
何の雑誌だったか忘れちゃったが、以前「看板を出してない店(飲食店)」の特集記事があった。
そういえば、昔、仙台に住んでいたとき国分町にも1軒あったことを思い出す。そこは、もともと同僚に連れていかれて知ったお店だった。
親父一人でやってるカウンターだけの小さな小料理屋で、お客も10人入れば満員になってしまうような店だった。のれん(看板)は営業時間中も店の中にいつもあって外には出していない。これじゃここが店だというとはわからない。要は、知ってる人間に連れていってもらわないと、店だということを知ることはない。
で、料理はたしかに旨い。値段もえらくリーズナブル。そしてその気配りのきいた客あしらいにうなる。たとえば、お通しは、小椀によそられたイクラ椀(はらこ飯)が出てくる。これが、仕事帰り腹を空かした身にはうれしい。量はそれを食べても、まだまだ食い物が胃に入る量。そろそろお勘定どきかなというときに出てくるのは、熱い濃い目の緑茶。これが、酒の入った体をちょっと醒ますのにはちょうどよい。いや、べつにこちらが「お勘定お願いします」と言ったわけではなく、親父がこのお客はそろそろお勘定かな、と思ったそのときに出てくる。それがまた絶妙のタイミングなんだよね〜。
こんな看板も出してないのに商売成り立つのかと思いきや、その後何回かその店に行ったけど、いつも満員。たまに座れたりすると、思わず「ラッキー」と言ってしまうほどだった。
でも、その親父ちょっと偏屈なところがあり、お客泣かせのところがある。その話は噂には聞いてたのだが、なるほどと思わせることがあった。
僕とヨメさんが、その店に行って以前食べて美味しかった料理を思い出して「〜〜は今日はないの?」と親父に聞くと「あんた一見さんだね?」と言われ、カウンターに出されたばかりの箸や箸置きをすかさず引っ込められてしまった。一瞬呆然としてしまって「親父、オレここ初めてじゃないんだけど。」と言い返すと、親父「あぁ、そうよかったね。」と一言。
普通、店でこんな仕打ちを受ければ「こんな店2度と来るもんか!!」と思うのが普通だと思うんだけど、じつはその後も何回か行っている。
その後、国分町の別のビルの1階に移転したとこまでは知ってるんだけど、現在はその場所には店はない。親父もけっこうな歳だったからなぁ、いまも元気で店やってればいいけど。
さて、今日のお皿はFaith,Hope&Charityの78年のアルバム「Faith,Hope&Charity」。プロデュースは、もちろんVan McCoy。このときにはもうZulemaは在籍してなかったと思ったんだけど、Back Vo.で参加してますな。でも、もしかしてZulemaがカムバックしてのアルバムかもしれないですね(そのへん、よくわからない)。
B-1とB-2はバラードタイプのナンバー。他はこの時代のディスコ系の流れの音かな、という気がします。でも黒っぽい(あたりまえか)。
ゆるいビートのA-1“How Can I Help But Love You”が、いちばん出来がいいかな。
Faith,Hope&Charity-“How Can I Help But Love You”
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