やなぎみわ 『Fairly Tale 老少女綺譚 』という大型本を買った。
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出版社/著者からの内容紹介
「無垢な老女と無慈悲な少女の物語」シリーズ完結。
日本を代表するアーティスト、やなぎみわの最新作。
「赤ずきんちゃん」「白雪姫」やグリム、アンデルセン童話など、寓話を下敷き
にしたモノクロームの作品は、特殊メイクの老婆と少女が繰り広げる、おどろお
どろしくも耽美的な世界。
密室のなかで少女が老いと若さの間を行き来する、やなぎみわならではの密やか
で奇妙なおとぎ話。待望の完結編。
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やなぎみわさんのことは、
知人の画家さんに教えてもらった。
そして、新刊を見つけて即注文☆
ひさびさにガツン!ときちゃいました。
この本では、
寓話の1場面〜数場面を、
モノクロームの写真にしてあります。
どの項も、女性にスポットが当てられている。
“美と醜”
“若さと老い”
が浮き彫りにされるよう、
特殊メイクがほどこされたり、不思議な面が使われたりしていて
(西洋版能面っぽいんだよね、コレが)
すごく気持ちワルイの!
目が離せなくなります。
そして・・・
巻末には、
やなぎみわ×ノナ・トクエ・ピザンの対談
「老若の玉手箱」
が収録されてます。
ピザンが、やなぎみわに対して
がんがんダメ出し&種明かしするガチンコ対談で、
これがも〜〜
おもしろいっ!!
大概、ピザンが上に立って話してるんだけど、
たまに
やなぎみわがビシっと切り返すのよ。
たとえば・・・
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◆ピザン
「(あなたの写真に出てくる“砂女”は)19世紀のカメラ・オブスキュラに似ているわ」
◆やなぎ
「外見はそういう形に見えるかもしれませんが、純粋なオブスキュラ愛好者というのはオブスキュラ自体を被写体にしたりしません。」
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う、うわー
カッコいいーー!!!
うんうん頷きたくなっちゃうこのセリフ。
“純粋なオブスキュラ愛好者というのはオブスキュラ自体を被写体にしたりしません”
カッコよすぎる。。。
超爽快☆
あと、この対談ですごく興味をひかれた思想がありました。
老若の概念についてなんだけど、
男性の場合、
日本には“翁童思想”というのがあるらしい。
これは、
今よりも生のサイクルが短く加齢の段階があった昔の信仰で、
“聖なる両極である翁と童は、もっとも神に近い存在で、彼らは「彼岸」つまりあの世を挟んで牽制しあう”
という考えらしい。
そして、やなぎみわはこう語る。
「“翁と童”を繋ぐ神秘性は、“媼と童女”にはあり得ないのでしょうか?」
で、これはピザンに一笑されちゃうんだけど。
(“神秘もなにも、それはそもそも女性に備わっているものでしょう?
そして、女性が隠したがっているものでしょう?!”と。)
でもさぁ、、
想像すると、ウズウズしませんか?
媼と童女が、あの世を挟んで牽制しあうだなんて。
たしかにこれは
ピザンの言うとおり、
現実の「この世」での女性の縮図だよね。
白雪姫のストーリーで、
継母と白雪姫は、どこの地点を挟んで牽制しあっていたんだろう?
自分を振り返って考えて
もっと小さな構図でいうと、
“わたし(現在24才) VS 生まれたばかりの女のコ”
や
“わたし VS 母世代”
という組み合わせでも、「生」や「美」の綱引きをしていることになる。
それは、どこの地点を挟んで?
その境界線って、
密室である子宮なんじゃないのかな〜
・・・とか書くと、
子宮幻想が大好きなイタイ日本人、とか呼ばれちゃうのは分かってるんだけどね(^^;)
まぁ、なんとでも言ってください(投げやり)。
無理のある二項対立や、
ゴスロリ好きな日本人の妙なロマンチシズムがあるのも分かってるんだけど、
でも
とにかく、
いろんな想像をかきたてられる思想であることは確かだな〜
ワクワク☆
そして
「老い」と「若さ」が牽制しあう地点である、その“密室”を、
偏執的に撮りまくったこの写真集を見ていると、
なんだか
見てはいけないものを覗き見しているような、
妙な罪悪感と、怖いもの見たさのココロが交錯して、
現実から遠ざかる心持ちになるのデス☆
この本いいわぁ〜〜♪
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