警察VSマフィアの熾烈なスパイ合戦!
傑作香港ノワールがハリウッドで復活!!
STORY:犯罪者の一族に生まれ、
自らの生い立ちと決別するために
警察官を志したビリー(レオナルド・ディカプリオ)と、
マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)によって
警察官に仕立て上げられたコリン(マット・ディモン)。
同時期に警察学校で学んだ二人は、
お互いを知らぬまま、それぞれの道を歩き出す。
マフィア撲滅の最前線で有能な警察官を装いながら、
コステロに情報を流しつづけるコリン。
一方、マフィアへの極秘潜入操作を命じられたビリーは、
苦悩を抱えながらも、任務のために犯罪者のフリをし続ける。
やがて双方で始まる“ネズミ”(=スパイ)探し・・・。
正体を知られてはならない、先に相手を見つけなければ命はない。
瀬戸際で繰り広げられる騙しあいと暴きあい。
さらに、彼らに仕掛けられた悲劇的なまでの運命の罠!
同じ一人の人物によってその人生を操られ、
運命に引き寄せられるかのように同じ女性を愛するビリーとコリン。
2人がついに決するとき、そこには何が待ち受けるのか―?

マフィアへの潜入を命じられた警察官と警察に送り込まれたマフィアの一員。
お互いの存在を知らないまま、二人の男の人生が交差したとき、
警察VSマフィアの戦いが新しい局面に突入する・・・。

香港で、そして日本で大ヒットした
『インファナル・アフェア』が、
ついにハリウッド映画になった!!
基本ストーリーはそのままに、貧困と犯罪、
暴力が渦巻くサウスボストンを舞台に移し、
アイリッシュ・マフィアとマサチューセッツ州警察が激しく対立する、
ハードボイルドな犯罪サスペンスに生まれ変わった。

監督はこのテのジャンルを撮らせたら右に出る者はいない、
巨匠マーティン・スコセッシ!
スコセッシの愛弟子を自認するレオナルド・ディカプリオが潜入警官のビリーに、
マット・デイモンがエリート警官の仮面の下にマフィアのスパイの顔を隠すコリン、
そして怪優ジャック・ニコルソンがマフィアのボス、コステロに。
ウィリアム・モナハンの脚本の面白さが人気スターの関心を集め、
この他、アレック・ボールドウィン、マーティン・シーン、
マーク・ウォルバーグなど、豪華な顔合わせが実現した。

犯罪者として暮らすことを強いられ、苦悩するビリー。
強引なコステロの要求に身の危険を感じ始めるコリン。
貧困地区に育ち、陽の当たる人生を手に入れたいと切望する二人の前に、
それぞれの組織の掟が立ちはだかる。
息詰まるスパイ合戦とスコセッシならではの
リアルな暴力シーンがスクリーンに炸裂し、
偽りの生活が招いた悲劇が、今、幕を開ける・・・。

オリジナルは『インファナル・アフェア』。
香港映画にしては珍しく、
企画・脚本にたっぷりと時間をかけられて作られたこの香港ノワール作品は、
その綿密なストーリーとサスペンスフルな演出が高く評価された傑作だ。
潜入捜査官のトニー・レオンも、マフィアのアンディ・ラウも共にハマリ役。
仲間を裏切り、自ら“無間道”に落ちることを選ぶ
アンディのクールな表情も素晴らしいが、
正しいことをしたいと願い警官になる道を選んだのに、
任務の為、真逆の生活を強いられ苦悩するトニーの
男の哀愁感がたまらなく魅力的だ。
携帯電話とモールス信号を使ったスパイ合戦は圧巻だし、
第二部は過去に遡り、二人がスパイになるまでの経過が描かれ、
第三部では、次第に精神を病んでいくアンディに焦点が当てられている。
監督は三部作ともアンドリュー・ラウとアラン・マック。

『インファナル・アフェア』が、
ワーナー・ブラザーズでリメイクされるというニュースが伝わったのは、
2003年の夏頃。
リメイク権の史上最高額175万ドルとブラッド・ピットの主演が話題になったが、
その後、彼は出演を否定して自身の会社プランBが製作に加わると表明。
翌2004年、スコセッシ監督とレオ、コステロ役のロバート・デ・ニーロが決定。
ところがデ・ニーロは、
『グッド・シェパード(原題)』(マットが主演)を監督する為に降板。
その時に、マットが『ディパーテッド』にも出演する話がまとまったらしい。
そしてコステロ役をジャック・ニコルソンが承諾し、撮影がスタート。
映画化まで二転三転とあったのだ。

マンハッタンのリトルイタリーで育ち、
マフィアの雰囲気に肌で触れてきただけあって、
スコセッシが描くギャングたちには実に
リアリティがある。
スコセッシ=イタリア系アメリカ人のイメージが強いが、
今回の題材はアイリッシュ・マフィア。
彼自身アイルランドに愛着があり、肯定的に描いたつもりだとか。

今回一番目立っていたのは、レオ様でもなく、無論マットでもなく、
ディグナム巡査部長役の
マーク・ウォルバーグだと思う。
いかにもたたき上げ!といった風貌で口も悪いが、男気に溢れる姿といい、
ラストの大どんでん返しといい、実にオイシイ役どころ。
この役でマーク兄ぃは、他の役者陣を差し置いて、
オスカーの助演男優賞にノミネートされたのも、なるほど頷ける。
ちなみにレオ様は、本作ではなく、
『ブラッド・ダイヤモンド』で主演男優賞ノミネート。
ビリーとコリンに愛され、二人の愛の狭間で揺れ動く精神科医マドリン役の
ビーラ・ファミーガが、昔の浅丘ルリ子さんに激似!?↓
オリジナルとは全く味わいの異なる作品となっており、
リメイク作品っぽくないのが、かえって新鮮で良かった。
オリジナルのストーリーの良さはそのまま活かし、
いかにもハリウッド受けするような
エンタテイメント性に富んだ、パワフルでテンポの良い作品に仕上がっている。
スコセッシの卓越した演出力も素晴らしい。

ただ、
テンポが良すぎる分、どうもドラマに“深み”が感じられなかった。
こういう作品もアリと言ってはアリなのだが、
私としてはオリジナルの持つ、味わい深い
“哀愁感”が大好きなだけに、
本作のアッサリし過ぎた観が否めなかったのが、ちょっと不満・・・。

レオ様の演技も“怒り”ばかりが前面に出すぎてしまい、
後半は一本調子になってしまっていたのが残念!

また、マットが演じる役は、単にヤな奴としか映らず魅力に欠けた。
オリジナルでアンディ・ラウが演じた役は、まだ同情の余地があったし、
感情移入できるキャラクターだっただけに、物足りなさを感じた。

ジャック・ニコルソンの演技も、
鼻につくようなクドさがどんどん出てきて、どうも飽きがきてしまった。
オリジナルと本作で勝敗をつけるとしたら、
私は迷わず、オリジナルの『インファナル・アフェア』に軍配を上げたい!
『ディパーテッド』オフィシャルサイト
◎今回の映画の査定(一般料金1,800円を基準)は・・・
1,600円也♪

先日1月23日、
第79回アカデミー賞のノミネート作品が発表されたが、
『ディパーテッド』は、作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ウォールバーグ)、
脚色賞、編集賞の
計5部門にノミネート。
今回6度目の正直?となるマーティン・スコセッシの
監督賞受賞は鉄板(カタイ)か?
喉から手が出るほど欲しいハズのオスカー像。
過去、『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『アビエイター』の時も
本命視されていながら惜しくも逃しているだけに、今度こそ!!
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