【Blu-ray Disc 『Stravinsky and the Ballets Russes』】ゲルギエフ指揮によるマーラーの交響曲第5番のCDは期待ほどではありませんでした。昨年11月28日に聴いた実演は良かったのですがね。
ですから、期待はこのブルーレイ・ディスクに。だって、ストラヴィンスキーの『火の鳥』と『春の祭典』はバレエ付きでずっと前から観たい観たいと思っていましたから(ウン十年来? の夢!?)。しかも、ゲルギエフの指揮ですからね。
まあ、『ペトルーシュカ』はずっと昔TVでバレエの舞台を観たことがあったし(森下洋子が出演していたような…。ゲルギエフ指揮のものではありませんが。)、『火の鳥』にいたってはゲルギエフ指揮のでバレエを映像で観たことはありました。しかし、『火の鳥』は舞台は擬似舞台とも言える、実際の舞台とは少し異なる、つくられたものだったので…。
でも、このディスクは、『火の鳥』はフォーキンの振り付けで、『春の祭典』はあのニジンスキーの振り付け(ホドソンによる復元)で、2008年6月に実際に行われた公演が収録されています。特に『春の祭典』は全くバレエの舞台を観たことないので、あの伝説の初演時のエピソードに思いを馳せるのもいいね。
さて、早速観てみました。いや〜、かなり楽しめましたよ。まず、ゲルギエフの指揮が雄弁で流石でした。もっとも、音はよく録れていたとは言い難かったけど…。次に、やっぱりバレエの舞台そのもの! 『火の鳥』や『春の祭典』がバレエ音楽であったことを実感させられましたね。
『火の鳥』はファンタジーがあって、これぞバレエ! って感じでした。王女たちが登場し、そして殊に不死身のコシチェイ(カスチェイ)が度肝を抜く登場をしてくる頃には、私は舞台に釘付けになってしまいましたから。
で、『春の祭典』です。驚きました! 何って、『火の鳥』とはまるで違うからです。私はバレエには全然詳しくないのですが、これ、バレエというよりは創作ダンスって感じですよ。特に第1部は土俗的で、ファンタジーのかけらもありません。あの初演時の大混乱は、音楽というよりもバレエそのものに端を発しているという記事を見ましたが、然もありなんって感じです(とは言え、これは音楽そのものはもうすでに古典として聴いてしまっている約1世紀後の現代人だからこそ、そう感じたのかもしれませんが。)。もっとも、私は土俗的なものは好きですがね。
あと、『春の祭典』では、リョーリフ(レーリヒ)の背景画なども使用されていましたが、『火の鳥』から続けて観ると、これにも最初は随分違和感を覚えましたね。いや、前衛かそうでない云々よりも、私がバレエに抱いていたファンタジーさを考えるとね。まあ、チャイコフスキーのやプロコフィエフの『ロメオとジュリエット』くらいしか観たことなかったので…。もっとも、もう癖になってしまったけど。


