左目と同じように
黒目がとおくに見えるようになって一週間。
今朝、お薬がきれたついでにと
「さば」をともない
病院へ行ってきた。
すこし、早めに出かけたおかげで
いつもは座れないほどにごったがえしている待合室も
比較的静かで
待ち時間に持ってきた「平岩弓枝」の本も読めた。
「やはり同じ症状・・・」
「かわいそうだけど、いずれ失明・・・」
「緑内障・・・」
診察室のなかでは
先生のおっしゃることを
一言も聞きのがさまいと必死のはずなのに
診察室から出てきたとたん
いろいろなことが不鮮明になってしまう。
単に歳のせいなのか、
自分の精神状態を維持するための動物的防御本能なのか。
いずれにせよ、
守らなくてはいけないのは
ねこもりやの精神状態ではなく
当の本人の不安なこころだ。
すこしづつ見えなくなる今まで見えていた世界。
あれだけ
走り回っていた
長いブロック塀も
ひなたぼっこに最適のおとなりのお家の屋根も
普通に歩けていた家の中でさえ
きっと
今後は大きな障害になる。
ただ、
今はいたって元気で
食欲も人一倍で
食事時にはいつもどおり
必ず寄り添うように「おこぼれ」を待つ
見慣れた光景がある。

P.S
最近、めっきり寒くなったせいか
どこかで死んでしまったんじゃないかとあきらめかけていた「てん」(♀)が
日に何度となく帰ってきては
ゴロゴロと甘えてはひと寝入りしては又出かけていくという
少し、知恵のついた夜遊び中学生のようになっておりまする。
illust by
atelier pogobocco
| このブログのURL
|この記事のURL