NHKきょうの健康(2006/2/20・21・22放送)「正しく理解!アトピー性皮膚炎」より
■アトピー性皮膚炎についていっしょに考えましょう。
■一般臨床医向けのアトピー性皮膚炎治療ガイドライン
■日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題委員会
<なぜ起きる?アトピーのメカニズム>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どんな症状が現れる?」
・強いかゆみ
・慢性の湿しん
・良くなったり悪くなったりをくり返す
乳児期で2ヶ月以上 それ以降は6ヶ月以上続くもの
「症状が現れる部位」
・乳児 ⇒顔、首、上半身、手首、足首など
・子ども⇒目の周り、首、上半身、ひじのくぼみ、膝のくぼみなど
・成人 ⇒顔、耳、首、胸より上、ひじ、手など
「症状の現れ方・パターン例」
・乳幼児発症・短期間治癒
・いったん治癒・思春期以降再発
「アトピー性皮膚炎のメカニズム」
皮膚炎体質。。。アレルギー体質・ドライスキン
↓
悪化させる要因。。。ストレス・かく・発汗・食べ物・埃・ダニ
↓
アトピー性皮膚炎が発症
「治療診断は?」
・重症度を判定
・悪化させる要素を見つけ出し取りのぞく
・乾燥を予防するスキンケア
・炎症を抑える薬物療法
<薬の効果と副作用>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「基本的な使い方」(厚生労働省ガイドライン)
軽症←→重症
・ステロイド外用薬
・必要に応じてタクロリムス軟膏
・必要に応じて抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬
・必要に応じて一時的にステロイド内服薬
「ステロイド外用薬の強さ」
強 1群 最も強い(ストロンゲスト)
↑ 2群 とても強い(ベリーストロング)
3群 強い(ストロング)
↓ 4群 中等度(ミディアム)
軽 5群 弱い(ウィーク)
・症状が重いほど強い薬を使う
・身体の顔や首など吸収がいいところは弱い薬を 吸収が悪いところは強い薬を使う
・乳児は吸収がいいので弱い薬を使う 大人は吸収が悪いので強い薬を使う
「ステロイド外用薬の誤った使い方」
・実際の症状よりも弱い薬を使う
・塗る回数や量が少ない
・完全に改善していないのに使用をやめる
突然やめると悪化することがあるので ゆっくり減らしていく必要がある
「ステロイド外用薬の副作用」(塗った場所に出る・全身性ではない)
・皮膚が薄くなる
・毛細血管が拡張する
・にきびができる
・毛が濃くなる
これらは軽い副作用といえる
日本のステロイド外用薬の使用は 欧米の3分の一程度と
非常に少ないので 副作用の発生頻度も少ない
「塗り薬の使用量の目安」(5gチューブで)
大人の人差し指 第一関節の長さの量が 0.5g
大人の手の平2つ分くらいの広さの患部
したがって5gチューブで20枚分の面積が塗ることができる
赤みがひくのは3〜4日 慢性的にかいたりしているので
その場所が固くなってくる そこで薬をやめない。
その部分が指でつまんで 柔らかくなるまで塗って
10日〜2週間は続けてからやめると再発は少ない
1日2回 症状が軽くなったら1日1回に減らす
「タクロリムス軟こう」
1999年に認可(小児用は2003年)
ステロイド外用薬の3群程度の強さ(ステロイドではない)
顔や首への治療効果が高い
・ホルモンによる副作用がない薬
「タクロリムス軟こう・注意したいポイント」
・ぴりぴりとした刺激感
・傷がある部分や ジクジクしているところ粘膜には使えない
・妊娠中・授乳中は使用できない
副作用・・・にきびやヘルペスができやすくなる
「かゆみを抑える薬」
飲み薬で 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬がある
補助的なもので 主は外用薬になる。
副作用として眠気があるので
就寝中にかきむしってしまう子どもに使うことも。。。
「治療の目標」
・日常生活の支障がない
・悪い状態が続かない 放っておくとランクが上がってしまうこともある
<スキンケアのポイント>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドライスキンを治療するのがスキンケア
アトピー性皮膚炎の治療で重要なベースとなる
スキンケアは症状が治っても 続けていくほうが良い
保湿薬と外用薬どちらを先に塗ってもかまわない
健康な肌は 角質層の表面は皮脂腺から分泌された
皮脂で覆われていて 水分の蒸発を防いでいる。
細胞間脂質(セラミド)は 水分を保ち
肌を潤いのある状態にしている。
角質層は外からの異物の侵入や
刺激を防ぐ働きをしていて バリアの役目がある。
アトピー性皮膚炎の患者に多いドライスキンは
皮脂の分泌量が少なく セラミドも不足している。
このため角質層には隙間ができたり
剥がれ落ちたりして バリア機能が著しく低下している。
そのため水分が蒸発しやすく 外からの刺激を受けやすい。
アレルギーの原因となる物質も侵入しやすくなって皮膚炎を起こしやすい。
「入浴のポイント」
・汗や汚れは速やかに洗い落とす
症状がひどいときは シャワーは1日2回
・強くこすらない 素手でやわらかく洗うとよい
・洗浄力の強い石鹸は使わない
・十分すすぐ 石鹸が残っていると刺激なる
・かゆみを感じるほどの熱い湯は避ける 40℃以上だと痒みが出る
・ほてりを感じる入浴剤はさける
「保湿のポイント」
入浴・シャワー後 速やかに保湿薬を塗る。
入浴後 身体を拭いて まだ身体が湿っている状態のときに使う。
朝 保湿薬を塗るときは 霧吹きをかけてから保湿薬を塗ると良い
「ワセリン」べたべたした軟膏。保湿効果は高い。安い。世界中でよく使われている。
「尿素入り保湿薬」尿素は水分を保持しやすい作用。肌に塗ると保湿効果が高い。
尿素そのものがヒリヒリしやすいので 傷のあるところには向かない。
「セラミド配合保湿薬」最近作られたもの。
ずっと使うことが大事なので 使用感がいいものを選ぶ。
「保湿薬の使い方」
自分に合ったものを探して使う。
乾燥しているところにまんべんなく塗る
手早く全体に伸ばすためには シワに沿って塗るとよい(横に塗る)
冬は乾燥が強いので保湿効果が高いものが良い(ワセリンなど)
ワセリンは冬場は硬くなるが 人肌で溶かして使う
夏は ローション系のものが良い
頭の中は ローション系の保湿薬を塗って ピンポイントで外用薬を使う
「衣類のポイント」
・清潔なもの
・肌への刺激が少ないもの
ウールは避ける。赤ちゃんを抱っこする人もウールは避ける。
・新しい肌着は使う前に水洗い
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■一般臨床医向けのアトピー性皮膚炎治療ガイドライン
■日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎治療問題委員会
<なぜ起きる?アトピーのメカニズム>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どんな症状が現れる?」
・強いかゆみ
・慢性の湿しん
・良くなったり悪くなったりをくり返す
乳児期で2ヶ月以上 それ以降は6ヶ月以上続くもの
「症状が現れる部位」
・乳児 ⇒顔、首、上半身、手首、足首など
・子ども⇒目の周り、首、上半身、ひじのくぼみ、膝のくぼみなど
・成人 ⇒顔、耳、首、胸より上、ひじ、手など
「症状の現れ方・パターン例」
・乳幼児発症・短期間治癒
・いったん治癒・思春期以降再発
「アトピー性皮膚炎のメカニズム」
皮膚炎体質。。。アレルギー体質・ドライスキン
↓
悪化させる要因。。。ストレス・かく・発汗・食べ物・埃・ダニ
↓
アトピー性皮膚炎が発症
「治療診断は?」
・重症度を判定
・悪化させる要素を見つけ出し取りのぞく
・乾燥を予防するスキンケア
・炎症を抑える薬物療法
<薬の効果と副作用>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「基本的な使い方」(厚生労働省ガイドライン)
軽症←→重症
・ステロイド外用薬
・必要に応じてタクロリムス軟膏
・必要に応じて抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬
・必要に応じて一時的にステロイド内服薬
「ステロイド外用薬の強さ」
強 1群 最も強い(ストロンゲスト)
↑ 2群 とても強い(ベリーストロング)
3群 強い(ストロング)
↓ 4群 中等度(ミディアム)
軽 5群 弱い(ウィーク)
・症状が重いほど強い薬を使う
・身体の顔や首など吸収がいいところは弱い薬を 吸収が悪いところは強い薬を使う
・乳児は吸収がいいので弱い薬を使う 大人は吸収が悪いので強い薬を使う
「ステロイド外用薬の誤った使い方」
・実際の症状よりも弱い薬を使う
・塗る回数や量が少ない
・完全に改善していないのに使用をやめる
突然やめると悪化することがあるので ゆっくり減らしていく必要がある
「ステロイド外用薬の副作用」(塗った場所に出る・全身性ではない)
・皮膚が薄くなる
・毛細血管が拡張する
・にきびができる
・毛が濃くなる
これらは軽い副作用といえる
日本のステロイド外用薬の使用は 欧米の3分の一程度と
非常に少ないので 副作用の発生頻度も少ない
「塗り薬の使用量の目安」(5gチューブで)
大人の人差し指 第一関節の長さの量が 0.5g
大人の手の平2つ分くらいの広さの患部
したがって5gチューブで20枚分の面積が塗ることができる
赤みがひくのは3〜4日 慢性的にかいたりしているので
その場所が固くなってくる そこで薬をやめない。
その部分が指でつまんで 柔らかくなるまで塗って
10日〜2週間は続けてからやめると再発は少ない
1日2回 症状が軽くなったら1日1回に減らす
「タクロリムス軟こう」
1999年に認可(小児用は2003年)
ステロイド外用薬の3群程度の強さ(ステロイドではない)
顔や首への治療効果が高い
・ホルモンによる副作用がない薬
「タクロリムス軟こう・注意したいポイント」
・ぴりぴりとした刺激感
・傷がある部分や ジクジクしているところ粘膜には使えない
・妊娠中・授乳中は使用できない
副作用・・・にきびやヘルペスができやすくなる
「かゆみを抑える薬」
飲み薬で 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬がある
補助的なもので 主は外用薬になる。
副作用として眠気があるので
就寝中にかきむしってしまう子どもに使うことも。。。
「治療の目標」
・日常生活の支障がない
・悪い状態が続かない 放っておくとランクが上がってしまうこともある
<スキンケアのポイント>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドライスキンを治療するのがスキンケア
アトピー性皮膚炎の治療で重要なベースとなる
スキンケアは症状が治っても 続けていくほうが良い
保湿薬と外用薬どちらを先に塗ってもかまわない
健康な肌は 角質層の表面は皮脂腺から分泌された
皮脂で覆われていて 水分の蒸発を防いでいる。
細胞間脂質(セラミド)は 水分を保ち
肌を潤いのある状態にしている。
角質層は外からの異物の侵入や
刺激を防ぐ働きをしていて バリアの役目がある。
アトピー性皮膚炎の患者に多いドライスキンは
皮脂の分泌量が少なく セラミドも不足している。
このため角質層には隙間ができたり
剥がれ落ちたりして バリア機能が著しく低下している。
そのため水分が蒸発しやすく 外からの刺激を受けやすい。
アレルギーの原因となる物質も侵入しやすくなって皮膚炎を起こしやすい。
「入浴のポイント」
・汗や汚れは速やかに洗い落とす
症状がひどいときは シャワーは1日2回
・強くこすらない 素手でやわらかく洗うとよい
・洗浄力の強い石鹸は使わない
・十分すすぐ 石鹸が残っていると刺激なる
・かゆみを感じるほどの熱い湯は避ける 40℃以上だと痒みが出る
・ほてりを感じる入浴剤はさける
「保湿のポイント」
入浴・シャワー後 速やかに保湿薬を塗る。
入浴後 身体を拭いて まだ身体が湿っている状態のときに使う。
朝 保湿薬を塗るときは 霧吹きをかけてから保湿薬を塗ると良い
「ワセリン」べたべたした軟膏。保湿効果は高い。安い。世界中でよく使われている。
「尿素入り保湿薬」尿素は水分を保持しやすい作用。肌に塗ると保湿効果が高い。
尿素そのものがヒリヒリしやすいので 傷のあるところには向かない。
「セラミド配合保湿薬」最近作られたもの。
ずっと使うことが大事なので 使用感がいいものを選ぶ。
「保湿薬の使い方」
自分に合ったものを探して使う。
乾燥しているところにまんべんなく塗る
手早く全体に伸ばすためには シワに沿って塗るとよい(横に塗る)
冬は乾燥が強いので保湿効果が高いものが良い(ワセリンなど)
ワセリンは冬場は硬くなるが 人肌で溶かして使う
夏は ローション系のものが良い
頭の中は ローション系の保湿薬を塗って ピンポイントで外用薬を使う
「衣類のポイント」
・清潔なもの
・肌への刺激が少ないもの
ウールは避ける。赤ちゃんを抱っこする人もウールは避ける。
・新しい肌着は使う前に水洗い
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