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2011年11月12日

カンパニー・メン


伝説のhiropoo映画日記

                                 

2010・米     ★★★☆☆(3.1)

                    

監督:ジョン・ウェルズ

出演:ベン・アフレック  トミー・リー・ジョーンズ  クリス・クーパー  ケヴィン・コスナー  マリア・ベロ

                        

                                   

リーマン・ショック後の不景気により、会社をリストラされたエリート・ビジネスマンたちの悪戦苦闘を描いた

社会派ドラマ。

                                    

リストラを機に自身の生き方を見つめ直す主人公にふんしたベン・アフレックをはじめ、トミー・リー・ジョーンズ、

クリス・クーパー、ケヴィン・コスナーという4人のオスカー受賞者が豪華競演。

                                         

監督は、テレビドラマ「ER 緊急救命室」「ザ・ホワイトハウス」シリーズのジョン・ウェルズが手掛け、

人生の再建に苦戦する男たちの心情をリアルに描き出す。(シネマトゥデイより抜粋)

                        

                              

                                    

ブタ これだけの魅力あるキャスト集めた、豪華な作品。                              

    だが、そんなに「良いよ!」と聞こえて来ないし、上映館もホンノ少し。

                              

    大会社で、其れなりの地位についていた人々が、行き成りのリストラにあう。

    其処までは、結構身につまされるストーリーなのだが…。

                            

    何ともストーリーがお粗末だし、特に一番若いベン・アフレック等は本当に「やり手」だったのか?と思うほど

    頭も悪そうで、体裁や見栄ばかり張る。

                      

    それ程のスキルや伝手も有る、重役級の彼らならさっさと自分達で会社を作れば良いモノを…。

    イライラするんだわ。

                                

    タダ、叩きあげで此処まで来て、子供の学費や住宅ローンが残っている60歳前のフィル役の

    クリス・クーパーは少々気の毒では有ったけれども…。

                                 

                           

    そんな中、手に職を持っているジャック役のケヴィン・コスナーがめっさ老けているのに驚いた。

    役作りでは無い筈で、トミー・リー・ジョーンズよりも爺さんに見えたけれども…あせる

                            

    もっと幾らでも描き方は有っただろうになぁ~。

    これだけの面子なのに、勿体無い勿体無い…叫び

                         

                       

                          

                               



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2011年02月09日

ザ・タウン・・・・・評価額1650円

ベン・アフレック監督・主演によるクライム・サスペンス。
全米一の犯罪多発地帯、強盗こそが住人の“ビジネス”となっている街、それが「ザ・タウン」だ。
生まれ育った街の呪縛から逃れ、新しい人生を歩みだそうとする凄腕の強盗ダグをアフレック自身が演じ、彼を街に引きとめようとする親友ジェムを「ハート・ロッカー」ジェレミー・レナーが好演。
初監督作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いて、アフレックは少年時代を過ごしたボストンの一角を舞台に、魂を刺激するハードなアウトロー・ムービーを作り上げた。

チャールズタウンで生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)は強盗団のリーダー。
親友のジェム(ジェレミー・レナー)ら四人でチームを組み、鮮やかな手口で銀行や現金輸送車を襲撃、誰も傷つけず、証拠は一切残さない。
ところがある日、押し入った銀行で通報ブザーを押されてしまい、やむなく支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質にとる事に。
無事逃走に成功し、解放したものの、運転免許証から彼女がすぐ近所に住んでいる事を知ったダグは、彼女が自分達の事をFBIに漏らさないよう監視する事にする。
ダグが自分を人質にした強盗だと気づかないクレアは、次第に彼と親しくなり、遂には恋に落ちるのだが・・・


ボストンと言えば、先ごろ公開された「ソーシャル・ネットワーク」の舞台でもある、ハーバード大学のある学問の街。
だが、その北東部に広がるチャールズタウンは、アメリカ合衆国で最も多くの銀行強盗と現金輸送車の襲撃が発生する犯罪の街でもある。
この街では、強盗は言わば代々受け継がれるファミリービジネス
幼い頃から親が犯罪を重ねる様を見て育った子供たちは、やがて自然に銃を手にし、ボーイスカウトに入るかの様にギャングのメンバーに名を連ねる。
彼らにとっては、この街こそ世界であり、強盗以外の生き方を知らない。
本作の主人公のダグも、チャールズタウンに生まれ育ち、服役中の父を持つ典型的なギャングファミリーの一員だ。

アメリカの闇社会を支配する犯罪組織の多くが、所謂民族系である。
良く知られているのはイタリア系のマフィアだが、本作に描かれるのはイタリア系と同じくらいの長い歴史を持つアイルランド系のギャングだ。
民族系ギャングは、基本的に特定の街に根を張り、何世代にも渡って組織が受け継がれて行くので、本作の主人公のダグの様に親兄弟親戚が皆ギャングというケースも珍しくなく、足を洗うのは容易ではない。
私がアメリカのカレッジの学生だった時に、クラスメートにヒスパニック系ギャングの元メンバーがいた。
彼もまた街中がギャングだらけという環境に育ったが、父親の服役を機に元々街の人間でなかった母親が離婚を決意、子供達を連れて遠くに越した事で、漸くカタギになる事が出来た。
だがいつか、父親が自分達を連れ戻しに来るのでは、という恐れからは逃れる事が出来ないと言う。

そんな負のスパイラルに生きる男達のドラマは、色々な意味で熱く、見応え十分だ。
この街の人間関係は正に“血は水よりも濃い”という言葉の通り。
アイルランドという共通の祖先の土地と血脈は、好むと好まざるとに関わらず、彼らを柵で雁字搦めにして街に縛り付ける。
ダグは、終身刑で服役中の父への好悪入り混じる想いと、幼い頃に失踪した母親の思い出との間で葛藤を抱え、いつかこの街を出たいと考え続けている。
ギャングという正体を明かす事の出来ない恋人、クレアとの出会いは、その切欠となるのである。

だが何世代もの間、人々の愛憎を糧に存在してきた街は、まるでそれ自体が一つの生命であるかのように、ダグの人生を支配しようとする。
物語の中で、ダグは自らの知らなかった過去を、二人の人物から告げられる。
ジェレミー・レナーが演じるジェムは、血の気が多いトラブルメーカーで、人を殺して長年刑務所で過ごした過去を持つが、ダグにとっては親友であり、元恋人の兄でもあるかけがえの無い人物だ。
ジェムは、街を出て行こうとするダグに対して、人を殺したのは敵対するギャングからダグを守るためだったと告白する。
街を出るという事は、自分のために殺人まで犯し、まともな人生を諦めた親友を捨てる事を意味する。

更に追い討ちをかけるのは、ギャングたちの黒幕でもある、花屋のファーギーだ。
彼は、足を洗うと宣言したダグに対して、彼の両親に関するある秘密を打ち明け、もしも抜けるならクレアに危害を加えると脅しをかける。
先日亡くなった名優ピート・ポスルスウェイトが、凄みのある演技で魅せるこのキャラクターは、出番は少ないながらも、影の主人公である“街”そのものの象徴として、強い印象を残す。
複雑な人間関係は実によく考えられており、まるで互いに絡み合った蜘蛛の巣の様に、本作の骨太のプロットを支えている。

クレアを守り、新しい人生を歩むために、ダグは最後の仕事を受けるのだが、狙いは銀行ではなくメジャーリーグのボストン・レッドソックスの本拠地、フェンウェイ・パークだ。
だが、そこにはクレアを手の内に引き込んだFBIが待ち構えている。
もうここからは、アクションとサスペンスがつるべ打ちの怒涛の展開だ。
クライマックスを含め、都合三回ある襲撃シーンは緊張感たっぷりで、古都ボストンの狭い路地を効果的に使ったカーチェイスも迫力満点。
アクション映画としても、水準以上の仕上がりだ。

サスペンス、アクション、ロマンスと、見所満載の「ザ・タウン」はハリウッド伝統のアウトロー・ムービーの秀作である。
やはり ボストンを舞台とした「グッドウィル・ハンティング」で、幼馴染のマット・ディモンと共に若干25歳の若さでアカデミー脚本賞を受けたベン・アフレックは、やはり並の才能では無い。
なぜか日本ではDVDスルーになってしまったが、鋭い切れ味を持つ前作、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続いて、哀しき男たちのドラマは情感に溢れ、深い余韻を感じさせる。
元々演技力という点では若干疑問の残る俳優だけに、イーストウッドの様に、裏方の方でより輝きを放つ人なのかもしれない。

とは言え、映画史に残る傑作となるには、何かが足りない気がするのも事実。
たぶんその原因は、ヒロインであるクレアの行動原理が不可解である事だろう。
ダグやその仲間達のドラマの濃密さと対照的に、クレアの背景は結構アバウトで、彼女がどんな人物なのか今一つわからない。
突然強盗の人質となり、震え上がるほど恐ろしい想いをしたのに、強盗の街の住人であるダグに対してあまりにも無防備に接近を許す。
FBIに目撃した犯人の刺青の事を話さなかったのは、自分が監視されている事を知っているからだという事で納得はいくが、何故ダグは例外なのか。
それに、いくらダグを愛したといっても、彼の残した汚れた金を使ってしまうのもピンとこない。
大体、あんな大金を寄贈したとしたら、絶対にFBIが嗅ぎ付けるはずだ。
レベッカ・ホールのナチュラルな存在感は悪くないのだが、この物語におけるクレアの立ち位置は曖昧で、それが映画全体の画竜点睛を欠く印象に繋がってしまっている。
もしも、彼女もまたこの街に囚われた者であるなら、もう少し突っ込んでキャラクターを描くべきだろうし、心情でダグを愛しても、行動では許せないという風に持っていったほうが、物語としてもピリリと締まった様に思うのだが。

今回は、ボストンを代表する地ビール、「サミュエル・アダムス ボストン・ラガー」をチョイス。
サミュエル・アダムスはボストン出身の政治家で、第二代合衆国大統領のジョン・アダムスの兄としても知られる。
彼の父は醸造所を経営しており、サミュエルも政治家になる前に職人として働いていた時期がある。
今では地ビールと言うにはあまりにも有名な銘柄となったが、映画と同じく適度な濃厚さとコクが魅力の味わい深いアメリカンビールだ。

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2011年02月08日

ザ・タウン(PG-12)


伝説のhiropoo映画日記
                                      

2010・米     ★★★☆☆(3.6)

                             

監督・出演:ベン・アフレック

出演:ジョン・ハム  レベッカ・ホール  ブレイク・ライブリー  ジェレミー・レナー  ピート・ポスルスウェイト

                   

                            

俳優として活躍する一方、前監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が高い評価を受けたベン・アフレックの監督第2作。

                                        

強盗団のリーダーと人質女性の愛を軸に、犯罪都市に生きる者達の生きざまが描かれる。

                                        

スリリングで骨太な運命のドラマが味わえる。(シネマトゥデイより抜粋)

                 

                             

                                    

                                        


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2008年09月17日

ゴーン・ベイビー・ゴーン

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■2008/7/17日DVD発売 ■アメリカ制作(日本未公開) ■114分

■監督 ・ベン・アフレック

■出演
・ケイシー・アフレック(パトリック)
・ミシェル・モナハン(アンジー)
・エド・ハリス(刑事レミー)
・モーガン・フリーマン(警部ドイル)
・エイミー・ライアン(ヘリーン)
・ジョン・アシュトン(刑事ニック)

■あらすじ■
パトリックとアンジーは、ボストンで私立探偵として働く幼なじみのカップル。ある日、4歳の少女アマンダが誘拐される事件が発生、テレビでも大きく取り上げられ、ボストンの街は騒然となる。そして、事件発生から4日目、警察の捜査に進展が見られない中、アマンダの叔母夫婦が、街の裏側に精通するパトリックたちのもとに捜索依頼に現われる。すでに、事件の幸せな解決は望めないと確信し、あまり乗り気でないパトリックとアンジー。さらに、アマンダの母親ヘリーンにかなり問題があることが次第に明らかとなり、ますます気の重い2人だったが…。

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■かんそう■
ベン・アフレック初監督作品。 主役に、弟ケイシーを起用してます。
彼、「ジェシー・ジェームズの暗殺」で印象に残る俳優さんです。

「ミスティク・リバー」の原作者の他本の映画化で
数々の賞にノミネートされたらしいのに、何故か日本未公開。

ベテラン俳優の中で、ケイシーさんカスム事ない存在感。上手いですねぇ。

相棒が女性、それも恋人関係だと言う事で、男同士の駆け引き場所にも付いてくる。
女性が絡むとヌルイなぁ~なんて思ってたのですが、ラストまで見ると
なるほど、だから女性なんだ・・・と納得。

内容は、2転3転するものの、驚くような展開でも無いし、真犯人も読めてしまう
ですが、事実判明してからが重要部分で見所なんだと

頻発する子供の誘拐事件。無事母の元に帰った子供達が果たして幸せなのか?
パトリックは、少女の人生を左右する決断を下す訳ですが、私は賛成出来なかった。
間違えば、人1人の人生をドン底に落としてしまいかねない。

「後30年もすれば君にも分かる」と言うドイルの言葉
「後悔だけはするな」と言うエレミーの言葉・・・・・・ラストでズシンと響きます。

結局、母親は何も変わってなかった。それが、答えだと思うし

地味なサスペンスでしたが、オッサン達の思い、相反する正義
その狭間で悩む若い探偵の選択を、深く追求した映画で、貴方なら?
と、質問投げかけられたような気がする、見応え有る映画でした。

私の好き度 ★★★★

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2008年08月30日

ザ・フィースト 

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■2008/8/22DVD発売 ■アメリカ制作 ■86分

■監督 ・ジョン・キャラガー

■制作総指揮 ・マット・ディモン&ベン・アフレック&ウェス・クレイヴン

■出演
・パルサザール・ゲティ(マヌケ)
・ヘンリー・コリンズ(コーチ)
・ナヴィ・ラワット(ヒロイン)
・ジュダ・フリードランダー(ビール男)
・ジェニー・ウェイド(ハニーパイ)
・クリスタ・アレン(タフィー・・・・・・のちヒロイン2)
・エリック・デイン(ヒーロー)
・デュエイン・ウィチカー(ボス)
・クルー・ギャラガー(バーテン)

■あらすじ■
テキサスの広大な荒野にあるバー。いつもの面々がいつもの安酒で酔いつぶれるなか、突然ショットガンを持った血まみれの男が飛び込んできた。男の手には正体不明の怪物の頭が握られていた。バーの封鎖を指示するやいなや、何者かが襲いかかってくる。唖然とするバーの客たちをよそに、今度は血まみれの女が飛び込んできた。バーの外から聞こえる野獣の叫び声。電話も通じず助けも呼べない状況の中、次々と怪物たちの餌食となってゆくバーの客たち。絶体絶命のなか、はたして未知のモンスターを相手に生き残ることはできるのか!?

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■かんそう■
M・デイモンとB・アフレックが設立した「ライブ・プラネット社」がプロデュースする
人気番組「プロジェクト・ブリーンライト」。その番組の一般公募から選ばれた脚本の、映画化。


低予算らしく、グラインドハウス系の香りがするモンスターパニック。
目玉引き出し、緑の液噴射、ウジ虫、溶ける人間&血しぶき・・グロ満載。

ブラックユーモアも炸裂してて笑えるホラーです。
入り、登場人物の役名・・ご覧の通り、面々のプロフィールが紹介されますが、茶化しマクリ

ついでに、エロも際どい・・怪物同士の合体腰フリや、人間女性のお口の中での高速腰フリ。
多量のお口内発射で、女性が吐き出す白液には、気色悪ぅ~と思いながらも

下品極まりないのですが、描写が大げさなんで、笑いを誘う作りです。

ヒーローなんて、「君達の救世主だ!」と、のたまった瞬間に絶命・・ヒーロー名前負け
怪物君達が、何処から来て、何故生まれたのか? なんて、完全無視(笑)

とにかく、理由より生き延びるの一言に尽きる内容なのですが、茶化すだけでも無く
ドキドキ感も、それなりに感じます。

この映画で1番新鮮だったのは、バーの面々にまったく一体感が無い事。
誰が犠牲になろうが、お構いなしで、自分が助かれば良い訳だ

運良く、外のトラックに辿り着いた、お姉ちゃんなんか、他の人間を助ける気など
サラサラなくて、とっとと1人で逃げちゃう・・・本当にそれっきり帰って来ないのよ

もう何かね、私の中のモンスターパニックのイメージは粉々(笑)

レトロ感のあるショボホラー好きには、心クスグル楽しめる映画だと思います。
私、このハチャメチャな乗りは、かなり・・・・・・・・・す・き!

一言、既にアメリカでは2そして3制作されてるそうです。

■ザ・フィースト公式ページへ■

私の好き度 ★★★★

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2008年04月22日

◎『ジェシー・ジェームズの暗殺』新宿武蔵野館

長かったけどねー、よかったねー。実に。
ブラッド・ピットもよかったし、ケイシー・アフレックもよかった。ケイシー、20才の役って、って思ったけども、ちゃんと20才に見えるもんねえ。

ケイシー演じるロバートというのはね。
自分の器を知らず、誰かの衣を纏って、声高に鼓舞し、飾り立てた自分の夢ばかり見ている臆病者。愚かだけれども、つかの間追い詰められた鼠のように頭を使う男。

憧れが募りすぎて、同化を求めすぎて、いつの間にかある一線を越えてしまって、愛なのだか憎しみなのだかわからなくなる。
近くにいるのか遠くにいるのか、追いかけているのか待ちくたびれているのか、離れたつもりが確証なく、寄ったつもりが自信がない。

もう、自分の中身がすっかり空洞になって、誰かの跡を追って、影を集めては埋めないと生きていられなくなっているのに気がつかない。


その対象であるジェシーは、映画の中の色彩と同じように、もう何もかもが褪せて見えていたに違いない。
いろんなことが麻痺しているようで、人へ向ける笑いも、警戒も、暴力も、殺意も、それぞれが塊となって、体の中でただゆらゆらしているだけのようで、ただ人を張り詰めさせる、何もかも棘のように突き出したまま。

ジェシーもまた、ひりつくような殺気と存在感の向こうに、何かしらの空虚さ、が全身を覆っていて、それがロバートをひどく呼んだんではないだろうか、あるいは、意図的に呼び寄せたのではないんだろうか。

ロバートとジェシーの、最後のシーンは、そんなことを思わせるわけです。

ともかく、全体をキーンと張り詰めるというか、息の1つも気を遣わなくてはいけないような、そういう鋭敏で冷たい空気が映画を包んでいるので、見るのにはえらいこと体力がいる、いるけれども、いい映画です。

ブラッドは、画面が褪せたグレーがかった色彩が多く続く映画だから、いわゆるイケメンぶり発揮というわけではなかったけれど、あの、どこを見てるかわからないような、すでに死んでいるのではないかしら、と思わせる遠い瞳が印象的でした。
というより、ある意味、もう、登場した時からすでに死んでいたんじゃないかしらね。


どうでもいいですが、ケイシーは今2人兄がいて、実兄がベン・アフレック、義兄がわたしのダーリン1号であるホアキンです。(ほんとどうでもいい)

2008年04月07日

「クローバーフィールド」便乗か?「ザ・フィースト」で楽しめ!

何かと話題で公開中で 今週のランキングで第1位に躍り出た 「クローバーフィールド」ですが〜 同じ4月5日に大阪で公開開始になった 「ザ・フィースト」 こちらの手ぶれ映像、 モンスター登場が先ですよ! いきなり手ぶれ的な映像で始まり 「モンスター」登場シーンも 手ぶれ+スピードカットで 酔わないけど眼が回るう。 マット・デイモン&ベン・アフレックも プロデューサーに名を連ねる本作品。 「モンスター」の襲撃で バーに閉じ込められた人たち。 最後に誰が残るのか? 果たしてモンスターは? 脚本...

2008年03月28日

ザ・フィースト・・・・・評価額1450円

そこはかとなく80年代の香り漂う、スプラッターホラー。
「ザ・フィースト」は、マット・デイモンとベン・アフレックの設立したライブ・プラネット社が手がける「プロジェクト・グリーンライト」というテレビのリアリティショーから生まれた作品。
脚本を公募して、選ばれた作品が映画として完成するまでを追うドキュメントなのだそうだ。
デイモンとアフレックと言えば若手演技派俳優の印象が強いが、「グッド・ウィル・ハンティング」でオスカーを受賞している脚本家でもある。
彼らが選んだ脚本ならば、当然ただのB級映画であるはずがないと結構期待していたのだ。
ちなみにタイトルの「FEAST」とは祝宴の意。
なるほどね(笑

寂れた田舎の街道に建つ、場末のバー。
そこに屯するのはマヌケ(バルサザール・ゲティ)、タフィー(クリスタ・アレン)ら、行き詰まり感漂う田舎者たち。
ある夜、ここに銃を手にした血まみれの男(エリック・ダーン)が駆け込んでくる。
彼によると、謎の人食い怪物に襲われ、既にこのバーは四匹の怪物に包囲されているという。
バーを封鎖しろと叫ぶ男だったが、窓際に立った瞬間何者かが窓を破って一瞬で男を引き裂いてしまう。
血まみれの死体を前にしてパニックに陥るバーの客たちだったが、今度は血まみれの女(ナヴィ・ラヴァット)が「私の夫はどこ!」と叫びながら飛び込んできた・・・・


この映画の魅力は、ハズシという一点に尽きる。
いかにもなB級モンスターホラーの設定とキャラクターを用意しながら、あえて「お約束」を守らない事で、予測不能な新鮮さを作りだしているのだ。
登場人物全員が「Tuffy(タフ)」「Bozo(マヌケ)」「Coach(指導者)」という様に、キャラクターを現す「あだ名」で呼ばれ、登場するときにもまるでゲームのキャラクター解説の様に「こういうキャラならすぐ死ぬかも?」的なご案内が表示される。
はたして映画の中では、B級映画のお約束なら確実にヒーローの役回り(実際役名もHero)の男がいきなり殺され、その後もディープなホラーファンの予想を逆手に取るような、ハズした展開によって観客を翻弄する。
おそらく相当なホラーフリークなのであろう、脚本家のパトリック・メルトン、マーカス・ダンスタンは、7、80年代のモンスターホラー映画を実によく分析し、ある種のパロディとして見事にぶっ壊している。
その意味でこの作品は、ディズニーが自ら作り出したお約束の破壊を試みた 「魔法にかけられて」に近い・・・・かもしれないけど、やっぱり違うかも(笑
とはいえ、ハズしてばっかりでは直ぐに裏を読まれて飽きられてしまうので、途中で急に正攻法なセオリー通りの展開があったりして、先を読ませず飽きさせない。

確実に言えるのは、一昔前のモンスターホラーに慣れ親しんで、このジャンルのお約束を熟知している観客の方がより楽しめるという事で、ある意味もの凄くヲタク向けの作品である。
普段ホラーなんて全く観ないけど、デイモンとアフレックの名前だけで観に行こうとしてる正しい映画ファンはおそらくついて行けないだろう。
ていうか、この二人って真面目そうな顔してこんなのが好きなんだと思うと、何だか親しみがわいて来る(笑

もっとも、ハズシ以外の物語そのものはごくごくオーソドックスな仕上がりで、特に新鮮味は無い。
まあこれがあまり奇抜な物語だと、パロディとして機能しなくなってしまうのだが、どうせならもう一ひねり何か欲しかった気はする。
あと、7、80年代のモンスターホラーを気取るなら、スプラッターシーンとモンスターをもうちょっとちゃんと見せて欲しかった。
ジョン・ギャラガー監督の演出はスピーディでテンポも良いのだが、最近の作品らしく、カット割りが激しすぎて、スプラッターシーンも殆ど何がどうなっているのか判らないし、モンスターの全体像もハッキリしない。
クラッシックと言われるモンスターホラーには、大抵一カットくらい、モンスターをじっくり見せるサービス精神があるものだ。

本作のモンスターは、何処から来たのか、何者なのか、一切明かされないし、物語の大半は動物の死体を被っていてその姿すら見ることは出来ない。
たぶん、ネイティブアメリカンの伝説にある、動物の死体を被って荒野を徘徊する死霊、スキン・ウォーカーをイメージしているのだろうが、その割には世にも珍しいモンスターの交尾シーンまで見せてくれて、神秘性は皆無だ。
色々な映画に登場したモンスターを、ごちゃ混ぜにして割った様な曖昧なイメージにしておきたいかもしれないが、やっぱりディテールが観たくなるのがホラーファンの性というもの。
このあたりは次回に期待したい。

本作の脚本・監督トリオは、既に「Feast 2: Sloppy Seconds 」と「Feast 3: The Happy Finish」というオバカな展開を予感させる副題を持つ続編2本が既に待機中。
更にパワーアップしてくれているといいのだけど。
ちなみにギャラガー監督は、数々のB級ホラーで名バイブレイヤーとして知られ、本作でもバーテンダーを演じているクルー・ギャラガーの息子さん。
血は争えないものだ。

今回はB級テイスト漂うスピリッツ、サントリーの「カスタム」
このカスタムというお酒、モルトとグレーンが原材料のようだがウィスキーではなく、ニュー・スピリッツなのだという。
その特徴はとにかく安い事で、何しろ量販店なら二リットルで二千円を切るのだから、正真正銘の安酒と言っていい。
味の方は確かにウィスキー風ではあるものの、そこはかとなく人工的な香りがして、正直なところ上質な酒とは言いかねるのだけど、財布の軽い世の酒飲みにとって、この手の怪しい酒はしばしばありがたい存在なのもまた事実。
B級というのはどの世界でも、軽視されつつも無いなら無いで寂しい物なのかもしれない。

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