TOP>s-クラシックな旨味の山廃・きもと

2012年02月05日

KSP酵母に思いを馳せる早寝の夜

いや、なにはともあれ「KSP酵母」である。

「刈穂」の蔵のもろみからいくらか泡が出て、まるで協会9号酵母のような沸き姿(?)で出現したものから酵母を分離・抽出したのを「KSP酵母(刈穂スペシャル)」と名付けて使用し始めてから4造りめか?

今年の「刈穂」の仕込みにはこのKSP酵母が多用されています。

120205,3今、発売中の「山廃純米生原酒 番外品+21」も「純米吟醸六舟 中取り無濾過生原酒」もどちらもKSP酵母を使用しています。

刈穂の仕込み水は秋田県では珍しい中硬水でカルシウム分など微量成分が多く、発酵が旺盛であることはよく知られています。「刈穂の水は杜氏いらず」-水の発酵力が強いので、さけがかってにできる、なんて話しも昔の蔵人さんから聞かされていました。

水そのものは、軟水に比べてわかりやすいおいしさではありません。軟水は口当たりもよく、ぽちゃぽちゃと口になじみますが、硬水はパシッと味が締まっておいしさがわかるのに少しのタイムラグを必要とします。

お酒の仕上がりでいうと、熟成向き。しぼりたては味が堅くてギシギシカクカクしやすく、全体の味覚が整ってくるのに時間を要します。生でも1ヶ月~3ヶ月~6ヶ月~1年とどんどんどんどん旨味がほどけておいしさが増していきます。

でも、ワインでもそうじゃないですか。若いワインを「おっ、まだしっぶいなぁ。でも、味に張りがあってこのピチピチ感がたまらないね!」って楽しむように「刈穂」のお酒も出来たての生は「おぉ、まだ堅くていろんな味が口の中にあちこち広がるし、後味のちょっと渋さにエネルギーを感じるね!」って楽しむのが常でした。

ま、いいたいのはファーストアタックのいかつい印象が「刈穂」のしぼりたての特徴だったということなのですが、
今年の「番外品」と「純米吟醸六舟」の生原酒に関しては、ファーストアタックの柔らかさ、時代にすり寄ったかに見える飲みやすさの後に、しみじみと「刈穂」らしい味の輪郭のシャープさとキレ・辛さがきいてくる、これまでにない新しい一面を見せてくれているのです。

キンキンに冷えた「刈穂」をグラスに注いで口に運ぶと、ホロッとほどける柔らかさがあるのですが、その後、ちょっと意地悪に常温放置プレイをしてみて下さい。

部屋の温度でぬるくなった「刈穂」は、キリッと辛くてパシ~~ッとキレるハードボイルドな姿になります。

方や「番外品」は山廃仕込み、「純米吟醸六舟」は速醸仕込みで一つの蔵からまったく違う別物の酒は生まれてくるという認識がありましたが、こうしてKSP酵母のお酒にふれると、同じ所にルーツがある!!と実感させられるのでした。

連日の大雪で夜ゆっくりすることも出来ず、11時就寝を心がけている毎日ですが、いろいろなことを考えています。

刈穂 山廃純米生原酒 番外品+21 おりがらみ 
1,8L ¥2,940 
刈穂 純米吟醸六舟 中取り無濾過生原酒 
 1,8L ¥3,000 
720ML ¥1,500 

111104,1同じKSP酵母で仕込まれた、当店オリジナル酒で「刈穂」で唯一もと摺りして仕込まれるお酒で、秋田の純米酒のど真ん中をめざそうと取り組んでいる王道の逸品です。

刈穂 昔生もと純米酒 出羽の雫 
 1,8L ¥2,800 
720ML ¥1,400 


 ご用命・お問い合わせは
アキモト酒店 までお願いいたします。
TEL.0187-72-4047
mail@akimotosaketen.jp


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よろしくお願いいたします。


120204,1120204,34日(土)は、秋田市の地ビールを楽しめる「レストランプラッツ」で「ますます自然エネルギー×秋田のポテンシャルに気付いちゃう授業」~オカネもコネもなくても、アキタの”人”から始まる!新しい地域とエネルギーの関係~が開かれ、出かけてきました。

アキタ朝大学とあきたまちなか大学との共催で、メインはNPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)の講師:古屋将太さんによるレクチャー「秋田からはじめる自然エネルギー」の講演です。

120204,2120204,4太陽光や風力、バイオマスなどの自然エネルギーを取り巻く状況や、デンマークや長野県飯田市のコミュニティ(市民)発電による電力の自給の事例などから、秋田は太陽光でも風力でも地熱でも自然エネルギーのポテンシャルは全国第2位!という調査結果を聞かされました。

人口集積率が市民発電を考えていく上で重要になると思うのですが、人口集積地というと秋田県では秋田市しか想定できないので、我々のような田舎で暮らす地域での自然エネルギーの取り入れ方は、まずは個々の出来るところからになるのかなぁとコミュニティを考えるとハードルの高さを感じてきました。

市民による自然エネルギー利用への参画はまだ始まったばかり。取材者側は継続的な会にしていこうという気持ちのようなので、出来る範囲で関わっていきたいものです。

2012年02月03日

天の戸 美稲 すっぴんささにごり 生原酒

今週初めには入荷していたのですが、またまた案内が遅れてしまいました。申し訳ありません。

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横手市浅舞の「天の戸」のフラッグシップモデル「美稲(うましね)」の槽でしぼったままオリを濾過せず、そのまま壜詰めした「すっぴんささにごり」が届いております。

昨年までは「美稲 杜氏直汲み」という名前で発売していましたが、今年から名称変更です。

そうですよね、杜氏直汲みといっても、森谷杜氏が直接しぼるわけではなく、杜氏がオリがらみでそのまま瓶詰めするのはこのタンクにしようと決めるという意味で、杜氏が選抜したタンクを直に詰めるということなので、曲折的に思わせぶりなネーミングではあったわけで、槽でしぼったそのままを直詰めしてオリ引きも濾過もしないということでは「すっぴんささにごり」は正しい言い方ではあります。


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オリ引きした「美稲生原酒」は1月20日頃には市場に出ているのですが、しぼりたてのおいしさでは「すっぴん」が図抜けておいしいんです!!

蔵から半径5km以内で特別契約栽培された原料米、麹米に吟の精・掛け米に美山錦を使用し55%精米、日本酒+5、酸度1,6、アルコール度17,3度、AK-1酵母使用というスペックです。

カプロン酸系の華のある香りの出る酵母としてデビューしたAK-1酵母も20年の歳月の中で、穏やかで秋田の湿度のある程よい空気感を表現できる地域に根付いた風格になってきた気もします。

特に「天の戸」はAK-1酵母とともに歩んできた蔵ですから、地に足のついたというか、実になじんだ存在感があります。

カプロン酸系の華やかさを伴いながら、柔らかい水のサラッとした口当たりとオリがらみの程よい味のりが絶妙です。

まだまだ詰めたてで、味が開ききっていない印象もありますが、これから1週間~1ヶ月~半年~1年と、芳醇さを増しながら、どんどんおいしくなっていくこと請け合いです。

このおいしさに秋田4半世紀の原点がありそうです。

天の戸 美稲 すっぴんささにごり 
 1,8L ¥2,800 
720ML ¥1,500 

120203,5
で、こちら「天の戸 美稲 80 無濾過生原酒」も入荷しております。

精米80%の磨きすぎない低精白ながら、程よい旨味と奥行きにAK-1酵母由来の香しさもあって、驚く程のコストパフォーマンスです。

「美稲80」の火入れ酒は現在完売中ですので、こちらの生で是非、対応をお願いいたします。

天の戸 美稲 80 無濾過生原酒 
1,8L ¥2,000 








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また、東日本大震災以降、クロネコヤマトの集荷が1日に正午1回となっております。ご了承ください。
(ただ、緊急の場合は午後3時までの受注も即日発送に対応するように努力いたしますので、ご注文時、ご確認ください)

2012年01月30日

蔵元と、いちお客様ってことで。。。

♪闇に隠れて生きる 俺たちよ~か~い人間なのさ。パッパラッパ パッパパ~ン・・・影武者です。
最後の擬音はいらんかったかな!?

去年実写版でリメークされてた「妖怪人間ベム」の主題歌です。
この実写版、ベラのお姉さん(誰かしらん。。。)は、まんまベラでしたが、
ベムがなんで亀梨くん(あってる!??)なんやろ。。。?
っま、どうでもいいか。

闇に隠れたわけではないですが、先日の告知通り、大阪でのお酒の会に
客として潜入してきました。

場所は北区堂島「博多女(はかため)」っていう九州料理のお店。
実は20数年前、私が通っていた専門学校のすぐ近く。
懐かしさのあまり、周辺界隈を散歩してきました。
今でも存在するお店を見つけるとウルウルきそう。。。
っま、このくだりもどうでもいいか。

4代目候補さんとも初対面同士。。。(ってことで)他のお客さんにも自分の素性は明かさず。
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一番奥に座って、お話をする4代目に時折視線を送り、ニヤリと微笑むヤな客(私)。
他のお客さんの「キモトと山廃の違いは?」っていう質問に、4代目、丁寧に説明していたら
なんだか段々複雑でややこしい内容に・・・
ここでもニヤリと視線を送るヤな客(私)。。。

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ブログによくあるお料理の写真、撮ってきました!
これは鳥軟骨の蒸し炒め・・・やったかな!?
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こやつは蓮根とミンチの・・・なんとか。

すいません、まったく報告になってません。。。 まったくデキの悪いライターです。

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これは隣に座ったおじさんがお忍びで持ってきた小エビのフライ(おつまみ)
こういうのが一番ホッコリしたりする私は小市民。。。

周りに座った方は日本酒好きばかりでしたが、皆さん滋賀の地酒のことはあんまり知らないご様子。
会話に参加させていただき、少しずつ口を挟ませてもらってると、
隣のおじさんは「あんた若いのに滋賀の営業マンみたいやねぇ」
っと、モロに的を得た発言にギクリ。。。
でも楽しくミフクの酒ばかり飲ませていただきいました。

一番お気に入りだったのは「山廃純米渡舟6号(熟成もん)」の燗。
沁みました。。。

で無事終了。4代目とは大阪の雑踏の中で待ち合わせて、夜の天満橋へ消えていきました。。。
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おつかれさん、4代目候補。またお客になるわ!




2012年01月25日

やまとしずくのもと摺り やってきました

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レポートが遅くなってしまいましたが、連日降り続いた雪も一段落して晴れ間の広がった17日(火)、大仙市南外にある「やまとしずく」「晴田」を醸造する出羽鶴酒造で、「やまとしずく 生もと純米酒」を仕込むための「もと摺り」を行いました。

新年になって仕込みの予定に変更があり、仕込み数日前の「もと摺りやりませんか?」コールに応えてきてくれたのは、秋田市内の酒屋さんと私だけで、今年も少数精鋭のもと摺り部隊となりました。




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白衣に着替えて3階のもと場に上がっていくと、昨年よりも量の多そうな(?気のせいですが・笑)一晩おいた麹と水と蒸し米の重そうな固まりが4つの桶に分けられています。


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櫂を入れても鈍く跳ね返ってくる程の米の量に、製造部の吉川君も佐渡部長も苦笑いです・・・・




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ビデオを撮ったり、写真の構図もいろいろ試したりしたかったのですが、人手不足と作業しながら製造の方と情報交換に花が咲いて、あまり考えのないショットばかりになってしまいました。



120117,9120117,10摺り始めてから1時間弱、何とかトロトロのいい感じのもとになってきました。

もと屋さんに状態を確認してもらっています。本来のもと摺りは3回に分けて行うのですが、1回でトロトロに摺り上げてしまいます。秋田流生もと仕込みという手法にならっているともいえましょうか。

120117,11120117,12もと屋さんのOKも出て、無事に酒母タンクに移し替えられました。



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仕込みはまだまだ中盤戦、鑑評会用の出品酒も含め、また、新たに上槽に新兵器もお目見えする「出羽鶴」蔵、近いうちにまた仕込みの様子をご報告できればと思います。

2012年01月24日

刈穂 山廃純米生原酒 番外品+21 おりがらみ

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先週に入荷していながら、すっかりご紹介が遅れてしまって申し訳ありません。

当店の生原酒の主力商品「刈穂 山廃純米生原酒 番外品+21 おりがらみ」、今年も威風堂々の姿で当店ラインナップに加わりました。

原料米に麹・美山錦、掛・秋の精で精米歩合は60%。酵母はKSP酵母(自家培養の刈穂スペシャル酵母)、日本酒度+21、
酸度1.9、アミノ酸度1.9、アルコール度19~20度のスペックです。

120122,9最初の山廃仕込みシリーズの中で、番外品と超弩級を目指す、飛びきりの発行を目指したタンクを数本選抜し、今年もただ辛いだけではなく、旨味も持ったもろみをセレクトしました。


蔵からの案内では、刈穂蔵伝承の山廃仕込みで、極限までの醗酵に挑んだ極辛純米酒で、辛さと旨味の両立と言う課題を追求。重厚な旨みとハードなキレをもった深みのある辛さが特徴とありますが、言葉で表現するとその通りなのですが、実際に口にすると、あっ、こういうイメージなのか!と気づかれる方が多いと思います。

かすかな炊いたお米と麹のニュアンスを鼻に感じながら、口に含むとホワッと辛さがきます。

これ、オリがないと、もっとガツンと辛さがきます。オリがらみの味わいがファーストタッチを少し和らげて、ギリッとした辛さではなく、ジワジワ効く辛さになります。

アルコール度数も20度ですので、呑み込んだハードさはききます。アミノ酸が1,9あるのでアルコールのヒリヒリ感ではなく、味ののったヘビーなおいしさです。

完全発酵しきった凛とした姿が、あらゆるものすべてを受け止めるくれるような存在感です。

昨年末の上槽して3週間以上たっているのですが、まだまだつめたての若さにあふれていて、これから数ヶ月かけてどんどんどんどん、どんどんどんどんおいしく熟成していきます。

封を切って、空気に触れて数日するとさらに味わいも増してきます。

刈穂伝統の山廃仕込みで、完全発酵した奥行きを是非、さまざまな機会でお楽しみいただけたらと思います。

刈穂 山廃純米生原酒 +21 オリがらみ (オリのないタイプもございます) 
1,8L ¥2,940 

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アキモト酒店の今後の1月の営業ですが
28日(土)は大潟村での有機農業学会に出張しますので、私は留守となり、営業も夜6時までとなります。

よろしくお願いいたします。

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[ニックネーム]
高城幸司
[プロフィール]
酒匠・きき酒師。株式会社セレブレイン代表取締役社長。1964年10月21日東京生まれ。1987年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。1996年から独立/起業の情報誌アントレの立ち上げに関わり、事業部長、編集長を経験。実家は代々小売の酒屋できき酒師。日本酒サービス研究会常任理事。日本酒の会を15年代表を務める。名誉きき酒師の任命にも関わる。きき酒の師匠としてテレビ出演も多数。海外への日本酒の普及を目指す日本酒スタイルの代表でもある。ソムリエ・焼酎アドバイザーでもあり、ワイン商社・レストランも経営。 
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