日本にはあるけど世界には少ない…それは、水です。
さて、今回は1981~1983年に放映されました「太陽の牙 ダグラム」です。

鉄の腕は萎え、鉄の脚は力を失い、 埋もれた砲はニ度と火を吹く事はない。鉄の巨人は死んだのだ。狼も死んだ。獅子も死んだ。心に牙を持つ者は全て逝ってしまった…。
物語は一人の女性の回想から始まる。その目の前にいる一台のコンバットアーマーは、その全てを見てきたのだ。
ワームホールによる宇宙進出を可能にした地球。その手で新たに惑星が植民地とされるのは当然のことであったのだろう。スタフェラス二重太陽系の第5惑星・デロイアも植民地惑星であり、既に130年もの間、地球からの移住が行われていた。
そうした中でデロイアで生まれた人たちは、デロイア人と呼ばれ、植民地惑星であるデロイアは地球からやってきた者たちより劣っているとして蔑まされていた。
当然のことながら自治権など与えられるはずもなく、資源も搾取され、奴隷のような扱いを受けていたのだ。それに不満を持つ人々が独立のために動き出す。独立運動の始りであった。
そうした動きの中、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを、地球連邦軍第8軍大佐、フォン・シュタイン率いる部隊がデロイア星の首都、カーディナル市にて監禁する事件が起こる。それだけではなく、シュタインはデロイアの独立を宣言までしてしまう。
事件の報道を聞いたドナンの息子、クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放に尽力した。
そして無事に解放されたドナンは、意外にもシュタインを免罪するだけではなく、デロイアを新たな州として認め、更にシュタインをその代表にすると宣言する。
だが、それは彼らが組んだ狂言であり、政治的にデロイアを地球のために搾取し続ける事を決めたドナンの仕組んだ事であった。
それを知ったクリンは苦悩した。だが、ひょんな事からデロイアを完全独立を目指す、デビット・サマリンと出会い、ダグラムのパイロットとして紹介された。それが地球連邦に知られてしまう結果になり、サマリンそしてダグラムは奪われてしまう結果になる。
責任を感じたクリンは単身、ダグラムを奪い返す事に成功する。そしてクリンはデロイア完全独立を目指す組織、デロイア7…太陽の牙に身を投じ、仲間と共にデロイアの明日を手にするべく活動していく事になる。
主題歌からしてとても暗いという印象のある作品です。それまで、戦争物が幾つか出てきたわけですが、これほど徹底的に救われない話もないのでしょう。
主人公は何も特殊な能力を持つこともないクリン・カシムという地球人です。彼はデロイア人ではありません。しかも、デロイア7にとっては敵対する地球連邦軍、その士官学校の生徒であったのです。
クリンがデロイアの独立運動に参加した、そのきっかけは父であるドナンへの反攻であったのかもしれません。
ですが、この父も自分の立場の下に、信じる道をまっしぐらに進んでいったに過ぎないのです。そういう意味では、クリンと同じ熱い人であったと言えるのではないのでしょうか。
その最後の言葉「自分の信じる道をまっしぐらに生きろ!」。それに突き動かされるように、クリンはデロイアのために骨をうずめる決心をする。物語はデロイアがどうなったのかという話もなく終わっているのです。
そう、これは独立運動に青春をかけた太陽の牙というメンバーの生き様を綴った物語であると言う訳なのです。
彼らが物語を動かした…というわけでもありません。政治としての影響は微々たるものであったはずです。そういう意味では、その行動にどのような意味があったのかと問いたくなる作品であるのは間違いありません。
ダグラムというコンバットアーマーを使い、戦い、結果、自らの手でその力を捨てる決心をする。
最初に記載した文章は第一話において、砂漠で朽ちたダグラムを前に流れるナレーションであります。
その最後は、クリンの手でダグラムが燃やされるわけです。それはクリンたちの負けを宣言しているようなものに感じるわけですが、しかし、実際に負けではないわけです。
何故なら、彼らの戦いは、その手に銃を持つことからの脱却であったからなのです。地球人であるクリンがデロイア人である仲間たちとの信頼関係を築いた。それは他の地球人そして、デロイア人たちも同じ様に出来ないはずがない…そのシンボルであるのではないのかと思うわけなのです。
考えてみれば、世界における紛争というのは、今、この時点でもどこかで行われているわけです。実際、最近も米国から戦争の報告が上がっているぐらいなのですから、それが止まる事はないのかもしれません。
日本は六十数年の間、一応戦争に参加しているわけではないと理解されています。実際は、参加に近しい事を幾度も行っているのですが、それも世界の流れからすれば仕方がない話なのかもしれません。
日本には憲法第九条における戦争行為の放棄がうたわれています。自衛隊はあくまで自衛の部隊。先制攻撃はありえないわけです。それが正しいのか間違っているのかは別にするとしまして、しかしながら、日本を取り巻く環境も決して安穏としていられる状況ではありません。
朝鮮半島における問題は、そのまま日本へと飛び火する可能性もあるのです。それも経済的な問題ではなく、武力という問題で起こる可能性もあるのです。
人が人を傷つけるその一番の原因は、言葉や行動、つまりは文化の違いでしかありません。宗教も文化の一つであると考えれば、容易に理解できる話ではないのでしょうか。そうした状況が長年続いている場所も少なくはありません。
ただし、それまでは神の教えが問題であったものも、現在ではその様相が異なり始めた様子です。
有名なものとしてはレアメタルでしょうか。
日本でも多く使われているレアメタルの確保は、かなり難しいのが原因です。そして、その埋蔵の大半は途上国が持っているとの話。その利権を大国が奪い合うのは当然の話でしょう。
しかし、それよりも今後問題になるといわれているのは水です。
日本は不足しているとはいえ、それでも世界から比べれば安全に飲み水として使える豊かな国であります。その水が今後、世界に多く輸出される可能性すらあるわけです。
例えば、輸入問題の一つであると言われるバーチャルウォーター。これは輸入品として入ってくる物に対して、どれだけ水が使われているのかを示すものらしいのですが、その分を負担する事によってバーチャルウォーターの問題を解決する方法もあるのではないのでしょうか。
それでも水も決して無限の資源ではないので、大事に使っていく必要があるのは間違いないのですけど。
水不足が原因で戦争が起きる可能性も示唆されているわけで、要するに、世界には日本の常識では計り知れない戦争の火種があるという事を理解するべきなのでしょうね。
その上で、どのように活動するべきなのか…日本は国民意識まで含めて考える時期にあるのかもしれません。
そんなこんなで本日はここまで。
さて、今回は1981~1983年に放映されました「太陽の牙 ダグラム」です。

鉄の腕は萎え、鉄の脚は力を失い、 埋もれた砲はニ度と火を吹く事はない。鉄の巨人は死んだのだ。狼も死んだ。獅子も死んだ。心に牙を持つ者は全て逝ってしまった…。
物語は一人の女性の回想から始まる。その目の前にいる一台のコンバットアーマーは、その全てを見てきたのだ。
ワームホールによる宇宙進出を可能にした地球。その手で新たに惑星が植民地とされるのは当然のことであったのだろう。スタフェラス二重太陽系の第5惑星・デロイアも植民地惑星であり、既に130年もの間、地球からの移住が行われていた。
そうした中でデロイアで生まれた人たちは、デロイア人と呼ばれ、植民地惑星であるデロイアは地球からやってきた者たちより劣っているとして蔑まされていた。
当然のことながら自治権など与えられるはずもなく、資源も搾取され、奴隷のような扱いを受けていたのだ。それに不満を持つ人々が独立のために動き出す。独立運動の始りであった。
そうした動きの中、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを、地球連邦軍第8軍大佐、フォン・シュタイン率いる部隊がデロイア星の首都、カーディナル市にて監禁する事件が起こる。それだけではなく、シュタインはデロイアの独立を宣言までしてしまう。
事件の報道を聞いたドナンの息子、クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放に尽力した。
そして無事に解放されたドナンは、意外にもシュタインを免罪するだけではなく、デロイアを新たな州として認め、更にシュタインをその代表にすると宣言する。
だが、それは彼らが組んだ狂言であり、政治的にデロイアを地球のために搾取し続ける事を決めたドナンの仕組んだ事であった。
それを知ったクリンは苦悩した。だが、ひょんな事からデロイアを完全独立を目指す、デビット・サマリンと出会い、ダグラムのパイロットとして紹介された。それが地球連邦に知られてしまう結果になり、サマリンそしてダグラムは奪われてしまう結果になる。
責任を感じたクリンは単身、ダグラムを奪い返す事に成功する。そしてクリンはデロイア完全独立を目指す組織、デロイア7…太陽の牙に身を投じ、仲間と共にデロイアの明日を手にするべく活動していく事になる。
主題歌からしてとても暗いという印象のある作品です。それまで、戦争物が幾つか出てきたわけですが、これほど徹底的に救われない話もないのでしょう。
主人公は何も特殊な能力を持つこともないクリン・カシムという地球人です。彼はデロイア人ではありません。しかも、デロイア7にとっては敵対する地球連邦軍、その士官学校の生徒であったのです。
クリンがデロイアの独立運動に参加した、そのきっかけは父であるドナンへの反攻であったのかもしれません。
ですが、この父も自分の立場の下に、信じる道をまっしぐらに進んでいったに過ぎないのです。そういう意味では、クリンと同じ熱い人であったと言えるのではないのでしょうか。
その最後の言葉「自分の信じる道をまっしぐらに生きろ!」。それに突き動かされるように、クリンはデロイアのために骨をうずめる決心をする。物語はデロイアがどうなったのかという話もなく終わっているのです。
そう、これは独立運動に青春をかけた太陽の牙というメンバーの生き様を綴った物語であると言う訳なのです。
彼らが物語を動かした…というわけでもありません。政治としての影響は微々たるものであったはずです。そういう意味では、その行動にどのような意味があったのかと問いたくなる作品であるのは間違いありません。
ダグラムというコンバットアーマーを使い、戦い、結果、自らの手でその力を捨てる決心をする。
最初に記載した文章は第一話において、砂漠で朽ちたダグラムを前に流れるナレーションであります。
その最後は、クリンの手でダグラムが燃やされるわけです。それはクリンたちの負けを宣言しているようなものに感じるわけですが、しかし、実際に負けではないわけです。
何故なら、彼らの戦いは、その手に銃を持つことからの脱却であったからなのです。地球人であるクリンがデロイア人である仲間たちとの信頼関係を築いた。それは他の地球人そして、デロイア人たちも同じ様に出来ないはずがない…そのシンボルであるのではないのかと思うわけなのです。
考えてみれば、世界における紛争というのは、今、この時点でもどこかで行われているわけです。実際、最近も米国から戦争の報告が上がっているぐらいなのですから、それが止まる事はないのかもしれません。
日本は六十数年の間、一応戦争に参加しているわけではないと理解されています。実際は、参加に近しい事を幾度も行っているのですが、それも世界の流れからすれば仕方がない話なのかもしれません。
日本には憲法第九条における戦争行為の放棄がうたわれています。自衛隊はあくまで自衛の部隊。先制攻撃はありえないわけです。それが正しいのか間違っているのかは別にするとしまして、しかしながら、日本を取り巻く環境も決して安穏としていられる状況ではありません。
朝鮮半島における問題は、そのまま日本へと飛び火する可能性もあるのです。それも経済的な問題ではなく、武力という問題で起こる可能性もあるのです。
人が人を傷つけるその一番の原因は、言葉や行動、つまりは文化の違いでしかありません。宗教も文化の一つであると考えれば、容易に理解できる話ではないのでしょうか。そうした状況が長年続いている場所も少なくはありません。
ただし、それまでは神の教えが問題であったものも、現在ではその様相が異なり始めた様子です。
有名なものとしてはレアメタルでしょうか。
日本でも多く使われているレアメタルの確保は、かなり難しいのが原因です。そして、その埋蔵の大半は途上国が持っているとの話。その利権を大国が奪い合うのは当然の話でしょう。
しかし、それよりも今後問題になるといわれているのは水です。
日本は不足しているとはいえ、それでも世界から比べれば安全に飲み水として使える豊かな国であります。その水が今後、世界に多く輸出される可能性すらあるわけです。
例えば、輸入問題の一つであると言われるバーチャルウォーター。これは輸入品として入ってくる物に対して、どれだけ水が使われているのかを示すものらしいのですが、その分を負担する事によってバーチャルウォーターの問題を解決する方法もあるのではないのでしょうか。
それでも水も決して無限の資源ではないので、大事に使っていく必要があるのは間違いないのですけど。
水不足が原因で戦争が起きる可能性も示唆されているわけで、要するに、世界には日本の常識では計り知れない戦争の火種があるという事を理解するべきなのでしょうね。
その上で、どのように活動するべきなのか…日本は国民意識まで含めて考える時期にあるのかもしれません。
そんなこんなで本日はここまで。


