我は 幻をこの 心の中に見たしようしょうと 吹きすさぶ砂の海に 建ちたる楼閣を今は 主無き 楼閣は悲しくもあり 切なくもある耳を澄ませば聞こえくる 兵の罵声が砂は 泣く砂は 黙して万年の 眠りに砂の口笛よ砂の 意志よ風が 泣いて在りし日をその口笛に 聞かせて紅顔の 君は真っ赤な 夕焼けの中で微笑む月は 青白く冷たくも この砂漠を照らしてゆく荒涼とした 砂上を吹き抜けて いくばかり
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