うちのすぐ近くの狭い道路脇、
道路と草原の境目あたりに
灰色のしましまのねこが倒れていた。
車に跳ねられたんだろうか。
一度は通り過ぎたが気になって戻ってみた。

ぐったりと横たわっている。
片眼が完全につぶれ、アリがたかり始めている。
完全に死んでいると思ったが、無意識に頭に手を置いてみた。
すると「みやっ」と鳴いて顔を上げた。



一瞬躊躇した。
しかし生きている。鳴いて呼んだ。
それによく観ると首輪をしている。
服にくるみ病院へ連れて行った。
いつものいきつけの信頼できる病院は今休んでいる。
仕方なく、他の病院へ連れて行った。
(この病院、新しい獣医が来てからあまり好きでない)。
交通事故だと思いこんでいたが、
ガリガリで状態が凄く悪いので病気じゃないかと言う。
病気って、突然あんな道路脇の目立つところで
寝てるもんなんだろうか?

その他色々話をしたが
何だかこの獣医の言うことは要領を得ない。
どんな質問も、「それは絶対にとは言えないですよねぇ」
「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」等
ガードトークが多すぎる。実際そうなんかもしれないが
それにしても曖昧すぎ。
少し遠いが、他の病院へ行こうかと思ったが
こうしている間にも悪くなるのかもしんない。

「全部検査すると3万円位、
入院させてとりあえず点滴だけなら1万円位」と言う。
入院点滴と、どれか1つだけ検査をしてもらう事にした。
血液検査が一番いいだろうと言われ、それにする。
血液検査8500円なり。
猫を預けて家に帰る。


家でぼんやり考える。
かなり状態は悪そうだ。
費用の問題もある。どこまでできるだろう?
とりあえず退院できたら、あの子用に部屋を1つあけよう。
それに飼い主さんが見つかるまではなんとか頑張ろう。
しかし、首輪は随分ぶかぶかだった。
それが家出してから時が長いのを物語っているかと思うと
飼い主がちゃんと捜索を続けているのかちょっと不安だ。
飼い主はちゃんとこの子を可愛がっていたんだろうか。

それに・・・何より一番の不安は・・・


kubiwa.JPG



この首輪、「WE LOVE DOGS」って書いてあるし。




夕方、職場に行く前に一度様子を見に行った。
いいニュースが1つ、想像以上に回復の兆しが見えていた。
悪いニュースが1つ、血液検査の結果猫エイズだとわかった。
手を頭に乗せると、また「みゃあ」と鳴いた。



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