前回まで「おらが県の酒米酒」として栃木県が開発したとちぎ酒14を使って醸したお酒を二本いただきました。
今夜も、同じ趣旨で冷蔵庫から一本お酒を選びました。
これです。
「五凛 純米生酒 石川門」。
石川県白山市の車多酒造さんが醸しているお酒です。
石川門というお米は、石川県の農業総合研究センターが五百万石とフクヒカリとの交配種と、一本〆を掛け合わせて開発した石川酒52号に、愛称をつけようと広く市民に公募をして決めたものです。
平成20BY(醸造年度)から石川県内の酒蔵6社が醸造に取り組み、昨年(09年)春から売り出しています。
評判が上々だったこともあり、この冬(21BY)では20社近くが石川門のお酒を醸し始めています。
石川県の清酒の知名度アップに貢献してほしい、という期待が盛り上がっています。
空太郎は今回が初呑みとなります。
60%精米の純米生酒です。
いただきます。
酸味と甘味がないまぜになった香りが立ち昇って、鼻腔を抜けていきます。
口に含むと、中程度よりもひと回り大きな歪んだ旨味の塊が、表面をほぼ平滑にして低空飛行で飛び込んできます。
受け止めて、舌の上で転がすと、旨味はゆるゆると拡散しながら少量の旨味の粒粒を連射してきます。
粒から出てくるのは霞んだ甘味と、きりりと引き締まってややいがらっぽい旨味。
そこに、間髪をいれずに、柑橘系の酸味がドドと現れ、甘旨味を包囲して締め付けます。
さらに、渋味も加わり、味わいは険しくなります。
含み香もまた、この柑橘系の酸味が中心で、そこに若干セメダインが混じります。
最後の辛さは少々ですが、酸渋が優勢であることもあって、呑み下した後の余韻は短く、切れの良いものでした。
うーーむ、この味わいの中のどれが石川門の個性なのか。
ただ、他のお米を使った五凛に比べて、甘味が足りないというか、酸味が強い印象です。
石川門というお米の個性を知るには、もっともっと他の酒蔵の石川門酒を呑むしかあるまいな、とひとりごちるのでした。
★お酒の情報(10年134銘柄目)
銘柄名「五凛 純米生酒 石川門 21BY」
酒蔵「車多酒造(石川県白山市)」
酒分類「純米酒」「生酒」
原料米「石川門」
使用酵母「不明」
精米歩合「60%」
アルコール度数「16度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度「△」
標準小売価格「720ml=1150円」
評価「★★★」
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