京都府京丹後市の木下酒造さんが醸しているお酒です。
木下酒造は、夏向けの酒を提案するに当たり、蔵自身が加水して飲みやすくするのではなく、原酒で提供するので思い切り冷やして、そのうえでなお濃ければ、砕いた氷をポトンと落として呑んだらいかがでしょうか、と呑み手に提案することを考えました。
これは英国人杜氏のフィリップハーパーさんの考えで、20BYから投入しています。
暑い夏には原酒をいつもよりさらにキリリと冷やして呑むのが好きです。
このアイスブレーカーは、名前は奇抜ですが、通常の60%精米純米吟醸のムロナマゲン(無濾過生原酒)です。
いただきます。
ところが、口に含むと、中程度よりもふた回りは大きな旨味の塊が、表面の形状がわからなくなるぐらいにブヨブヨの脂身を乗せて、重々しくどたどたと駆け込んできます。
受け止めて保持すると、旨味はゆっさゆっさと体を揺らしながら、脂身を細かな旨味の粒に変えて、四散してきます。
粒から登場するのは濃厚でセクシーな化粧っぽい甘味と、骨太の旨味。
甘旨味は味わいの舞台の中央で、余り広がらずに、くねくねと踊ります。
後から来る酸味は結構な量で、甘旨味を締め付け、渋味は香辛料役を果たしてくれます。
原色のけばけばしい味わいは辛さがやってきても、なかなか譲らず、踏ん張るのでした。
あるいは、氷を一粒ポツンと落として、グイっと行くのにいい酒だな、とにんまりするのでした。
銘柄名「玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 IceBreaker(アイスブレーカー) 21BY」
酒蔵「木下酒造(京都府京丹後市)」
酒分類「純米吟醸酒」「無濾過酒」「生酒」「原酒」
原料米「日本晴」
使用酵母「不明」
精米歩合「60%」
アルコール度数「17~18度」
日本酒度「+2」
酸度「1.8」
情報公開度「△」
標準小売価格「1800ml=3000円」
評価「★★★★」


















