毎年恒例のフランス料理と日本酒を合わせる会も今年で19回目を迎えました。今年も葉山のレストラン ラ・マーレ・ド・チャヤでの開催です。
3階のテラスから望む相模湾越しの富士山のシルエットがキレイでした。
手前にあるのは江の島。

さて日本酒選びは私に任されていますが、
乾杯と前菜に合わせるお酒、魚料理と合わせるお酒、
メインの肉料理と合わせるお酒を何にするかで悩みます。
今回は魚料理には白ワインのような酸味を持った、仙禽雄町55を
牛ローストには肉料理に抜群の相性の仙禽山廃亀の尾80で即決です。
さて乾杯用のお酒はフレッシュなお酒で、かつ飲んで一瞬で場を盛り上げ参加者の心を掴むお酒がベストです。
色々悩んだのですが、当日入荷した風の森秋津穂純米夏の夜空にしました。
~ 日本酒 ~
・風の森 夏の夜空
・笑四季 モンスーン 特別醸造 黒
・豊賀 特別純米 直汲み 生原酒 仕込六号
・仙禽 雄町 55
・風の森 純米大吟醸 キヌヒカリ
・仙禽 木桶仕込 山廃 亀の尾 80
~ ワイン ~
ラ・シャペル・オー・モワンヌ 2006 赤
~ 料 理 ~
*海老のフラン コンソメジュレ添え
*あおりいかのグリエ わさび風味
*鮮魚のお刺身風サラダ
*舌平目のクリームソース
*牛ロース肉のロースト 三浦野菜添え
*デザート

さていよいよ開宴です。とここでいきなりスポーンとシャンパンの栓が開くような音がして「夏の夜空」の栓が飛びました。景気の良い音に場は盛り上がりましたが、人に当たらなくて良かった。当日私が抱えてきたためにビンが揺すられたからだと思います。
ソムリエの方に注いでもらうとシャンパンのように細かい気泡がグラスの底から上がってきます。アルコール度17度もある日本酒とは思えない飲み易くて爽やかで、夏の夜空はすばらしい!最上の食前酒です。

次は笑四季モンスーン黒、貴醸酒のにごり酒です。このお酒かなり評価は分かれたようです。甘口のお酒ですが、甘味が料理にどうかと言った意見も有りましたが、コンソメのジュレと合うとのコメントも有ります。私は海老のフランコンソメジュレ添えは夏の夜空の方が合う気がします。
バルサミコとオリーブオイルを塗ったパンには凄く合いましたね。バルサミコの酸と貴醸酒の甘味が上手くマッチしたんです。
続いては、豊賀特別純米直汲み仕込六号です。あおりいかのグリエ わさび風味には少し豊賀の方が強いと感じたのですが、鯛のお刺身風サラダにはよく合いました。
そして白ワインのような仙禽雄町55、お酒単体で飲むと酸っぱいのですが料理と合わせると酸味を感じなくなる特質を持っています。鯛のビネガーソースに良く合いますね、ビネガーのフレーバーがこのお酒のフレーバーと似ているんです。お酒の優しい甘味と酸味が鯛に良く合っています。このお酒と鯛の料理とのマリアージュを絶賛する声多かったです。
さて、魚料理は舌平目のクリームソース、この料理には風の森純米大吟醸キヌヒカリを合わせました。風の森の上品なフレーバーとクリームソースのかかった舌平目素晴らしい相性です。風の森はやはり洋風魚料理には抜群のマリアージュを発揮します。メインの料理和牛ロース肉のローストには、赤ワイン:ラ・シャペル・オー・モワンヌ 2006 と仙禽山廃亀の尾80で飲み比べてみました。
ラ・シャペル・オー・モワンヌ 2006は柔らかいボディのやや軽めの赤ワインですが、
和牛ロースの油脂分を切りきれないところがありました。柔らかくて良いワインなのですがそこが今一つでした。
一方の仙禽は油脂分を切って肉を明るい味わいにしてくれます。南仏系の明るさが和牛ロースと良く合いますね、素晴らしいです。
19年前にフランス料理のフルコースと日本酒を合わせてみようと会長とあるホテルへ持ち込んだ企画も、当時はフランス料理に日本酒を合わせるなどとんでもない話だったのです。
当時ホテルの料飲支配人をされていた(今は会員である)Tさんが、
根気よくシェフを口説き落としてくれたお陰で開催にこぎつけました。
やってみるとフランス料理と日本酒はよく合うし、むしろワインより日本酒の方が料理を選ばないお酒だということが分かり、以後19年に亘り続いてきたのです。
当店のコンセプトもこの経験から導き出されたものです。
昔は日本料理には日本酒、フランス料理にはワインと決まっていました。
今は日本料理屋さんにはワインを常備してあるところが多くなりましたが、フランス料理のレストランに日本酒を常備してあるところはまだまだ少ないようです。
一般的にワインより日本酒の方が下等な飲み物だと思われているのでしょうか。
たしかに昔の三増酒全盛の時代の日本酒の味ではワインに比べようもないお酒でした。
日本酒の味はここ10年驚くほど進化しています。
日本酒臭さやアルコールをまったく感じさせず、しかも甘味と酸味に由来するフルーツ感を伴った旨味を持ち、洋風料理にも充分合う、新しい感覚の日本酒が出現しています。
「夏の夜空」などのようにオシャレなパッケージデザインと斬新な味わいで飲み手に訴える日本酒が出てくると、もはやこれらのお酒はひとくくりに日本酒と呼ぶべきではないように思えます。
「今日は気取って日本酒を飲もう」といった感覚にはまだ程遠いのかも知れませんが、一部の日本酒は間違いなく最先端のオシャレなアルコール飲料です。
そして、今回出した新感覚の日本酒を造っているのは、環境や文化や食事が昔とはまったく異なる中で育った若い方たちなのです。
みなさんもぜひ新感覚の日本酒をオシャレに楽しんでみてください。
日本酒専門店 Sake芯 http://www.sake-sin.com/
Sake芯 ショッピングサイト http://shop.sake-sin.com/
いつもブログ見ていただき有難うございます。
ブログランキングに参加しています。
下をポチッと押して頂けると大変嬉しいです。
にほんブログ村


































