大量の薬を飲んでいませんか?
日本は世界一薬を消費している国だと言われています。先日タミフルの8割は日本で消費されているという報道がされたのは記憶に新しい話ですね。今回は、そんな日本の薬に関する事情についてまとめてみたいと思います。なお、今回の話は堀越勇氏の「くすりの裏側」で取り上げてあるので、興味のある方はそちらを読んでみてください(下に紹介リンクを貼っておきます)。
薬漬け療法
良くあるお話ですが、お年寄りの人が処方された薬を見てみると、ものすごい種類の薬を毎食後飲んでいる光景は日本では割と普通ではないでしょうか。私の祖母も生前は数えるのも嫌になるくらいの種類の薬を飲んでいたものです。ですが、素人目に見てもそんなにいっぺんに薬を飲んでも大丈夫なんだろうか?と不安になりますよね。実際の所はどうなんでしょうか?副作用は心配しなくても良いんでしょうか。
風邪で10種類も薬を飲む必要があるの?
若い世代はともかく、高齢になってくると風邪も侮れない病気となってきます。これは抵抗力が落ちてくるためですが、現在日本で病院に掛かると、高齢者にはとてつもない種類の薬が処方されるのが一般的です。
解熱剤
発熱したら解熱剤が処方されるのは当然ですね。ですが、最近は38度を超えるような高い熱でなければ処方されないようです。というのは、発熱は人体の防衛反応なので(体温を上げることで細菌やウイルスを死滅しようとする)、いたずらに熱を下げるとその防衛機能が作動せず、逆に細菌やウイルスを長期間体内で養ってしまうためです。
鎮痛剤・抗炎症剤
のどや鼻の痛みがある場合は鎮痛剤や抗炎症剤が処方されます。
鎮咳剤
咳がひどい場合に処方されます。
去痰剤
痰が切れない場合に処方されます。
止瀉剤・整腸剤
風邪がお腹に来た場合に処方されます。
抗生物質・抗菌剤
肺炎の危険性がある場合に処方されます。
消化剤
食欲が無くなった場合に処方されます。
制吐剤
吐き気がある場合に処方されます。
睡眠導入剤・睡眠剤
患者の場合睡眠不足は体力回復の大きな障害となるので、睡眠時間を確保するために処方される場合があります。さて、どうでしょう?高々風邪でもこれだけの薬が処方されてしまう可能性があるわけです。良くお年寄りが飲んでいる大量の薬の実態はこんなものでしょう。複数の症状それぞれに対応した薬を処方した結果、患者は膨大な種類の薬を飲む羽目に陥ると言うことになります。
薬の掛け合わせのリスク
さて、風邪の各症状を抑えるために上で挙げたような様々な薬を一緒に飲んで本当に大丈夫なんでしょうか。実は、複数の薬が体内に入った場合、どのような作用が起きるかは誰も研究していません。実は研究では2種類の薬がそれぞれ相互にどの様に作用し合うかについては行うのですが、何種類もの薬が同時に使用された場合の相互作用については確認することは事実上不可能なのです。そう、結局大量の薬が一緒に使用されても問題ないかという患者側が一番知りたい情報は、「試してみないと分からない」という恐ろしい前提の基に処方されている事になります。
健康はなるべく自分の力で取り戻そう
薬というのは基本的には、本来は自力で(自己免疫力で)病気から回復すべきですが、それがいつも出来るとは限りません。それを助けるために薬があるべきなのですが、現在の日本ではまず薬から、という風潮がまだ根強く残っています。人間は少なくても数百万年の間絶滅せずに生き延びてきた種です。それ相応の免疫システムがなければ出来ないことであるはずです。なるべく薬に頼らずに健康でいられるよう心がけたいものですね。- くすりの裏側―これを飲んで大丈夫?/堀越 勇
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それではまた。
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