図書館に予約を入れてから約1年3ヶ月、ようやく私の手元に回ってきたのがこちらの本です。
私の利用している図書館は、地元の区立図書館なのですが、この本の所蔵数が20冊あるにもかかわらず、1年3ヶ月も予約待ちさせられるとは思いませんでした

しかも、現時点で予約待ちの方が160名以上。それを見てもどれだけメディアで取り上げられ、話題になったかということが伺い知れますね。その間、ドラマ化や映画化されたりして、だいたいストーリーは知っているのですが、せっかくなので読んでみました。
著者は、お笑いコンビ麒麟の田村裕。初めてこの本を知った時、本のタイトル、つまりネーミングが素晴らしいと思いました。中学生がホームレス??と興味をそそるタイトル。おそらく、このインパクトで8割方、バーンと世間ウケしちゃったのではないかと思います。もちろん、私自身もその1人なのですが。
読んでみればわかりますが、実際にホームレス状態だった期間は、思ったよりも短いんですよね。本を読んでみるまえにやけにインパクトのあった近所の公園で、ダンボールを食べて飢えを凌いだという場面は、お腹が減りすぎていろんな物を食べてみたうちの一つでしかありません。毎日段ボールを食べていたわけではないようです。内容的には、ホームレス時代そのものよりも、その後の極貧生活の方が長いです。
だからといって、貧乏不幸話をおもしろおかしく書いているだけかと思えばそうではなくて、そういう事態に至るまでの過程や家族関係、そしてその後、どうやって生き残ってきたかということが素直に書き綴られているように思います。極貧生活ならではの笑える話もありますが、家族との関係、力になってくれた友人、支えてくれた近所の人たちとの関係、そういう人間関係がこの本の魅力を数倍引き立たせているのではないでしょうか。特に、病気で亡くなっているお母さんとの関係やお母さんを思う気持ちが多く出てきて、田村少年にとって母親の存在がどれほど大きなものだったかが伺い知れ、その辺は感情移入しちゃいます。
困ったときに周りの人が助けてくれるっていうのは、やはりその人の人柄もあるんでしょうね。この本は、田村氏の好感度UPにかなり繋がったように思います。彼の過去がドラマチックだっただけに、極貧生活から脱出したであろう今は、なんか物足りない感じがしないでもないですが(笑)とにかく、我が家はこんなことにならないようにせねば!と思わされた一冊でありました。
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