だったら辞めればいいのですが、それも楽しんでいる気配がありますので、これはもうマゾっぽい感性なのかもしれません。商業的にもこんな感じってあるのでしょうかね?
さて、今回は1983年に公開されました「幻魔大戦」です。

あらゆる生命の完全な絶滅。それのみを求めて宇宙をさすらう破壊者「幻魔一族」。その魔の手がついに地球へと伸びてきたとき、それをいち早く察知したのは、小国の姫「ルナ」であった。彼女を乗せた飛行機は幻魔の魔の手によって落とされた巨大な隕石の落下によって破壊されてしまう。しかし、その危機を救ったのは宇宙にある善なる意識生命体「フロイ」。フロイは彼女に幻魔のビジョンを見せ、その運命を示す。それは、幻魔と戦うために生まれ変わった地球のサイオニクス戦士としての運命であった。
彼女が殺されそうになった原因、隕石と思われていたのは、遠い別の銀河系で同じように幻魔と戦いながらも、絶望により心を閉ざしていた戦士「ベガ」。ルナとベガの出会いは、新たなる戦いの幕開けを意味していた。
とある野球部の選抜メンバー選考会。そこで華々しくアピールしていた一人の少年がいた。「東 丈」…しかし、彼がその選抜メンバーに選ばれることはなかった。自暴自棄になった彼の前に、異形の姿をしたロボットのような人間のようなモノが現れる。丈は必死に鳴って逃げるが、しかし異形は間違いなく彼を追い詰めていった。そして、その窮地にあって彼が手にしたのは、念動力=サイコキネシスであった。丈を追い詰めていたのはベガ、そして、ベガの後ろでルナは丈を見ていたのだ。
超能力に目覚めた丈。しかし、同時に能力を過信した丈は親友を失う事になる。目覚めた事による高揚とどれに伴う孤独。そんな不安定な日々の中、ついにルナは丈にテレパスを送る。それは、フロイから貰ったメッセージ。幻魔のイメージであった。
だが、そこでアクシデントは起こる。イメージの幻魔に負けたと思い込んだ丈が自分の殻に閉じこもってしまったのだ。ルナはテレパスを使い、丈の深層心理まで入っていく。それは大変危険な行為であった。しかし、彼女は言った。丈を失うわけには行かない。丈はルナによって現実に戻ってくる事ができた。
一端、ルナたちと別れ、家路につく丈。しかし幻魔の進行はすぐそこまで近づいてきていた。
SF作家の平井和正氏とマンガ家である石ノ森章太郎氏の合作として始まった幻魔大戦。その1~3巻にオリジナルのストーリーを加えて完結させたのが、映画版の幻魔大戦です。記憶から引っ張り出すと、CMがガンガンに流れていました。しかし、今見ても、少し完成度が低いと思われる点が無きにしも非ず。
それもそのはずで、監督のりんたろう氏ですが、同時期に銀河鉄道999の映画もやっていたわけです。そんな多忙の中では…という事で999の方に力を注がれたという噂を聞いたことがありますけど、本当の所はわかりません。
実際には、原作の途中という事もあり、また、壮大な内容でもあった為に、削られたり足りなかったりで話の流れがいきなりわからなくなる箇所もあるのですが、それでも見れる映画ではなかったかと思います。
ただ、残念なのは、やはり人数の多さでしょうか。サイオニクス戦士が沢山出てくるのですが、その活躍の場が与えきれなかったのは尺の関係で仕方がないのかもしれません。これ以上のボリュームでやるにはOVAしかないのでしょうが、当時、当然のようにビデオは高価なものでしたので、無理な話です。
後年、テレビ作品としてリメイクされたわけですが、正直な感想として映画の方が面白いと思うわけです。つまるところ、原作者に画像を似せる努力よりも、マンガをアニメとして如何に加工する能力を持っているのか。それを知らしめてくれた作品の一つであると思う次第です。
Blogのサイトを複数持つのだけでも大変だというのに、映画を連続で監督するというのは大変な労力が行った事でしょう。ただ、必要なのは出来上がる事…いえ、それは違います。商業と趣味の隔たりはやはり「儲け」そのものにあるのです。
その公開の結果、次回作に期待できる作品であれば、今後の儲けもネームバリューで期待できるでしょう。しかし、観客は残酷なものです。期待できなければ、まず、後ろ足で砂をかけるものです。固定ファンも確実にいるのでしょうが、やっぱり気になるのは、全体の感想。固定ファンだけで収益が得られればいいのですけど、それに甘えるといつかは持たなくなります。
この話、政治に似ているような気がしますね。今回の場合は参議院選挙の結果、どのように政局が変わるにしても、結局、支持を得る為には誠実にして確実な結果を出すのが一番。政治家は言ってしまえば、国の監督。楽しませてくれることを期待する国民という観客をどれだけ満足させる事ができるのか…うーんこれは、大変な努力を求めるものですねぇ。
ま、そのために前払いで視聴料という名の税金を払っているのですから当然といえば、当然ですね。
そんなこんなで本日はここまで。


