きりになることは"死"を意味します。

お母さんは一生に70頭もの赤ちゃんを産みますが、そのうち3分の1は食べられたり病気で死んでしまう。




カラハリ砂漠に陽が沈む時、それは今日も無事だったと勝利したものだけが見れる光景。

カラハリ砂漠はとっても過酷な場所です。
ミーアキャットの周りも天敵だらけ!

まずは高ぁ〜い空から襲ってくるゴマバラワシ!!!

空だけじゃない・・・猛毒を持ったコブラも彼らを餌食にしようと襲ってくる!!!

もちろん百獣の王であるライオンも!!!


でも、「しぃ〜んぱぁ〜いないさぁ〜♪」


こうした危険から守ってくれるのは兄さんだ!

1匹の兄さんが、6匹の妹や弟の面倒をみます。
年長者が下の面倒をみるという本当に人間同様の行動をします。

両親が餌を捕りに出かけた時には、兄さんが妹弟に餌を与え安全を確保します。


コロが取り残されてワシに狙われた時も、巣穴にコブラが侵入してきた時も、この兄さんが我が身を投げ出して助けてくれました。

ミーアキャットってマングースの仲間なんですねぇ。

コブラが巣穴に入ってきた時でも、果敢に戦う姿にビックリしました!
マングースの血が騒ぐのか、彼らはどんな強いヘビにでも向かっていくのだそうです。

おまけに、危険を察知した近くに住む仲間たちが駆けつけて来て、15センチあるという尻尾を上げてコブラを威嚇するのには驚きました!!!

その前にまずは兄さんの勇気ある行動ですよ。
巣穴の妹弟たちを襲おうとしたコブラに・・・

コッラァーーーッ!!! お前、可愛い妹弟になにすんねぇーん!!!」
と言わんばかりに・・・

焦ったコブラが巣穴から出てきたら今度は、近所のミーアキャットたちがコブラを囲んで

住民A:「ちょっとアンタぁ!ここどこやと思てんのん!」

住民B:「"ミーアキャット・タウン"やしぃ!逃がさへんでぇ!」


住民C:「このコブラやろぉ!!!」

くらいの勢いで団結して囲んでましたからね。

これってなんだか昔懐かしい人間の社会を彷彿とさせますねぇ。
町内の出来事は住民の団結で、みたいな。


・・・・・・でもね、そんな勇敢な兄さんが

・・・いつもコロを見守って助けてくれた優しい兄さんが

・・・兄さんがぁ。


ある日、空から襲ってきたワシに連れ去られてしまうんですね。

コロをかばって犠牲になってしまったのでした。



なんだかもぉ、ドラマを観ているかのような一面も含んでます。



『ディープ・ブルー』『アース』の製作陣が手がけたとあって驚きのショットが連続です!

『アース』は余りにもたくさんの生き物が出てきて散漫になってしまったところがありましたが、今作のように一つの動物に焦点を当てたほうが落ち着いてじっくり観られますね。


巣穴にいる自然な彼らはいったいどうやって撮影しているのだろうと、『ホワイト・プラネット』でも思いましたがこれでも同じように感じました。

ワシ目線で空からのダイナミックな映像や、地面を這うコブラ目線であったり、ミーアキャットの地上30センチの視点もおもしろかった。

クライマックスは、ワシとコブラの両方から追いかけられるコロの死闘場面が!!!

ミーアキャットの家族の絆も秀逸で、83分という短さの尺も子供にも見やすいと思います。

家族という単位が希薄になっている今、彼らの作る"家族"には温かいものが蘇りました。









2008年12月29日

『ミーアキャット』(日本語吹き替え版)を観たよ。

 結構、長い顔してるんだ。

『ミーアキャット』(日本語吹き替え版)
"THE MEERKATS"

2008年・イギリス・83分
監督:ジェームズ・ハニーボーン
製作:トレヴァー・イングマン ジョー・オッペンハイマー
ナレーション脚本:アレクサンダー・マッコール・スミス
撮影:バリー・ブリットン
編集:ジャスティン・クリシュ
音楽:サラ・クラス
ナレーション:三谷幸喜

 アフリカのカラハリ砂漠に生息するミーアキャットの生態を描いたドキュメンタリー。

 群で生きるミーアキャットの子供に「コロ」という名前をつけて、その1匹にスポットをあてて、ドキュメンタリーと言いながらも、ややストーリィ・タッチにしあげている。言うなれば、「コロの成長物語」。オリジナルのナレーションはポール・ニューマンで、くだんのミーアキャットの名前は「ロコ」になっているらしい。

 土の中に穴を掘って巣を作るミーアキャット。その巣穴にカメラが入っていて、天敵コブラとの命がけの追いかけっこ(ミーアキャットはマングースの仲間だそうだ)を撮影した部分などは、臨場感にあふれていて、「よく撮ったなぁ。どうやって撮影したんだろう」と感心した。

 野生動物を長いスパンをかけて撮影した映画なので、「待ち」が多かったり、編集が難しかっただろうなぁ、と推測できる。当然ながら弱肉強食の世界だから、コロの家族がほかの動物の餌食になるシーンなどもあるのだが、「その個体は本当に、コロの群にいるミーアキャットだったんだろうか。ほかの群の違う個体だったんじゃないのかね」などと、疑り深くてひねくれている私はつい疑問に感じてしまい、作為的に劇的な編集をしてストーリィ的な効果を狙ったのではないかと考えてしまった。素直でない憶測でしかないが。

試写日:2008年12月26日(金)@九段会館

お気が向かれたら → fc2rankbn2 人気blogランキング にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

↓参考↓
ミーアキャット@映画生活
「ミーアキャット<日本語吹替版>」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

2008年09月28日

ポール・ニューマン氏、逝く。

『スティング』や『明日に向かって撃て!』で有名なポール・ニューマンさんが亡くなりましたね……。俳優業を引退なさったことも、癌で闘病中でいらっしゃったということも、情報が出ていたので知ってはいましたが、こうして訃報を聞くのは、やっぱり悲しいものです……。

「ポール・ニューマンの出演作だ」と初めて意識して観たのは、大方の例に漏れず、私も『ハスラー』でした。ビリヤードに憧れるようになったのも、あの映画がきっかけだったなぁ。



 テネシー・ウィリアムズの戯曲が好きなので、ニューマンがエリザベス・テイラーと共演した『熱いトタン屋根の猫』は、とても印象に残っています。初めて観た子供の頃は、リズの肉感的な色気のよさが全然わからなかったんだけど、おとなになった今は、彼女の魅力が理解できるわ……。



 ニューマンが主人公の弁護士を演じた、重厚なリーガル・サスペンス『評決』も忘れられない。シドニー・ルメット監督の真骨頂だと思います。ジェームズ・メイソンの晩年の出演作としても、記憶に鮮烈。



「少年の心のままでおとなになった老人」を、シリアスさとユーモアっぷりを絶妙のバランスで演じたニューマンがめちゃめちゃ格好よかった『ノーバディーズ・フール』は、酷評する人も多いようだけれど、私は大好きな作品。ジェシカ・タンディの遺作でもあったね……。



 ポール・ニューマンは「美味しい物好き」としても有名で、レストランを経営なさったり、ご自身の名前を冠したドレッシング等を発売したり、知り合いの俳優や女優の名前がついたレシピを集めた料理本を著したりもなさっていました。そのレシピ本がすごくすごく読みたくて探したのだけれど、どうやら邦訳が出ていないようで発見できなかったのも、残念だった記憶として残っています。この際、原書でもよいから、探そうかな……。

 ご冥福をお祈り致します。

2008年09月28日

ポール・ニューマン



また一人、名優が逝ってしまいました。

ポール・ニューマン 享年83歳 

26日に自宅で亡くなられたとのこと。

最期は自宅で・・・というのもおしどり夫婦と呼ばれた彼らしい。

モノクロの画像ですが、この時代のニューマンはやっぱり素敵ですよね。

2008年09月27日

あのソースをもう一度食べたい

newmans

ポール・ニューマンが亡くなった。
享年83歳というから、大往生と言って良いだろう。
俳優としては説明の必要のないくらいの大スターだったし、地味ながら数本の注目すべき監督作品も残している。
1987年の「ガラスの動物園」が、彼の監督しての最高傑作にして遺作(それにしてももう21年も前の作品だが)となってしまった。
彼の経歴で特異なのは、映画界以外の分野でも大いに活躍した事で、モータースポーツ好きには偉大なるアマチュアレーサー、あるいはインディーカーの名門ニューマン・ハース・チームのオーナーとしてもお馴染みだった。
彼は、伝統のデイトナ24時間レースにおいて、史上最高年齢でクラス優勝を成し遂げた男でもあり、俳優(声優?)としての遺作が「カーズ」のドク・ハドソン役だったのは、ある意味でとても彼らしい。
ただ個人的には、ニューマンというと、食品会社のNewman’s Ownの創設者としての印象が強い。
25年ほど前にドレッシングからスタートしたこの会社は、単なる俳優のサイドビジネスという枠をはるかに超えて、現在ではドレッシングからドッグフードまで、多岐に渡る食品を作っており、この分野でアメリカを代表する企業の一つである。
私はアメリカに住んでいた頃、Newman’s Ownのパスタソースが大好きで、大瓶を何本も買い込んでいたくらいだ。
毎日冷蔵庫を開けると、ニューマン印のラベルと顔をあわせていたのだから、映画よりも何よりも印象が強くならないわけは無い。
残念ながら日本では殆ど見かける事がないのだけど、どこか正規輸入してくれないだろうか。
ネットショップなどではあるけど、お値段高めだし。
全般にここの製品はあっさり味で日本人の味覚には合うと思うのだけど。
映画、そして食という二つの文化に大きな足跡を残した、アメリカの偉大なお爺ちゃん
盟友レッドフォードはどのような想いか。

安らかに・・・合掌。

2007年05月14日

『フライド・グリーン・トマト』を観たよ。

シェアブログ1571に投稿
※↑は〔ブログルポ〕へ投稿するために必要な表記です。


 グリーン・トマトのフライって、本当に美味しいの?

『フライド・グリーン・トマト』
"FRIED GREEN TOMATOES"

1991年・アメリカ・130分
監督・製作:ジョン・アヴネット
製作:ジョーダン・カーター
製作総指揮:アンドリュー・メイヤー トム・テイラー 他
原作・脚本:ファニー・フラッグ
脚本:キャロル・ソビエスキー
撮影:ジェフリー・シンプソン
音楽:トーマス・ニューマン
出演:キャシー・ベイツ メアリー・スチュアート・マスタースン
   ジェシカ・タンディ メアリー=ルイーズ・パーカー
   クリス・オドネル シシリー・タイソン 他

 夫の興味が自分から離れてしまったのを気に病む中年主婦のエヴリン(キャシー・ベイツ)は、親類が入居している老人ホームでニニー(ジェシカ・タンディ)という老女と知り合う。明るくて話し上手なニニーは、約50年前にアラバマ州で生きていたふたりの女の物語をエヴリンに聴かせてくれた。「フライド・グリーン・トマト」が名物料理だったカフェを切り盛りしていたその女たちとは、哀しい過去を持つ野性的なイジー(メアリー・スチュアート・マスタースン)と、不幸な結婚生活を甘受していたルース(メアリー=ルイーズ・パーカー)で……。

 エヴリンとニニー、イジーとルースという、世代と時代を越えた2組の女たちの友情物語。話の中心は、イジーとルースのパート。自分がティーン・エイジャーの頃に観て、やたらめったら感動したのを憶えている。で、先日、レンタル・ショップでDVDジャケットを観たら懐かしくなったので借りてきたんだけど、……昔ほどは心に響かなかったなぁ。荒んだのかしら、私が。相変わらず良質のヒューマン・ドラマだとは感じたけれど、今の手応えとしては、ちょっと「綺麗すぎる」かも。まあ、汚かったり雑だったりするよりは、ずっといいんだけどね。

 かつて観たときにも思ったのだが、すこぶる丁寧な作品という印象を受けた。脚本や構成が丁寧なのはもちろん、衣装や映像も丁寧。時代考証がどの程度正しいのか私には判断できないけれど、知識のない目で観る限り、この映画で展開されている昔のアラバマ州の風景はとても「本物っぽく」映った。気風がよくて男勝りなイジーを演じたメアリー・スチュアート・マスタースンと、清楚でエレガントなルースを演じたメアリー=ルイーズ・パーカーの魅力の対比が美しく、クリアな情景美にすこぶる映えている。

 イジーとルースのエピソードに、人種差別や家庭内暴力の問題が巧みに盛り込まれていて、深刻に、繊細に、感動的。また、キャシー・ベイツ演じるエヴリンが、健気すぎていじらしい。夫の気を惹こうと、夫婦生活にときめきを取り戻そうと、地道な(しかし、どこかピントのずれた)努力をする彼女のかわいいことったら。あのキャシー・ベイツが、「ミザリー」が、肝っ玉母さんが、かわいくてかわいくてたまらないのである。それだけでも、ものすごく必見だ。

 今作の公開時に82歳だったジェシカ・タンディは、この3年後に卵巣癌で還らぬ人となる。没年のその年まで映画に出演していた女優さん。遺作は『ノーバディーズ・フール』。あれもいい映画だったなぁ。公開年が前後しちゃうけど、私が初めてジェシカ・タンディを映画で観たのは、『迷子の大人たち』だったように思う。そういえば、あの作品でもキャシー・ベイツと共演していたっけ。「アメリカのおばあちゃん」というと、私は一番にジェシカ・タンディを思い出す。

 グリーン・トマトかぁ。マリネにはときどきするけど、フライにしたことはないなぁ。あー、味の濃いトマトが食べたい。直球のトマト料理が食べたい。〔セレブ・デ・トマト〕に行きたいなぁ。

観た日:2007年5月3日(木)@自宅にてDVD

↓参考↓
フライド・グリーン・トマト@映画生活

↓観た作品&関連商品↓
 
 


ブログランキング

2007年03月02日

B4.5:もしも昨日が選べたら

建築家のマイケル・ニューマンは、家族を大事にしたいという思いはあるものの、昇進のために仕事を優先するしかなかった。そんなある日、マイケルは“万能リモコン”を求めてやってきた店でモーティという人物から最新型の万能リモコンをもらうが、そのリモコンは・・・アダム・サンドラー主演ということと、日本では劇場公開時あまり好評を得なかったのですが、アメリカでは大好評だった作品だったので観てみました。“もしも昨日が選べたら”誰もが1度は考えたことがあることを映画の題材として取りあげたことで、多くの人の興味を惹いたといえるでしょう。そして、テンポよく話がすすんでいくので時間を感じさせないという点も、この作品の魅力だと思います。←clickをお願いします。

2006年12月22日

カーズ

カーズ DVD プレミアム・ボックス あっしゅ坊や8

評価:(満点10点) 2006年 122min

監督:ジョン・ラセター

主演:オーウェン・ウィルソン ポール・ニューマン ボニー・ハント

美しく、惹き込まれるスピーディーな映像に圧巻。車の世界だけどなぜか人間味溢れる素晴らしいディズニー映画!

人気ブログランキング(うさちゃんver)

人気ブログランキングに投票お願いします。この記事をクリップ!

続きを読む

2006年07月02日

カーズ(字幕版)5

d702eef1.jpgあの映画史に残る傑作『トイ・ストーリー』以来、
大ヒットを飛ばし続けるピクサーの生みの親、
ジョン・ラセターが6年ぶりに監督業にカムバック!
彼がアニメーションと同じく愛してやまない
“クルマ”をテーマに描いた、
待望の新作が遂に日本上陸!

STORY:負けん気が強く、身勝手な態度が目立つ
若き天才レーシングカーのマックィーンは、
ひょんな災難で、
小さな田舎町「ラジエーター・スプリングス」にたどり着くが、
スピード違反と公共物破損で捕まってしまう。
裁判の結果、道路補修をするハメになり、
やむなくその町に滞在することになったマックィーンは、
素朴で人情に厚いその町の住人である車たちと一緒に過ごすうちに、
次第に傲慢さが薄れ、相手を思いやる優しい気持ちに芽生えていく・・・。

cars5

次から次へと量産されるハリウッド産CGアニメーションが、
動物モノ主流になりつつある中、
あえて“クルマ”を擬人化するという独創的なアイデアで勝負!するあたり、
さすがは長編CGアニメの本家本元ピクサー!
ひと味もふた味も違うという感じがした。

cars2

実写か?と見間違うような、美しいアメリカ南西部の景色に、
“クルマ”のノーズ&テールを模した岩石が点在するこだわりの世界観と
その映像クオリティの高さに、ただただ驚きと感動の連続!

cars19

鮮やかな色彩が、とにかく綺麗っ!!


cars16

レース会場の臨場感が凄い!


cars14

チェッカーズフラッグ担当も、もちろん“クルマ”!


cars18

顔は可愛いけど、走っている姿はカッコいい♪


cars17

ピットインは、タイミングとスピードが勝負!


cars9

名実共にナンバーワンを目指すマックィーン!


スピード命!のワガママな若きレーサーを主人公に、
相手を思いやる心の大切さ、友情や絆の美しさといった
子供向けアニメの王道を行く、見事なストーリーテリングといい、
“クルマ”のフロントガラスが目玉!という、
いかにも子供が喜びそうなデザインでありながらも、
車オタクも満足できるようなディテールは、
細部にまでラセター監督のこだわりが見える。


cars12

町のご意見番ドック・ハドソン
モデルは、1951年型ハドソン・ホーネット


51hudson


cars10

マックィーンと恋に落ちるサリー
モデルは、2002年型ポルシェ911


prsche911


また、大人だからこそ理解できるような人生の挫折感や哀愁
さらには過疎化する田舎町が抱える厳しい現実、
アメリカ横断道“ルート66”への想いといったところまで描き切っている。
そのオリジナリティ溢れる奥深ぁ〜い味わいは、
やはりジョン・ラセター率いるピクサーならではっ!!
エンドロールに至るまで、
ラセター監督のあたたかい優しさと愛情を感じた。


cars11owen

主人公のライトニング・マックィーンの声を担当しているのは、
オーウェン・ウィルソン!!(大好き!)
マックィーンの決まり文句「カチャーウ!」が最高♪で、
粋がった感じといい、後半のシリアスな場面といい、
オーウェンの声がイメージにぴったり!で良かった♪


huntサリーの声は、『12人のパパ』のボニー・ハント

newmanドックの声のポール・ニューマンが渋い!

cars7

マックィーンに田舎暮らしの楽しさを教える、人なつっこく心優しいレッカー車、
メーター(声:ラリー・ザ・ケーブル・ガイ)もイイ味出してたなぁ〜。
「夢は、ヘリコプターに乗ること!」なんて、可愛い♪

cars6

私の一番のお気に入りは、タイヤ店を営むイタリア出身コンビ、
ルイジ&グイド!!
とにかくレース大好き!フェラーリ★リスペクト!!で、
フェラーリのピットでのタイヤ交換が長年の夢。
ラセター監督のクルマ愛に応えて、F1現役ドライバー、
あの赤き皇帝ミハエル・シューマッハまでもが声の出演を!
(この他、アロンソ、ハッキネンetc…と、F1ファンには嬉しい!声のサプライズ・ゲスト♪)

cars4

巧みな映像美&良質な物語の展開に、大人も子供も大満足♪


『カーズ』オフィシャルサイト

◎今回の映画の査定(一般料金1,800円)は・・・2,000円也♪

cars15

今年の1月にディズニーの傘下に入ったピクサーだが、
ディズニーのアニメーション部門の最高責任者に就任するなど、
実質的にディズニーをも牽引する存在になった、ジョン・ラセター!
未来SF『ミート・ザ・ロビンソン』、犬の物語『アメリカン・ドッグ』と、
ユニークな作品が現在待機中のディズニー・アニメーションに、
ラセターが参戦!することによって、
更なる進化と大躍進が期待できそう!


映画ブログ・ランキングに参加中!いつも応援クリックありがとうございます!
rank

【広告】

サイト内検索

メンバー紹介

このサイトに自分のブログを載せたい!
(ブログの登録は無料です。)


カテゴリー

姉妹サイト

アマゾン

ブログパーツ

最新の情報をお届け!


rss